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2024年8月20日更新
グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2023年度にかけて45回開催しました(合計参加者:約2,300名)。毎回ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の視聴、発表者(コメンテーター)からの簡単な解説、質疑応答という流れで実施しており、今年度は全15回の開催を予定しています。
8月9日(金曜日)にオンラインにて、2024年度第6回ブータン連続セミナーが開催されました。第6回(通算51回目)となる今回は、ブータンの農村の家族・子育て事情に焦点を当てました 。ブータン東部タシガン県に滞在中のコメンテーターの森下氏から、都市部における子どもの遊び場、廃校になった地方の小学校等に関して紹介いただきました。参加者からは近年の教育制度改革、学校教育の内容、僧院教育と学校教育の関連などに関する質問が寄せられ、情報共有や意見交換が行われました。
当日は35名ほどの参加がありました。参加者からは、「プナカ県イビサ村の普通の農家の人たちに焦点をあてた映像の構成も良かったですが、その後の森下さんの解説・コメント、平山先生の追加コメントを通して学びが深まりました。」「過去(といってもまだ15年ほどですが)と現在の農村や都市の子育ての様子について、映像とコメンテーターの森下さんからの報告で理解を深めることができた。」「ブータンに限らず、「近代化」と称して、その国(地域)の大切なものが失われつつあるように思いますが、それらに対してのブータンの考え方・実際の対応策(活動していることなど)を知ることができたらと思います。」などのコメントが寄せられました。