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第36回SDGsセミナー「アフガニスタンでの子どもの教育支援:『おはなしと触れ合う機会』を届ける」実施報告

2024年1月17日更新

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政変後のアフガニスタンの状況を説明いただく
SVA山本事務局長(画面右上左側)、喜納調整員

2024年1月15日、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下、「SVA」)の事務局長兼アフガニスタン事務所長の山本英里さん、調整員兼アフガニスタンご担当の喜納昌貴さんをお招きし、第36回持続可能な開発目標(SDGs)セミナー「アフガニスタンでの子どもの教育支援:『おはなしと触れ合う機会』を届ける」が開催されました(お茶の水女子大学構内セミナー室・オンラインのハイブリット開催)。

セミナーでは、SVAの子どもたちへの本を通じた教育文化支援事業や緊急人道支援事業、アフガニスタンの歴史・最新の状況・SVAによる現地での支援状況、さらに、お茶の水女子大学が関係するアフガニスタンの子ども向け絵本製作・配布事業についてご紹介をいただきました。

2021年8月のアフガニスタン政変後、SVAは一時活動停止を余儀なくされるなど、様々な困難に見舞われましたが、そのような状況の中、「本の力を、生きる力に。」との想いのもと、様々な工夫や調整を重ねつつ学校建設、図書館活動、絵本出版、緊急人道支援などの事業を継続されています。セミナー中盤では、現地SVAスタッフから届いた、アフガニスタンの子どもたちを撮影した動画も上映され、学ぶ機会を与えられた子どもたちが興奮し喜ぶ様子が生き生きと伝わってきました。

また、2012年度よりお茶の水女子大学がSVAを通じ実施しているアフガニスタンの子ども向け絵本製作・配布事業については、そのねらい、これまで製作・配布された絵本の内容について詳しくご紹介をいただきました。

最後の質疑応答では、参加者より「自分が教えている課題意識の高い学生たちに、今日共有いただいたことを咀嚼し伝えていきたい」(大学教員の方)「政治的な問題もありとても難しい状況の中、それでも子どもたちの学びの機会を作っていくことで確実に前進していることに感銘を受けた」(学生の方)といった声がありました。

セミナー終了後には、完成・配布したばかりのアフガニスタンの子ども向け絵本の最新タイトル「サフィの物語」(9タイトル目、絵本はダリ語とパシュトゥ語で製作、日本語訳付き)が、SVAからお茶の水女子大学グローバル協力センター(以下、「GCC」)に提出されました(絵本の全タイトルは学生センター棟3階にあるGCCで閲覧可能です)。

GCCでは、今後もアフガニスタンを始めとした開発途上国の教育支援や国際協力に関心を持つ学生の皆さんの支援を継続していきます。

  • photo2フガニスタン子ども向け絵本の提出
    (左から平山GCC講師、小田副GCC長、SVA山本事務局長、喜納調整員)
  • photo3「サフィの物語」表紙

【関連リンク】
右矢印SVAウェブサイト
右矢印SVA山本事務局長のメッセージ動画(YouTube)

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