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サイエンス・リーダーズ・キャンプ

2016年9月8日更新

「サイエンス・リーダーズ・キャンプ」のご案内

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    はじめに

    天然資源が乏しい我が国は、「科学技術立国」を支える「才能ある人材」の育成を重要政策に位置づけています。さらに平成22年に閣議決定した「新成長戦略」では、我が国が「世界第二の経済大国になるとともに、科学・技術への期待と尊敬は薄れ、更なる高みを目指した人材育成と研究機関改革を怠ってきた」と反省し「国際的な学習到達度調査において日本が世界トップレベルの順位となることを目指す」と謳っています。しかし、本年3月11日に発生した大地震による福島原子力発電所の事故は、国民の科学技術に対する信頼を揺るがし、「科学技術立国」への支持が失われる恐れすらあります。いま、理科教育に関わる我々に求められているのは、科学・技術は制御されるべきものであることを若い世代に真摯に伝えることであり、かつ科学技術を制御・発展できる「才能ある人材」を育てる教育体制を作り上げることでしょう。そのためには、地域の理数教育指導において中核的役割を果たす優れた教員の養成がどうしても必要です。

    そこで、お茶の水女子大学では本年8月に3泊4日の「サイエンス・リーダーズ・キャンプ」を開催しました。実施内容は以下の3つです。
     

    1)最先端の研究現場における実習

    我が国の科学の進歩と大切さについて、参加者が感動を込めて生徒に伝えられるように、大学の最先端研究現場における実習を行いました。テーマとしては特に、生徒にも馴染みがある我が国のノーベル賞受賞者の研究成果を活用した研修を行いました。
     

    2)才能ある生徒を伸ばすためのグループによる討論活動・指導法開発

    参加者が得意とする教材/授業コンテンツを持ち寄り15分の授業形式の教材紹介を行い、理科が得意な才能ある生徒を伸ばすための授業法を討議しました。さらに才能育成の観点から「科学技術立国のための理科教育のあり方」「理科名人先生を育成するための教員養成の有り方」について有馬・元文部大臣の講演を聴き、グループによる討論活動を行いました。引き続き、次代の理科名人先生を育成するための教員研修コンテンツをグループごとに作成し、本プログラムで試行しました。
     

    3)参加者間の交流促進、開催終了後の参加者間のネットワーク形成・支援工夫

    グループ討議や懇親会などで参加者同士の今後の情報交換に向けたネットワークを構築しました。グループで作成した理科教育コンテンツは、参加者等の継続的な資質能力向上を支援できるよう、サイエンス&エデュケーションセンターHPに掲載しました(近日予定)。
     

    活動内容の特徴

    以下の3点が本取組での活動の特徴です。

    • 生徒も耳にしたことのある、最先端科学の憧れの対象でもある「ノーベル賞」を題材とした講演と実験演習
    • 生徒、教員、社会に科学を理解・浸透するための「科学コミュニケーション」についての理解と討論
    • 優れた理科教育教材の共有と、次代の理科名人先生を育成するための教員研修コンテンツの制作
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