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「2024年度第1回ブータン連続セミナー」実施報告

2024年4月30日更新

グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2023年度にかけて45回開催しました(合計参加者:約2,300名)。毎回ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の視聴、発表者(コメンテーター)からの簡単な解説、質疑応答という流れで実施しており、今年度は全15回の開催を予定しています。

第1回(通算46回目)となる今回は、「木々に結び付けるチベット仏教の祈りの旗(ルンタ)が、環境に負の影響を与えている」という問題に立ち向かう男性に焦点を当てた国際共同制作のドキュメンタリー作品を取り上げました。映像を視聴した後、コメンテーターの津川智明氏による解説や、ドキュメンタリーを制作された松原保氏から作品に込めた想いや撮影時のエピソードを紹介いただき、その後参加者からの質問に回答する形で情報共有や意見交換が行われました。

当日は65名ほどの参加がありました。参加者からは、「番組を視聴するだけではなく、それを制作したスタッフの方のお話を色々と伺うことができたのは大変有意義でしたし、番組に厚み(深み)を与えてくれたと思います。」 「美しい山岳の国と思っていたブータンの宗教文化と環境問題の葛藤を知ることができた 。 」「信仰や伝統と環境保護問題という、世界のどこでも起こりうるテーマでもあり、とても興味深く拝聴しました。特に、ルンタが綿から化繊混じりになっているのも、環境破壊につながっている現状として興味深かったです。ブータンの僧侶の間でも、そのことが話し合われているのも興味深く、時代の変化がもたらすものとは何かを考えるきっかけともなると思いました。」などのコメントが寄せられました。

  • photo1取り上げた映像の紹介
  • photo2プロデューサーの松原保氏(右)
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