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大薮海『応仁・文明の乱と明応の政変』(吉川弘文館、2021年)
2022年度は、「モノからコトへ」をテーマに、海外の3つの研究機関とお茶の水女子大学から17の研究発表が集まりました。
沖縄の祖先祭祀と墓
鶴島博和氏「もう一つの天草くずれ ―信仰と生業 」
西洋史、日本史の垣根を越えて幅広い研究をされる鶴島氏(熊本大学名誉教授)をお迎えし、長年にわたる天草でのフィールドワークの成果をもとに、江戸時代の「隠れキリシタン」をめぐる最新知見をご講演いただきます。皆様のご参加をお待ちしています。
2021年度は、「世界と日本:融合する文化」をテーマに、海外の6つの研究機関とお茶の水女子大学から22の研究発表が集まりました。初の試みとしてオンラインにて開催いたします。
第3回国際日本学講演会は、「伝統芸能×未来」プロジェクト(JPAF)との共催で、英語圏で日本演劇研究を牽引しているUCLAの嶋崎聡子先生をむかえて開催します。アメリカ国内はもとより世界中から学生が集まるUCLAにおいて、日本演劇はどのように講義され、学生達はそこから何を学び考えるのでしょうか。昨今のパンデミック・人種・ジェンダーの問題を軸に、日本特有の異性装の演劇(歌舞伎、宝塚)をめぐるディスカッションなどを例にあげながら、お話しいただきます。
大薮海 『応仁・文明の乱と明応の政変』(列島の戦国史 2)
15世紀後半、2つの争乱を契機に室町幕府は崩壊の道へ―。京都での東西両軍の対立に至る政治過程や、大乱の様子と乱後の情勢を西国にも目を向けて叙述。将軍家を二分した政変を経て、乱世へと向かう時代を通観する。
目次: 室町幕府の運命を決した争乱―プロローグ/斜陽のはじまり(嘉吉の変〈将軍「犬死」/細川持之の孤軍奮闘/自信を喪失する持之/進まない赤松氏討伐/嘉吉の徳政一揆/足利義勝の早過ぎる死〉以下細目略/足利義政の登場/管領家内部の争い)/中央における応仁・文明の乱(義政と足利義視/畠山義就の帰還/応仁・文明の乱)/地方における応仁・文明の乱(北陸地方/東海地方/畿内近国/山陽地方/山陰地方/四国地方/九州地方)/戦後の世界(武家社会の再建/公家社会の衰退/寺社社会の苦悩)/国一揆と明応の政変(各地で頻発する一揆/継続される応仁・文明の乱の対立構図)/再び争乱の世へ―エピローグ