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JICA課題別研修「乳幼児ケアと就学前教育」が終了しました

2024年12月9日更新

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閉講式の様子

お茶の水女子大学は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受け、インドネシア、エジプト、カンボジア、シエラレオネ、ジョージア、スリランカ、バングラデシュ、ブルキナファソ、ベトナム、マラウイ、ラオスの11か国を対象に14名の研修員を受け入れ、乳幼児ケアと就学前教育に関する研修を2024年11月11日から12月6日まで実施しました。14名の研修員はいずれも各国の幼児教育・就学前教育分野における行政官や視学官、指導主事など、指導的な立場の方々です。この研修は、「乳幼児ケアと就学前教育」の第三フェーズ(2024~2026)の初年度に当たります。

国際社会においては、乳幼児期からの保護と教育を一体化させた総合的アプローチの重要性が認識され、幼児教育分野での途上国に対する支援体制が強化されてきました。しかしながら、途上国においてはECCE(early childhood care and education: 乳幼児ケアと就学前教育)分野を専門とする人材が不足している状況です。

そこで、この研修では、特にECCEへのアクセスや質の改善が急務の課題となっているアフリカ・中東・アジア地域を対象に、同分野の政策レベルでの人材育成に資するために、日本の幼児教育や保育、幼児の発達支援について、その制度・政策、保育内容・保育方法、人材育成、評価に関する講義や視察を実施しました。また、研修員による自国の幼児教育の状況についての発表や、研修員同士の意見交換も行いました。これらを通じて、ECCEに関する研修員の知識や技能の向上がはかられました。

研修終了時のアンケートや評価会では、高い目標達成度や満足度が示されました。また、研修最終日には、各研修員から活動計画が発表されました。研修員は今後、この活動計画に基づき、本研修の成果を自国で活用していくことになります。

(担当教授:基幹研究院 浜野隆)

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