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2025年11月27日更新
お茶の水女子大学グローバル協力センターでは、国際開発や平和構築に関心を持ち「共に生きる」社会について自主的に学習・活動する学生を様々な形で支援しています。11月8~9日の第76回お茶大大学祭「徽音祭」では、学術企画として、お茶大生が国際協力活動の報告(発表・展示)を行いました。
以下はそれぞれの学生による発表・展示の報告です。
11月9日(日曜日)に開催された徽音祭で、駒ヶ根市スタディツアーの活動報告を行いました。スタディツアーには五女子大学コンソーシアムの各大学から15名が参加しましたが、 徽音祭ではお茶の水女子大学の3名が発表およびポスター展示を実施しました。
ポスターでは、スタディツアー全体を通して感じたことや印象に残った出来事、参加前に立てた到達目標の達成状況、そして学習や研究に向けた抱負などをまとめました。発表では、ポスターの内容をさらに掘り下げ、駒ヶ根市での体験や気付きを、自分たちの思いや考えを交えて紹介しました。
発表や質疑応答を通じて、スタディツアーの経験を改めて振り返ることができ、学びをより深める機会になりました。また、スタディツアーでお世話になった、ネパール交流市民の会の北原照美様にもご来場いただき、久しぶりにお会いすることができました。学んだことや感じたことを北原様に直接お伝えすることができ、心から嬉しく思いました。
活動報告を通して駒ヶ根市における様々な国際協力の取り組みに関心を持ってくださる方がいらっしゃって、大変光栄でした。今回、学びの成果を発信できたように、今後も駒ヶ根市や五女子大学コンソーシアムの学生とのつながりを大切にして、身近なところから自分たちにできることを実践していきたいと強く思いました。
(文教育学部人文科学科1年 大坪理紗)
2025年度長野県駒ケ根市スタディツアー(五女子大学コンソーシアム合同)実施報告
お茶大生3名は、8月下旬の5日間にわたって実施されたJICA東京特設インターンシッププログラムに参加しました。
インターンシッププログラムでは、説明会や研修を通して、JICAが行う国際協力事業への理解を深めました。
今回は、徽音祭で行われた報告会に参加したお茶大生2名のコメントを紹介します。
教師を志す私にとって、教師海外研修の派遣後研修への参加は非常に貴重で、インターンシッププログラム全体を通して最も印象に残った経験でした。授業案の作成に携わり、「児童・生徒が世界の課題を自分の問題として考えられる授業とは何か」について、先生方と議論を重ねました。
本報告会では、この教師海外研修をテーマに発表しました。研修の流れに加えて、参加前に抱いていたイメージと、インターンシッププログラムを経てその理解がどのように変化したかについても共有しました。報告会に出席された方からは、「教師海外研修が先生方の資質向上だけでなく、子どもたちへ国際理解をどのように伝え、持続的な学びにつなげるかまで考えられた研修だと分かった」という感想をいただきました。
今後も、生徒と共に世界を考え続ける授業づくりに向け、教育現場での学びや国際理解に関わる取り組みを重ねながら、世界を見つめる視点を養っていきたいです。
(文教育学部言語文化学科1年 小沢美奈)
5日間の研修では、「戦争」と「宗教」という2つのテーマについて深く学ぶことができました。特に印象に残っているのは、ミンダナオにおける和平プロセスを支えた「信頼づくり」の実践です。和平合意前から粘り強く現地に入り続け、政治と現場を信頼でつなぐJICAの姿勢から、国際協力における信頼の重要性を強く実感しました。また、ムスリムの研修員の方々に対する宗教的配慮の取り組みも印象的でした。お祈りの部屋や足洗い場の設置、ハラールへの対応など、宗教を尊重した環境づくりを知り、多文化共生における「見えない配慮」の大切さを学びました。
徽音祭当日は、多くの方々に支えられ、温かい雰囲気の中で発表することができました。発表後には多くの感想をいただき、第26代高校生平和大使として平和活動を行ってきた私自身の経験とインターンシッププログラムでの学びが自分の中で結びついたことを実感しました。今後はお茶の水女子大学で学びをさらに深め、将来は国際協力の現場で人と人をつなぐ役割を担いたいと考えています。
(文教育学部言語文化学科1年 佐藤綾音)
最後に、今回このような貴重な機会をくださったグローバル協力センターの皆さま、JICA東京の職員の皆さま、そして温かく迎えてくださった教師海外研修の先生方、報告会にお越しの皆さまに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
11月8日に開催された徽音祭にて、STUDY FOR TWOお茶の水女子大学支部の活動についての発表をさせていただきました。
発表の中で、参加者の皆様に「国際協力」のイメージをお訪ねし、ご意見をいただきました。多様な意見があることを学びながらも、私たちが大切にする“FOR ME, FOR TWO”のボランティアについて中心にお話しさせていただきました。私たちの活動が支援先の国との双方向のコミュニケーションを大事にしていることや、私たち大学生がSTUDY FOR TWOの活動を通して様々な利益を得られていることを皆様に知っていただく機会となりました。
また、11月8日と9日を通して行っていたポスター展示においては、写真を交えて、私たちの活動についてより詳しくお伝えできたと感じております。当日の発表に参加できなかったメンバーからもコメントをよせてもらい、ポスターに掲載しました。STUDY FOR TWOでの活動を通して、メンバーがどのようなことを感じているのかを多くの方に見ていただけたことをとても嬉しく思っております。
今後もSTUDY FOR TWOお茶の水女子大学支部の活動をより盛んにしていけるように、活動に力を入れつつ、私たちの活動が学生のみならず多くの方々が国際協力や教育支援に関して思慮を巡らすきっかけとなればと思っております。
(文教育学部人間社会科学科2年 野本茉依)