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「2023年度第4回ブータン連続セミナー」実施報告

2023年7月18日更新

グローバル協力センターでは、（1）南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、（2）それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度より開催しています。毎回ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の視聴、発表者（コメンテーター）からの簡単な解説、質疑応答という流れで実施しており、今年度は全15回の開催を予定しています。

第4回となる今回は、2011年にBS-TBSで放送された番組を視聴し、主にブータンの開発政策について考える時間をもちました。映像視聴後にコメンテーターの平山講師より解説・コメントがあり、参加者からの質問に回答するかたちで、海外への人材流出、GNH（Gross National Happiness、国民総幸福）の指標化を巡る背景、憲法・国王と仏教の関係性、英語教育等に関して情報共有や意見交換が行われました。

当日は45名ほどの参加がありました。参加者からは、「日本のブータンに対する視点や捉え方をクリティカルな観点から再考することができたような感覚を持ち、とても勉強になりました。」「色々な角度からの見方や意見が聞けてよかった。」「国のブランディングとして、GNHという理念が使われてきたという側面もあると思いますが、「幸せ」という主観的な概念を数値化したり、国同士で比較したりするということは、極めて難しいことであり、つかみどころのないようなことでもあると感じました。これからますますそれぞれの国で、一人ひとりがより多様な価値観や考え方を持っていくと思いますが、そうなるとより全体を括ってなにかをまとめることの難易度が上がってくる気がしています。」などのコメントが寄せられました。

映像で取り上げられている村の説明
平山講師による解説

「2023年度第4回ブータン連続セミナー」実施報告

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