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「2025年度第8回ブータン連続セミナー」実施報告

2025年10月6日更新

グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2024年度にかけて60回開催しました。2025年度版では、ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の紹介と視聴、発表者(コメンテーター)からの解説、質疑応答という流れで全15回実施する予定です。

2025年10月3日(金曜日)にオンラインにて、2025年度第8回ブータン連続セミナーが開催されました。第8回(通算68回目)となる今回は、ブータン政府と国連開発計画(UNDP)ブータン事務所が共同で制作した『Tigers of the Dragon Kingdom』 を取り上げました。最新の調査によるとブータン国内には野生のトラが131頭生息していますが、映像からは、トラと人間の共存を巡って課題も存在することが理解できました。映像視聴前には、前回のセミナーの振り返りをし、映像視聴後には、ブータンの自然環境や人間と動物の関係性に関して高橋氏より解説いただきました。

当日は45名ほどの参加がありました。参加者からは、「密猟からの虎の保護について、レンジャーの活動状況が知れてよかった。」「取り上げられた映像は、30分の中にトラを巡る様々な人(獣害被害者である農民、密猟者、フォレストレンジャーやフォレストオフィサー)の想いが詰め込まれていておもしろかった。最後の、トラを見つけたレンジャーの女性の嬉しそうな表情が印象的だった。」 「レッドリストにのっているので保護ありきが正しいのですが、若者が都会へ流れていく時代背景を踏まえて、トラ・牛・人・その他野生動物でどのように生育環境を整えていくのか(隣国との地政学も含めて)難しい課題に直面しているのかと思いました。」などのコメントが寄せられました。

  • photo2UNDPブータン事務所のYouTubeチャンネル
  • photo2取り上げた映像の概要
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