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アフガニスタンへの絵本寄贈(2019年度)

2020年6月11日更新

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「恩返し/Pay Back」の表紙

グローバル協力センターでは、「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金」を活用し、アフガニスタン女子教育支援の一環として、2012年度から、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)と連携して絵本・図書館事業への支援を行っています。

2019年度は、絵本「恩返し/Pay Back」を作成し、ダリ語とパシュトゥ語で各1,200冊、合計2,400冊をカブール州とナンガハル州の学校図書館を中心に計173の施設に配布しています。合計261,988人の子どもが図書を利用しました。絵本「恩返し/Pay Back」のお話は、澄み渡った青空に新緑が美しい森の中の木の枝にとまった一羽の鳥と、その鳥の目線の先に今にもおぼれそうな一匹のアリが描かれた印象的な表紙から始まります。物語は、イソップ寓話の一つに似た、アリがツバメに助けられ、次にツバメが猟師に狙われた際にアリがツバメを助け、恩を返すという内容です。「情けは人のためならず」ということについて子どもたちが想像を膨らませられるような絵本になりました。この絵本作成には、新しい画家と編集者も加わり、子どもたちが多様な画風や構成に触れられるよう期待されています。
また、SVAアフガニスタン事務所は、作成した絵本が効果的に活用されるよう、対象の小学校と図書館に対し、一般教員向け研修と図書室および図書の効果的な活用法を習得するための図書館員育成研修を実施しており、合計664名がこれらの研修に参加しました。

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図書館員・教員研修の様子

現在アフガニスタンでは、新型コロナウイルスの感染を封じ込めるため、学校施設や公共施設の休業など、教育の機会が制限されている状況です。元より、治安の悪化や選挙による一時的な休校となるケースが多く、昨年度のSVA図書館活動では、例年に比べて図書の貸し出し冊数や図書館利用者は減少しているとのことでしたが、子どもたちはさらに図書にアクセスしづらい状況にあるようです。外出制限や活動自粛がある時こそ、絵本など子どもたちが家の中で楽しめるものや心の癒しになるものが必要になります。SVAアフガニスタン事務所では、図書館が開館しなくても貸し出しができる方法などを模索したり、2020年度の出版に関しても、画家や編集者との調整はメールベースで行うなど、感染拡大防止を考慮しながら活動を進めています。一日も早く感染拡大が収束し、子どもたちが安心して学校や図書館に行き、絵本を楽しめる日が来ることを願っています。

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