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2024年7月22日更新
グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2023年度にかけて45回開催しました(合計参加者:約2,300名)。毎回ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の視聴、発表者(コメンテーター)からの簡単な解説、質疑応答という流れで実施しており、今年度は全15回の開催を予定しています。
7月19日(金曜日)にオンラインにて、2024年度第5回ブータン連続セミナーが開催されました。第5回(通算50回目)となる今回は、「ブータン版ロミオとジュリエット」とも称される「ガサ・ラマ・シンゲ」という物語(ブータン初の国産長編映画/約80分の本編の後半部分)を 視聴しました。作品は、全編ゾンカ語で字幕もないため、平山講師より視聴前に映画の概要説明と前半部分の振り返り、ブータン映画史の紹介があり、映画視聴中はセリフの意訳やコメントを挟むかたちで実施されました。視聴後は参加者より、現在のブータンにおける葬祭場(火葬場)の有無、2016年に公開されたリメイク作品との違い、映画の配給方法などに関する質問があり、情報共有や意見交換が行われました。
当日は65名ほどの参加がありました。参加者からは、「前半のブータン映画史と最新映画の紹介(予告編解説)、さらにセミナーで取り上げたブータン初の国際長編映画「ガサ・ラマ・シンゲ」と最新映画の違いに関する考察が良かった。」「火葬をするときはネパールと同じなんだと思いました。特に火葬場が川の近くに作られるということは燃え残った骨を流して供養するのかと思いました。」「全くブータンの映画事情は知らなかったので、おもしろかったです。」などのコメントが寄せられました。