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野々山基金によるアフガニスタン女子教員・研究者短期研修の実施

2019年2月10日更新

2019年1月20日から2月2日まで(日本滞在は1月21日~2月1日まで)、お茶の水女子大学は「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金(以下、野々山基金)」の支援によるアフガニスタン女子教員・研究者のための短期研修を実施しました。

7年目にあたる本年度は、大学教員1名(農学部卒)、及び、政府品質管理研究所員1名(薬学部卒)を招聘し、「Diversity for Biology and Chemistry (化学と生物学の技術利用の多様性)」に関する短期研修を行いました。研修生の2人は、森義仁教授(基幹研究院自然科学系・理学部化学科教授)および由良敬教授(基幹研究院自然科学系・理学部生物学科教授)の下、専門分野の知識・教授法に関する、実験や講義を中心とした研修を受けました。

1月23日に、室伏学長への表敬が行われ、室伏学長から研修生2人に対して歓迎の意を伝えるとともに、室伏学長を中心としてダリー語(アフガニスタン公用語の一つ)で作成した4種類の保健教育教材(「人体の構造と機能」、「水」、「食物と栄養」、「感染症」)と記念品を贈呈しました。

また、1月25日には「アフガニスタン女性研修生を囲む懇談会」を実施し、アフガニスタンに関心を持つ学内外の方々の参加を得ました。冒頭、センターの青木特任講師よりアフガニスタンに関する概要説明があり、続いて研修生の2人から、現状の説明とアフガンにおける教育の現状・課題についてお話があり、参加者とのオープン・ディスカッションが行われました。

この他、東京大学政策ビジョン研究センター訪問、薬局見学・日本語入門講座やアフガニスタン出身であり静岡県でクリニックを含めた医療施設4施設の理事長を務める医師による講義及び病院案内、評価会・閉講式などが研修期間中に実施されました。最終日に開催された評価会・閉講式には、駐日アフガニスタン大使館からのご参加を得て、本学の長期的な取り組みの成果を関係者に知っていただくことができました。

最終日に修了証書を手にした研修生からは、アフガニスタンへの女子教育支援を長きに渡って実施するお茶の水女子大学に感謝の意が述べられるとともに、同国の女子教育を取り巻く状況が厳しい中、今後も協力を継続して欲しいとの要望が述べられました。お茶の水女子大学は、これからもアフガニスタンをはじめとする開発途上国への女子教育分野における支援を続けていく予定です。

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