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感染症

海外渡航に際してにジカ熱についての記事を追加(160202 update)

中南米諸国におけるジカ熱の流行についての記事を追加しました。WHOは“国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態”の宣言をおこない、妊娠中の女性が流行地域に渡航することに注意を呼びかけています。


学内感染症の予防(130901 update)

学校保健安全法の規定により、保健管理センターは感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)に従い学内の感染症予防に努める責務が課せられています。

海外渡航に際して(130901 update)

海外渡航、留学の際には、その地域に特有の感染症に注意を払う必要があります。また、鳥インフルエンザ、コロナウイルス感染症など新興感染症、人畜共通感染症のグローバル化のため感染症情報は流動的でありリアルタイムの情報収集が一層重要になっています。

学内感染症の予防(130901 update)

感染症1学校保健安全法の規定により、保健管理センターは感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)に従い学内の感染症予防に努める責務が課せられています。

届け出が必要な学校感染症(下記 参考1)の内、頻度が多く重要な疾患を選び下に示してあります。これらの感染症と診断されるか、症状などからその疑いがある場合(リンク、下記 参考2)は早急に保健管理センターまで連絡してください。診断、病状を確認し必要に応じた指導を行います。

  • インフルエンザ
  • 結核
  • 麻疹(はしか)・風疹・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)・水痘(みずぼうそう)
  • 咽頭結膜熱(プール熱)・流行性角結膜炎
  • 髄膜炎菌性髄膜炎

これらの感染症に罹患した場合は、学校保健安全法により出席停止などの措置がとられる事があります。ご自身の健康を守ると共に、大学、附属学校での感染拡大を防ぐために、ご協力をよろしくお願いいたします。

リンク

学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説
日本小児科学会 予防接種・感染対策委員会

(参考1)学校感染症の種別と登校禁止期間(学校保健安全法第19条)

第一種は極めて重篤で危険度の高い感染症です。ほとんどの疾患は特定の地域に限られていますが、鳥インフルンザ、SARSなど新興感染症、人畜共通感染症のグローバル化が生じており、これらの疾患は国内流行の危険性を否定できません。第二種、三種には経験することの多い疾患が含まれます。診断された時には保健管理センターまで連絡してください。
(インフルエンザの出席停止期間は平成24年より延長されました。)

第一種 *(下記) 治癒するまで
第二種 インフルエンザ 発症後5日、かつ解熱後2日が経過するまで
発症日、解熱日を「0日目」と数えます。
百日咳 特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌剤による治療が終了するまで
麻疹(はしか) 解熱した後3日を経過するまで
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日間を経過し、かつ全身状態が良好となるまで
風疹 発疹が消失するまで
水痘(水ぼうそう) 全ての発疹が痂皮(かさぶた)化するまで
咽頭結膜熱(プール熱) 主要症状が消失した後2日を経過するまで
結核
髄膜炎菌性髄膜炎
症状により学校医その他医師が感染の恐れがないと認めるまで
第三種 コレラ
細菌性赤痢
腸管出血性大腸菌感染症(O-157)
腸チフス
パラチフス
流行性角結膜炎
急性出血性結膜炎
症状により学校医その他医師が感染の恐れがないと認めるまで
溶連菌感染症 適正な抗菌剤治療開始後24時間を経て全身状態が良ければ登校可能
ウィルス性肝炎 A型・E型 肝機能正常化後登校可能
B型・C型 出席停止不要
手足口病 発熱や喉頭・口腔の水疱・潰瘍を伴う急性期は出席停止、治癒期は全身状態が改善すれば登校可
伝染性紅斑(リンゴ病) 発疹のみで全身状態が良ければ登校可能
ヘルパンギーナ 発熱や喉頭・口腔の水疱・潰瘍を伴う急性期は出席停止、治癒期は全身状態が改善すれば登校可
マイコプラズマ感染症 急性期は出席停止、全身状態が良ければ登校可能
感染性胃腸炎(流行性嘔吐下痢症) 下痢・嘔吐症状が軽快し、全身状態が改善されれば登校可能

*第一種感染症;エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ熱、ラッサ熱、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、急性灰白髄炎(ポリオ)、H5N1型鳥インフルエンザA,H7N9型鳥インフルエンザA(指定感染症)

(参考2)代表的な感染症とその特徴

感染症 特徴
インフルエンザ 咽頭痛、鼻水、咳、たん。急速な発熱、寒気、筋肉痛。時に腹痛、嘔吐、下痢。
麻疹(はしか)・風疹・水痘(みずぼうそう) 全身に広がる発疹あるいは水疱。時に口内疹。発熱。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 両耳下腺(頬部、耳介の下)の脹れ、発熱。
咽頭結膜熱(プール熱)・流行性角結膜炎 両眼の充血。時にかぜ症状。夏季に多く感染性が極めて高い。
結核 長期にわたる咳。血痰。結核患者との接触(不明の事が多い)。学校感染症として極めて重大。
髄膜炎菌性髄膜炎 突然の発症。頭痛、発熱、痙攣。発症頻度はまれだが、学生期に好発年齢がある。

海外渡航に際して(160202 update)

感染症2
インフルエンザH7N9の電顕写真
国立感染症研究所 画像アーカイブから

海外渡航、留学の際には、その地域に特有の感染症に注意を払う必要があります。また、鳥インフルエンザ、コロナウイルスによる重症呼吸器感染症などの新興感染症、人畜共通感染症のグローバル化(下記 参考)のため感染症情報は流動的でありリアルタイムの情報収集が一層重要になっています。渡航の前には以下の準備をしてください。

  • 現地在外公館の場所・連絡方法、現地の感染症情報、医療事情を調べておきます。
  • 渡航先にあわせて、ワクチン接種を受けます。
  • 大学の所属部局、教室の責任者に滞在地を知らせ、連絡方法を決めておいてください。
  • 病気をお持ちの方は、主治医に相談し、渡航の許可、諸注意を受けてください。
  • 現地の感染症の状況を考慮し(鳥インフルエンザの発生ほか)、渡航を自粛するなどの判断が必要になる場合があります。

以下のリンクから現地の感染症情報、医療情報を収集してください。大学、在来公館との連絡方法を確立して下さい。現地では、渡航先の大学・研究機関、事業所からも情報を得て、適切に行動して下さい。

中南米諸国におけるジカ熱の流行(160202 update)

胎児の小頭症(胎児脳の発育不全)との関連が強く疑われているジカ熱(Zika fever)の感染が中南米諸国で急速に拡大しています。ジカ熱は蚊が媒介するジカウイルによっておこる感染症で、皮疹、発熱、関節痛など一般的な感染症の症状が出現し多くは自然に軽快します*。妊婦が感染すると胎児に小頭症が起こる頻度が高まることがわかり、ジカウイルスと小頭症発症の関連が強く疑われています**。

WHOは“国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態”の宣言をおこない、妊娠中の女性が流行地域に渡航することに注意を呼びかけています。

該当地への渡航を予定される方は最新の情報に注意を払い、ことに妊娠中あるいは妊娠を予定される方は流行地域への渡航を可能な限り避けるようにご配慮ください。

  1. 厚労省 ホームページ ジカ熱について
  2. 外務省 海外安全ホームページ
  3. 外務省 海外安全ホームページ ジカ熱に関する情報

    *ジカ熱はデング熱と類似する、蚊が媒介し同族のウイルスが原因となる感染症です。中南米地域では夏期(1-5月)にデング熱が流行します。本年は流行年となる可能性があり、併せてデング熱にも注意が必要です。

    **ブラジル保健省は、2015年10月から2016年1月第2週までに3,893人の小頭症児が報告され、ジカ熱との関連がみられることを発表しています。

    リンク

    1. 厚生労働省 検疫所(FORTH)HP
      • 国、地域別の感染症情報、現地の医療情報(外務省、在外公館からの情報)ワクチン接種に関する粗詳細な情報、渡航に際する諸注意を知ることができます。
    2. 外務省海外安全HP
    3. ProMed(感染症監視プログラム)HealthMap
      • HealthMap左上ブランクに、influenza, H5N1, H7N9, corona などのkey wordを入れると選択肢のfull spellが表示され、この内1つを選ぶと現在の流行地域が地図上に表示されます。
    • 感染症3Influenza H7N9の流行地
      ProMED HealthMap 20130827 から

    (参考)新興感染症、人畜共通感染症のグローバル化

    新型インフルエンザ、コロナウイルスによる重症呼吸器感染症など人畜共通感染症が移動手段の発達とともにグローバル化し大きな問題となっています。2003年のSARSコロナウイルスによる重症呼吸器感染症(Severe Acute Respiratory Syndrome)、2009年のH1N1型ブタインフルエンザAの流行は記憶に新しく、日本でも指定感染症として扱われ厳重な警戒態勢がとられました。現在はH7N9型、H5N1型鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染、新たなコロナウイルス感染症(MERS; Middle East Respiratory Syndrome)の流行拡大が懸念されており、2013年4月には新型インフルエンザ等対策特別措置法が施行され、海外における日本人の感染や日本国内への感染の波及に対する行動指針がたてられています。海外渡航時には上記のリンクから情報を収集し、マラリア、黄熱病など従来の地域感染症とともに、これらの新興感染症の広がりにも十分に注意をはらってください。

    尚、H7N9型、H5N1型、のH, Nはインフルエンザウイルスの表面タンパク質であり、それぞれヘムアグルチニン(HA hemagglutinin)、ノイラミニダーゼ(NA neuraminidase)を示しています。HAはヒト、動物細胞への感染性、NAは体内におけるウイルスの発芽、増えやすさに関係します。ヒトは HA、NAに対して強い免疫反応を起こし抗体を作るので、同一の型のインフルエンザに過去に感染していると(あるいは型の合ったワクチンを接種すると)、原則的には、その型のウイルスの感染、重症化に抵抗性を持つことになります。HA、NA はウイルスの全般的な性質ともある程度の相関を持っています。例えば、2003年以降に増加した H5N1型高病原性鳥インフルエンザAは現在もエンデミック(地域の感染)の感染が続き重症のヒト感染をおこす可能性がありますが、同時に鳥に対する病原性が極めて高く、鳥の大量死を起こします。(各地で養鶏所が閉鎖、焼却措置がとられたことを覚えておられる方も多いと思います。)これに対して、新たな遺伝子再集合で生じたH7N9は、ヒトに対する病原性は高いが、鳥に対する病原性が低く、感染した鳥が生存し続けるため感染源を見分けることが難しいと言われています。

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