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「2021年度第4回ブータン連続セミナー」実施報告

2021年10月21日更新

2021年9月25日に開催された第4回ブータン連続セミナーでは、ブータンにまつわる映像作品『ドキュメンタリーWAVE』「幸せの国の子どもたち ブータンからの報告」の鑑賞及び解説・質疑応答が行われました。コメンテーターには、元JICA青年海外協力隊で、現在は島根県立隠岐島前高等学校の女子寮のハウスマスターをされている澤多加奈子さんにお越しいただきました。

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画面1:小学校の朝礼風景

セミナー前半にグローバル協力センターの平山先生によって行われた勉強会では、主に映像作品に登場する地域やブータンの教育機関・教育制度に関して学びました。また、視聴にあたって注目すると良いポイントに関しても紹介いただきました。
その後、映像作品の視聴を通して、ブータン政府が推進する国民総幸福(Gross National Happiness: GNH)政策による特徴的な教育方針や、ユニセフをはじめとした国際機関による支援の状況を知ることができました。特に、校長先生が子どもを学校に通わせるよう親を説得しに行く様子や、学校に通う子どもたちの家での様子や通学風景が印象的でした。

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画面2:澤多氏による活動紹介

セミナー後半では、コメンテーターとして登壇された澤多さんから、実際にブータン東部モンガル県にある学校で体育と美術を教えられていた経験をもとにしたお話を伺いました。ブータンに暮らし人々と交流することで気づいた発見や、澤多さんの見た教育現場の現状と映像作品に出てきた状況との相違点に関して、多くの質問が寄せられました。
終了後も約40分に渡り澤多さんにお時間をいただき、男女間格差の実状、多言語国家でもあるブータンの言語分布、就学率と残存率(初等教育1年目に在籍した子どもが、特定の学年にどれくらい残っているか)などに関して、活発な質疑応答が行われました。

参加者対象の事後アンケートには、「ネット上では情報の少ない地域のことが知れた」、「次回も今回のような穏やかな雰囲気でセミナーを受けられればと思う」、「ブータンが直面している問題点を知ることができた」などの感想が寄せられました。今後のセミナーに関しては、ブータンの国家財政、観光、言語状況などを掘り下げた内容を期待する声が寄せられました。

(生活科学部心理学科1年 山島 凜佳)

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