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海外実習科目「国際共生社会論実習」「国際共生社会論フィールド実習」成果発表(徽音祭学術企画)

2023年11月22日更新

お茶の水女子大学グローバル協力センターでは、全学共通科目として、開発途上国を巡る諸相と国際協力・SDGsに関する理解を深める目的で、海外実習科目「国際共生社会論実習」「国際共生社会論フィールド実習」を毎年開講しています。
2023年度は、8月22日から29日にかけてカンボジア現地調査(スタディツアー)を、9月11日から20日にかけてブータン現地調査(スタディツアー)を実施しました。

photo1
展示の様子

11月11から12日のお茶大大学祭「第74回徽音祭」では、学術企画、そして、この海外実習科目の事後学習の一環として、スタディツアーに参加した学生(履修生)による調査成果発表が行われました。以下は発表した学生による報告です。

右矢印「国際共生社会論実習」シラバス
右矢印「国際共生社会論フィールド実習」シラバス

ブータン報告(11月11日)

11月11日(土)、徽音祭にてブータンでの現地調査の成果を報告しました。まず、ブータンについての紹介動画とそれに合わせたクイズを行いました。次にスタディツアーの概要について説明し、その後履修生各自の研究調査を報告しました。発表はブータンの女性用の民族衣装である「キラ」を着用し行いました。さらに11日(土)と12日(日)の2日間にわたって、各自の調査についてまとめたポスター展示も行いました。

ブータンというと「幸せな国」というイメージを思い浮かべる方も多いと思いますが、事前学習の中で実際にはさまざまな課題があることを知り、履修生6人は、エコツーリズムやジェンダー問題など各自の興味関心に即したテーマを設定し調査を行いました。各自の報告の中に、ブータンをめぐる課題の紹介や調査結果、考察を盛り込み、発表を聞いてくださった方々に「幸せ」だけではないブータンの一面を伝えられたと思います。

このような機会がなければ、私自身、ブータンに対して「幸せ」以外のイメージを持つことは難しかったと思います。6月に始まった事前学習から約4ヶ月間で得た学びをまとめていく事後学習の過程で、自身の内面の変化や知見の広がりなど、成長した自分を実感できました。この報告会が授業としての最後の取り組みでしたが、今回の経験で築いた新たなつながりをこれからも大切にし、成長し続けたいと思います。

林 知里(文教育学部人文科学科1年)

  • photo2動画を用いたクイズの様子
  • photo3ブータンの伝統衣装で発表する筆者

右矢印ブータンスタディツアー報告

カンボジア報告(11月12日)

11月12日(日)午前10時30分から11時30分までの1時間、国際交流留学生プラザ2階多目的ホールB・Cにて、「国際共生社会論実習」を履修しカンボジアでのスタディツアーに参加した学生6名が各自の調査研究の成果を発表しました。発表では、スタディツアーの概要の報告や一人ひとりの調査結果の発表だけでなく、途中にカンボジアに関連したクイズを出題するなど、来場してくださった方々にこの報告会を楽しんでもらえるような発信の仕方を工夫しました。また、発表に加え、会場では、11日(土)と12日(日)の2日間にわたり、各自の研究テーマと調査結果の概要をまとめたポスターを展示したり、現地でのスタディツアーの様子が分かる動画を上映したりしました。

発表者の6名は、6月から事前学習を開始し、カンボジアに関する文献の購読や発表を通して、カンボジアについて包括的に学び、各自の興味関心からテーマを設定しました。8月22日から29日にかけて実施した現地調査では、プノンペン・タケオ・シェムリアップの3都市を訪問し、各自が設定したテーマに基づき、都市部や農村部に住む人々や学生、支援に携わっている方々にインタビューを行いました。10月以降は事後学習として、現地調査での結果をもとに分析や考察を通して報告書を作成し、徽音祭での今回の報告会を実施しました。

今回の発表の準備と並行して、6名それぞれが、各自の調査テーマでの調査報告書を書き上げました。報告を終えた今でも、カンボジアについて、そこに生きる人々について、カンボジアの社会や歴史について、わからないことはたくさんあります。しかしながら、この授業に参加して間もない半年前は海を隔てた向こう側にあったカンボジアという国が、いつの間にか私の心の中にいつも息づいているような大切な存在になっていました。本や映像やカンボジアの人々から多くの学びをインプットし、そして気づけば今度は私自身が誰かにカンボジアのことを伝え、今度はその発表を聞いてくださった方々の心にまた新たな問題提起やカンボジアへの興味が生まれる、半年かけてこの繋がりの一部を担うことができたことを嬉しく思います。そして、カンボジア現地で感じた熱量や音、匂い、違和感、感動の一つひとつをこれから何度でも思い返しつつ、今この瞬間も変わりゆくカンボジアをずっと見つめていき、今回の学びの経験を具体的な実践やさらなる研究へと繋げていきたいと考えています。

平子 七海(文教育学部人文科学科2年)

  • photo5カンボジア現地調査参加学生(6名)と引率教員
  • photo5発表の合間にはカンボジアクイズを実施

右矢印カンボジアスタディツアー報告

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