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センター長より

グローバル時代に求められる人材の育成のために

国際教育センター長 森山 新  

  2021.4いうまでもなく大学は高等教育機関である。大学では、社会のニーズにあった人材を育成すべく、高等教育機関にふさわしい高度な教育を行なっている。そこでは既存の知識をクリティカルに見つめ、新たな知を創造することはいうまでもなく、自己や社会に対してもクリティカルに見つめながら、よりよい自己、よりよい社会を築く担い 手としての人材を育成している。
 グローバル時代を迎えた今日、世界には様々な困難が出現している。大学にはこのような課題多きグローバルな社会をよりよいものとし、そこで暮らす多様な人々がともに生きることを可能にするための知恵と視点、さらにはそれらをもって社会を変革できる行動力を持った人材を必要としている。
 そのような人材は一体どのようにしたら育むことができるであろうか。自身の経験から考えると、それは教室で学ぶだけでは限界があり、自らが教室を飛び出し、グローバル化した社会において様々な他者と出会い、ともに生きるための経験を積むことが何よりも有効であると考える。
 ではそのような他者との出会いの場はどこにあるのだろうか。第一にそれは私たちの周囲に既に当たり前のように存在している。世界は急速度にグローバル化しており、東京にも海外から多くの人が訪れ、生活するようになったし、本学にも世界各国から留学生が学びに訪れる。残念ながら今はコロナ禍ゆえに、その訪れは滞っているが、しかしコロナ禍ゆえに急ピッチでオンライン化が進み、国際合同授業は以前にも増して広範囲に行なわれるようになった。このように我々の周囲にユビキタスに存在するグローバルな環境を有効に活用しない手はないだろう。
 第二に、この大学生時代を活用し、海外へ留学することである。それは、住み慣れた世界を離れ、自らをマイノリティの立場におくことで、今まで当たり前としていた言語、文化、価値観などを相対化し、またマイノリティが置かれた立場を理解することで、グローバル時代に最も必要とされる多様性の受容や、自国や自文化を中心とした価値観やアイデンティティを、よりインターナショナル、インターカルチュラルな価値観やアイデンティティへと高めてくれると思うからである。また親元を離れ、親しい友人のもとを離れ、多様な価値観を持った他者と協働しながら一人暮らす経験は、将来、世界を舞台に、能動的、かつ協調性を持って活躍するリーダーシップを育んでくれるであろう。
 そのような観点から、本学では、国際化を重要な課題の一つと位置づけ、毎年多様な国際交流イベントやプログラムを実施している。本学は現在、海外の82大学と国際学術交流協定を結び、学生・研究者の派遣、受入れを積極的に行なっている。本学に留学し、大きく成長して母国に帰国する留学生の姿、そして海外留学を経て大きく成長して帰国する本学学生の姿は、グローバル化時代に求められる人材育成にグローバルな体験が重要なことを教えてくれる。
 本センターでは様々な海外大学との交流プログラム、本学に留学している留学生との交流プログラム、そして海外派遣プログラムを準備している。感受性豊かなこの学生時代に、このようなプログラムに一人でも多く参加し、時代のニーズにあったグローバルな人材へと成長していくことを心から祈っている。

2021年4月5日

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