科学的思考力と表現力で築くキャリア構築プロジェクトとは

就職活動では、これまでの具体的な経験に基づいて、あなたは何を学んできて何ができるのか、あなた自身を“活かす”ために何をしたいのかを伝えることがとても大切です。そのために表現力や科学的思考力を授業で磨き、キャンパスライフを謳歌することも大いに役立ちます。


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自分が本当に輝ける仕事に出会いたい。
そのためには、 幅広い視点から自分の未来像をみつめる機会が大切です。
お茶の水女子大学は、 明快なキャリアイメージの形成を促すとともに、論理的な思考力とそれを表現する文章力・対人スキルを身につけ、社会に羽ばたく女性リーダー育成を支援します。

  1. 明快なキャリアイメージと  実践的なスキルを形成する 新たな授業群
  2. 新たなネットワーキングサービス キャリアレポート放送局
  3. 企画実行力が開花する多目的スペース キャリアカフェ


キャリアレポート放送局は、学生一人一人が活き活きとしたスクールライフを発信する、 ネットワーキングサービス形式のレポート投稿・管理システムです。
授業課題はもちろん、課外活動についても、画像や動画を盛り込んだ マルチメディアなレポートを発信できます。 コメント機能を通じて 教員とのやり取りはもちろん、受講学生同士のディスカッションができ、成果物をブラッシュアップしていくことで科学的思考力と表現力の研鑽を図ります。優秀なレポートはHP上で表彰し、学生同士が切磋琢磨して表現力を競い合える機会を提供します。

レポートには「お茶大生に求められる9つの社会人基礎力」チェック機能(※)を設け、自己評価ツールとして活用できます。チェック項目ごとにレポートを一覧することで、レポート作成時の気づきや学び、エピソードなどを振り返り、就活の際の自己分析にフィードバックすることができます。

:「お茶大生に求められる9つの社会人基礎力」
経済産業省では「職場や地域社会の中で多様な人々と共に仕事を行っていく上で必要な基礎的能力」を、「社会人基礎力」と定義しています。「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力で構成されています。お茶の水女子大学現代GPでは、「本学の教育理念×社会がお茶大生に求める力」として「主体性をはぐくむ力」「考える力」「コミュニケーション力」の3つのカテゴリーに注目し、さらに9つに細分化しました。

こうして蓄積したレポートは、自分のキャリアプランを見つめなおす機会となり、 自分史「わたしの履歴書」を築いていく礎になります。 「わたしの履歴書」には閲覧パスワードが発行され、就職希望先へのアピールに活用できます。


【新機能!】エントリーシート作成機能

2009年度は、エントリーシートを作成できる機能をリリースしました。
上記の「お茶大生に求められる9つの社会人基礎力」でカテゴリー分類したレポートを一覧しながら、自分の学びや考えの軌跡をたどっていくことが、自己分析の大きなヒントとなるでしょう。 また、作成したエントリーシートは、自分史「わたしの履歴書」に添付することができます。
 自分史「わたしの履歴書」を構築しながら、よりリアルな「自分」を見つけて活き活きとしたアピールポイントを印象付けましょう!



ネットワーキングサービスとしての「キャリアレポート放送局」に加えて、 「おいしいコーヒーを片手に対話できるコミュニケーションスペース」として、キャリアカフェが附属図書館1Fロビーにオープンしました。

学生が主体となって開催するキャリア関連イベント「Students' Events @ Career Cafe」の場としても活躍し、企画力と積極性を育成します。

また、キャリアレポートアドバイザー(週1日)が、「わたしの履歴書」の添削や、就職活動の相談などについて対応します。

 

現代GPとは

「現代GP(Good Practice)」「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称です。文部科学省は、学生教育の質の向上など、優れた取組「Good Practice」を選定し、財政的なサポートや幅広い情報提供を行い、教育改革の取り組みを促進しています。「Good Practice」は、近年の諸外国の大学教育改革でも注目されている用語です。これを略して「GP」と呼んでいます。


お茶の水女子大学・現代GP選定理由 (文部科学省HPより)

本取組は、新設の正課教育プログラムを通して文系学生に科学的思考力を理系の学生に表現力を身につけさせると共に、正課外であるキャリアレポート放送局やキャリアカフェとの連動で学生の就業意識の醸成を目指すものです。

教育プログラムの検証に卒業生へのアンケート調査を活かしている点は本プログラムの趣旨に沿うものであり、特に新設の正課教育(キャリアプランニング、クリエーティブ・ライティング等8科目)は、きめ細やかなフォロー体制とともに、実効性が高い教育プログラムとして評価できます。また、学生の作品をサーバー上(キャリアレポート放送局)に収めることで学内・外で閲覧が可能になり、指導教員の意識改革につながる可能性を秘めていることも特徴的な点として評価できます。