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大薮海『応仁・文明の乱と明応の政変』(吉川弘文館、2021年)
第9回国際日本学講演会は、フランスにおける『枕草子』研究を主導する俊英、エヴリン・ルシーニュ=オドリ氏(ストラスブール大学)のご講演に加えて、コメンテーターに、平安文学に関する仏日の学術交流に精通した陣野英則氏、現在第一線で活躍する『枕草子』研究者の山中悠希氏をお迎えして開催します。
2024年度は、「見る/隠す」をテーマに、海外の3つの研究機関とお茶の水女子大学から11の研究発表が集まりました。
「卒業後のわたしたち――現在・過去・未来――」
姫路文学館学芸員の徳重公美さんをお迎えし、
大学での研究を経て学芸員という立場から文学研究・思想研究の
向き合うことになった現在までの道のりをご講演いただきます。
メディア研究からICTとコミュニケーションスキルまで、幅広い研究テーマに意欲的に取り組まれている本学卒業生の堀内由樹子先生から、 その研究の道のり、歩きつづけるコツを教えていただきたいと思います。
大薮海 『応仁・文明の乱と明応の政変』(列島の戦国史 2)
15世紀後半、2つの争乱を契機に室町幕府は崩壊の道へ―。京都での東西両軍の対立に至る政治過程や、大乱の様子と乱後の情勢を西国にも目を向けて叙述。将軍家を二分した政変を経て、乱世へと向かう時代を通観する。
目次: 室町幕府の運命を決した争乱―プロローグ/斜陽のはじまり(嘉吉の変〈将軍「犬死」/細川持之の孤軍奮闘/自信を喪失する持之/進まない赤松氏討伐/嘉吉の徳政一揆/足利義勝の早過ぎる死〉以下細目略/足利義政の登場/管領家内部の争い)/中央における応仁・文明の乱(義政と足利義視/畠山義就の帰還/応仁・文明の乱)/地方における応仁・文明の乱(北陸地方/東海地方/畿内近国/山陽地方/山陰地方/四国地方/九州地方)/戦後の世界(武家社会の再建/公家社会の衰退/寺社社会の苦悩)/国一揆と明応の政変(各地で頻発する一揆/継続される応仁・文明の乱の対立構図)/再び争乱の世へ―エピローグ