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2021年11月16日更新
10月23日に開催された第5回ブータン連続セミナーでは、日本ブータン研究所の研究員で、ガイドブック『地球の歩き方 ブータン』の編集者でもある高橋洋さんをコメンテーターにお招きし、2018年2月にテレビで放送された『ブータンが愛した日本人 向井理が見た、幸せの国のキセキ』を鑑賞しました。
今回の映像作品では、「ブータン農業の父」と呼ばれる日本人の西岡京治氏について学びました。西岡氏は1964年に農業の専門家としてブータンに派遣されました。以降1992年に現地で亡くなるまで、作物の新品種の導入や農業の機械化・近代化、食品加工方法のアドバイスなど、多岐にわたってブータンの農業や地域の人々の暮らしを支え、変化をもたらし続けました。その功績を称え、ブータンで最も名誉ある称号「ダショー」が国王から授けられたそうです。
西岡氏への感謝を込めて「西岡橋」と呼ばれる橋があったり「ニシオカボーイズ」というサッカーチームがあったりするといったストーリーからは、今も西岡氏が尊敬され続けていることがうかがえました。
観賞後の高橋さんによる解説・質疑応答では、西岡京治氏の話だけではなく、ブータンの地形や、民族衣装である「ゴ」(男性用)・「キラ」(女性用)のことも学ぶことができました。
ブータン連続セミナーでは毎回チャット欄にて質問や感想を受け付けていますが、今回はいつも以上に多くのかたが意見を送ってくださり、双方向の交流が感じられました。事後アンケートからは、チャットでの質問の仕方が分からないというかたが結構いらっしゃることが分かったので、必要に応じて説明をするなどの工夫を取り入れていく予定です。
また、今回はこれまでのセミナーに比べてお茶大生の参加が少なかったので、次回以降、多くの学生に参加してもらえるよう広報に力を入れていきたいと思います。
(生活科学部心理学科1年 山島 凜佳)