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第13回SDGsセミナー「ソフトバンクグループ 自然エネルギー事業および気候変動対策への取り組みについて」実施報告

2021年7月28日更新

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講師の守屋氏(写真左)と奥氏

2021年7月13日、第13回SDGsセミナー「ソフトバンクグループ 自然エネルギー事業および気候変動対策への取り組みについて」では、SBエナジー株式会社(以下「SBエナジー社」)の守屋伸祐様、奥朝子様をお迎えし、民間企業であるソフトバンクグループが取り組むエネルギー事業についてお話を伺いました。

ソフトバンクグループは、2011年に発生した東日本大震災を機に、「エネルギーがなければ通信もITも機能しない」という視点から、SBエナジー社を設立しました。その発電事業は日本のみならず海外へも拡大しており、より適した場所での発電が可能になっています。現代でも依然として無電化地域が存在していますが、その状況の中で、SDGsの7番目のゴールである「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の達成に貢献していると理解できました。それだけでなく、事業の進出に伴って雇用の創出や経済成長が起こることも考えられ、その他のSDGsのゴールとも関わってくるように感じました。

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画面:SBエナジー社の事業戦略

またSBエナジー社では事業戦略として、Bits(情報)、Mobility(移動)、Watts(再生可能エネルギー)の3領域をもとに新たなビジネスモデルを構築するBMW戦略を実行しているそうです。屋内光で世界最高水準の発電効率を誇る太陽光セルや、AIによる高精度リアルタイム天気予報システムなど、いくつかの事例を用いてご説明くださいました。再生可能エネルギーは、発電が不安定で予測しづらいために普及しにくいと言われますが、蓄電技術や正確な気象予測をはじめ、彼らが取り組む多角的なエネルギー関連事業が再生可能エネルギーの利用を促進していくことができると学びました。

今回のセミナーを通して、気候変動だけでなく、都市計画や近年頻発している自然災害など、他の社会的課題に対しても、民間セクターが果たす役割の大きさを実感することができました。他方、今後再生可能エネルギーの急速な発展が見込まれる中、新たな環境問題や貧困問題が生み出されないよう引き続き留意していく必要があると感じます。事業を進めつつも、広い視野をもち、SDGsのあらゆる側面への配慮を怠らないようにする重要性も再認識しました。

(文教育学部人間社会科学科4年 山本 恭子)

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