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JICA課題別研修「乳幼児ケアと就学前教育」を実施しました

2023年12月15日更新

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閉講式の様子
(由良グローバル協力センター長が挨拶しました)

お茶の水女子大学は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受け、カンボジア、エジプト、ジョージア、マダガスカル、マラウイ、モーリシャス、モロッコ、シエラレオネから研修員9名を受け入れ、乳幼児ケアと就学前教育に関する研修を2023年11月20日から12月15日まで実施しました。9名の研修員はいずれも各国の幼児支援分野における行政官や視学官、指導主事など、指導的な立場の方々です。この研修は、「乳幼児ケアと就学前教育」の第二フェーズ(2021~2023)の最終年度に当たります。

国際社会においては、乳幼児期からの保護と教育を一体化させた総合的アプローチの重要性が認識され、幼児教育分野での途上国に対する支援体制が強化されてきました。しかしながら、途上国においてはECD(early childhood development: 乳幼児ケアと就学前教育)分野を専門とする人材が不足している状況です。

そこで、この研修では、同分野の政策レベルでの人材育成に資するために、日本の幼児教育や保育、幼児の発達支援について、その制度・政策、保育内容・保育方法、人材育成、評価に関する講義や視察を実施しました。また、研修員たちは自国の幼児教育の状況について発表し、参加者同士の意見交換も行いました。これらを通じて幼児支援に関する研修員の知識や技能を向上させることを目標にしました。

研修後のアンケートでは、高い達成度が示され、満足度も高く大変好評でした。研修最終日には、各研修員から研修後の活動計画が発表されました。研修員は今後、この活動計画に基づき、本研修の成果を自国で活用していくことになります。

(担当教授:基幹研究院 浜野隆)

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