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【実施報告】海外実習科目「国際共生社会論実習」成果発表(第75回徽音祭学術企画)

2024年11月28日更新

お茶の水女子大学グローバル協力センターでは、全学共通科目として、開発途上国を巡る諸相と国際協力・SDGsに関する理解を深める目的で、海外実習科目「国際共生社会論実習」「国際共生社会論フィールド実習」を毎年開講しています(今年度は「国際共生社会論実習」のみ)。

2024年度は、8月20日から28日にかけてブータン現地調査(スタディツアー)を、9月20日から27日にかけてカンボジア現地調査(スタディツアー)を実施しました。

photo1
展示の様子

11月9~10日のお茶大大学祭「第75回徽音祭」では、学術企画、そして、この海外実習科目の事後学習の一環として、スタディツアーに参加した学生(履修生)による調査成果発表や展示が行われました。以下は発表・展示を行った学生による報告です。

右矢印「国際共生社会論実習」シラバス

徽音祭発表(ブータン)

11月9日(土曜日)に、徽音祭にてブータンでの現地調査の成果を報告しました。会場に展示するポスターを各自作成し、当日展示しました。また、履修生で協力してブータン写真集と現地調査の様子を紹介する動画を作成し、ポスターとともに展示・放映しました。口頭での発表では、ブータンという国の紹介をしたあとに、現地調査の様子、そして履修生一人ひとりの調査結果を報告しました。会場は満席となり、実りのある発表ができたと思います。今回足を運んでくださった一人でも多くの方に、ブータンに興味をもっていただけたら嬉しいです。

ブータンという国は日本での認知度が低く、どこに位置しているのか分かる人は多くないのではないかと感じています。その中で、履修生はまずブータンという国について学ぶことから始め、その過程でブータンが抱えているさまざまな課題を知りました。そして、各自の興味に応じた「教育」「建築」「宗教」という観点から調査を行いました。その調査結果は各自が予想していた結果とは違うものもありましたが、その一面も含めて文献調査のみでは得ることのできないブータンの一面を伝えることができました。現地調査の重要性も含めて、有意義な調査結果を報告できたと思っています。

私自身、このような機会がなければブータンという国について知る機会はなかったと思います。現地調査を通して、ブータンの人々の温かさを肌で感じ、ブータンという国の良さをより多くの方に知ってほしいと強く感じました。本授業は6月から事前学習が始まり、8月に現地調査、帰国後の10月に事後学習を行いました。約5ヶ月間の活動を通して、ブータンという国に対する理解はもちろん、自分自身の内面での成長を実感することができました。本授業の集大成として開かれた報告会は、自分自身が感じたことをさらに深く理解する非常に良い機会となりました。今回の経験を無駄にせず、さらに高みを目指して努力を続けたいと思っています。

(文教育学部人間社会科学科2年 渡辺夢子 )

  • photo2クイズの様子
  • photo3質疑応答の様子

右矢印ブータン現地調査(スタディツアー)実施報告

徽音祭発表(カンボジア)

11月10日(日曜日)午後12時から12時40分までの40分間、国際交流留学生プラザ2階多目的ホールCにて「国際共生社会論実習」を履修しカンボジアでのスタディツアーに参加した学生4名の調査研究の成果を発表しました。来場してくださった方々に私たちが学んだことについて楽しく知ってもらえるようにクイズや動画を準備しました。また、9日、10日の2日間にわたり、各自の調査研究テーマの内容をまとめたポスターの展示、カンボジアについての紹介動画を上映しました。

発表では、参加者の方から「調査結果と考察の間に飛躍が感じられる」「言葉の定義が不十分な所がある」という有り難いご指摘をいただきました。短い時間の中で、論理の飛躍が無いように、伝えたいことを過不足無くまとめることの難しさを改めて感じました。カンボジアについての予備知識の無い方に、瞬時に理解してもらうことができるよう、言葉や構成を考えることが大切だと痛感しました。ご指摘をいただくまでは、この成果発表会に対して「単に自分が学んだことを伝えるだけの場」という意識でいました。しかし、このようにフィ-ドバックをいただいたことで、発表とは、自分の学びを他者に共有し、自分の発表から他者に何かを感じてもらったり考えてもらったりする、学びの相互作用の場であるということに気づかされました。自分の学びを発信することの意義や責任について再認識することができ、有意義な時間を過ごすことができました。

6月からこの発表会まで、履修生4人と共に事前学習、現地調査、事後学習に取り組んできました。ふとした素朴な発見や疑問、お互いの研究テーマについて気軽に話し合うことができ、共に学ぶ仲間がいたからこそ、より深い学びを経験することができたように思います。履修生皆で共に考え、成長できた貴重な時間でした。この授業を通して得られた沢山の「気づき」について、考えることを止めず、さらには新たな自分の行動の原動力にし、今後の人生に活かしていきたいです。自分とは異なる文化や習慣、価値観に触れ、自分の視野が大きく広がる瞬間の「ワクワク」を大切にし、これからも積極的に学んでいきたいです。

(文教育学部人文科学科1年 酒井友里)

  • photo5クイズの様子
  • photo5発表の様子

右矢印カンボジア現地調査(スタディツアー)実施報告

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