ページの本文です。
2025年11月10日更新
グローバル協力センターでは、(1)南アジアに位置するブータン王国を巡る諸相に触れること、(2)それらから開発政策や国・地域の在りかたを考えることを目的とした地域研究型セミナーを2021年度から2024年度にかけて60回開催しました。2025年度版では、ブータンを扱った国内外の新旧映像作品を取り上げ、映像作品の紹介と視聴、発表者(コメンテーター)からの解説、質疑応答という流れで全15回実施する予定です。
2025年11月7日(金曜日)にオンラインにて、2025年度第10回ブータン連続セミナーが開催されました。第10回(通算70回目)となる今回は、ブータンの市民社会組織(Civil Society Organization: CSO、日本のNPOと同義)を扱いました。セミナー中には、2007年6月に制定された市民社会組織法や国内で市民社会組織を管轄している市民社会組織庁について確認するとともに、映像で紹介されていた23団体の設立年、設立目的、取り組み等を概観し、それらからブータンの(行政サービスが行き届いていない)社会課題を考察しました。
当日は45名ほどの参加がありました。参加者からは、「ブータンのNPOについて、大筋を掴むことができました。」「コメントパートでの、市民社会組織庁の説明や現在の登録団体数の補足情報が良かったです。」 「ロイヤルファミリーの社会貢献活動と市民社会組織の関わりに関して、その通りと思いました。ご指摘の通り、タラヤナ財団やYDF、RENEW等は資金力・ネットワーク力豊富で、ブータンを代表する団体になっていると思います。」「通算70回目のセミナー運営おつかれさまでした。勉強会としては210回目となるとのこと、ただただ驚くばかりです。資料の事前送付も大変ありがたく思っています。このセミナーは「初学者向け」「ブータン入門」を謳われていますが、どのような基本的な質問(例えば、日本からブータンへの行き方、というような)にも丁寧に答えてくださるところがすばらしいと思います。今年度の残りの回も楽しみにしております。」などのコメントが寄せられました。