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2025年1月20日更新
グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2023年度にかけて45回開催しました(合計参加者:約2,300名)。毎回ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の視聴、発表者(コメンテーター)からの簡単な解説、質疑応答という流れで実施しており、今年度は全15回の開催を予定しています。
2025年1月17日(金曜日)にオンラインにて、2024年度第13回ブータン連続セミナーが開催されました。第13回(通算58回目)となる今回は、ブータン南西部のチュカ県の高校で2019年7月末に行われた3泊4日の課題解決型学習(Project Based Learning: PBL)ワークショップを取り上げた番組を視聴しました。文部科学省EDU-Portニッポン(日本型教育の海外展開推進事業)の採択を受けて行われた同ワークショップの取り組みは、その後島根県の海士町が実施主体となり行われたJICA草の根技術協力事業に引き継がれました。映像を視聴した後の質疑応答では、参加者から、PBLワークショップ、草の根技術協力事業双方の内容や運営方法について質問がよせられ、JICA草の根技術協力事業(ブータン)海士町担当ディレクターの山野靖暁氏に回答いただきました。
当日は40名ほどの参加がありました。参加者からは、「島根の高校生との交流について良くわかった。」「幸せの国ブータン王国の地域過疎化への取り組み姿勢が垣間見えた。隠岐島前高校の取り組みも知ることが出来て良かった。」「日本のメンバーとブータンのメンバーが相互に学び合っている様子(地域の魅力の見出し方、教員の伴走方法など)が印象に残った。 」「教師の教え方の本音を引き出せたこと。JICA草の根協力により、教育の価値支援ができたことを喜んでいます。一過性のものに終わらないで、何らかの形で続いていくことを望みます。別の国で教育支援にかかわった経験から、強く感じていることです。 」などのコメントが寄せられました。