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COIL授業参加報告

2020年11月11日更新

2020年10月30日、午前8時30分から9時15分まで(日本時間)、本学は上智大学と米国のLoyola Marymount UniversityとともにCOIL授業(Zoom)を実施しました。授業のテーマは発展途上国のコロナ禍での教育問題です。本学代表の発表の後、グループディスカッションを行い、最後にファシリテーターを務めた先生方からフィードバックをいただきました。

発表概要は「カンボジアのコロナ禍の教育支援」(1. 現状の課題 2. アプローチ「Think!Think!」 3. なお残る課題)です。 カンボジアの教育を取り巻く現状、課題、アプローチについて理解を深め批判的な考察をすることができ、良い経験になりました。国際協力特論の授業に加え、昨年本学が実施し横山も参加したカンボジアスタディツアーの報告を踏まえることで、貴重な生の意見を発表に反映することができました。2人で発表資料を作成するにあたり、丁寧かつ迅速なフィードバックをしてくださった小中先生には非常に感謝しています。本当にありがとうございました。

グループディスカッションは、予習として短いビデオを見て事前に意見をまとめておいたことが非常に役に立ったと思います。英語力が十分でなくても、予習をすれば自分の意見を伝えることができ、相手の意見をある程度理解することができるのだと実感できました。
グループディスカッションの一例として、角野のグループでは発展途上国における難民が抱える問題について話しました。ヨルダンのような資源が限られている国はインフラが整っておらず、新型コロナウイルス拡大に対して脆弱です。ワールド・ビジョンの調査によると、ヨルダンのシリア難民が今必要としているものとして、教育は資金や物資に次ぐ3番目です。すなわち、「生き延びること」を除けば、教育は最優先事項になっているのです。彼らが抱える教育課題の解決策として「オンライン教育」が第一に挙げられますが、対面授業と同じ学習成果を出すことは難しいと思われます。国営放送等を生徒に見せるだけの一方向のオンライン教育では、生徒のモチベーションを維持するのは容易ではありません。現実的に子どもたちをオンライン教育に集中させるためには、「先生と生徒との相互的なやりとり」や「生徒同士の話し合いの場の確保」等が重要だと考えます。その他、オンライン教育にかかる費用や設備の負担の問題も、深刻な課題として今なお残っています。

(文教育学部 グローバル文化学環2年 角野 沙也花、横山 円香)

  • photo1ZoomによるCOIL授業の様子
  • photo2本学学生によるプレゼンテーション
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