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大学間連携イベント「国際協力ボランティアを知ろう@オンライン」実施報告

2021年12月11日更新

2021年12月11日(土曜日)、国際協力ボランティアの役割や草の根の国際協力の在りかたを考えることを目的とした大学間連携イベント「国際協力ボランティアを知ろう@オンライン」(対象:お茶の水女子大学の学生、奈良女子大学の学生)を実施しました。これまでJICA二本松青年海外協力隊訓練所に訪問していたもののオンライン版で、実施にあたってはJICA駒ヶ根青年海外協力隊訓練所にご協力いただきました。

当日はまず、海外協力隊としてコスタリカで野球指導をされていた越智陽水氏から、JICAのボランティア事業に関してご講義いただきました。JICAの取り組みの中での海外協力隊派遣の位置づけや海外協力隊の活動事例、また駒ヶ根青年海外協力隊訓練所において実施されている派遣前訓練の内容に関して、クイズを交えながら分かりやすく説明くださり知識が深まりました。ご経験を交え、応募にあたっての職種選びのヒント等も教えてくださいましたが、「大学での学びを含め、それまでのすべての経験が役に立つ」とのメッセージが印象的でした。

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画面1:海外協力隊参加者による体験談

次に、皮革工芸の指導を行うためにコロンビアに派遣されていた水野美加氏にご登壇いただきました。「JICA海外協力隊員を疑似体験してみよう!」とのコンセプトのもと、ご自身の体験談、特に現地活動中の悩みや葛藤をご紹介いただき、「自分にとっての当たり前が、相手にとっては当たり前ではない」状況における考え・行動の転換、コミュニケーションや異文化理解・他者理解の工夫に関して共に考える時間を持ちました。創意工夫を通して仲間を増やしていった水野氏の姿勢に、参加者の多くが共感しました。

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画面2:座談会の様子

後半は、これから任地に派遣される訓練生・特別派遣前訓練中の隊員の方々3名に海外協力隊に応募した理由や合格するために準備したことについてインタビューを行った後、「女性のキャリア」と「インタビュー内容を深掘り」の2グループに分かれて、座談会を2セッション行いました。座談会にはイベント前半でお話しいただいた越智氏と水野氏も加わってくださり、任地での住まいや食事の実状、JICAによるバックアップ体制、派遣前訓練で印象に残っている出来事、コロナ禍で大変だったこと、帰国後のキャリアプラン等に関して、活発な質疑応答が行われました。

今回のイベントを通して、国際協力ボランティアの一例としての海外協力隊の仕組みや実際の活動に触れ、草の根の国際協力に関して具体的なイメージを持つことができたように思います。オンライン実施の利点は十分に感じつつも、参加者からは実際に訓練所を訪問してみたいとの声も聞かれました。グローバル協力センターは、引き続き工夫を重ねながらこのような機会を創出していきます。

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