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IGLセミナー「世界と自分 つながりの中で生きる」開催報告

2026年5月15日更新

工藤律子氏に、「世界と自分 つながりの中で生きる」と題したご講演をいただき、30年を超える取材活動をつうじて知ることとなった子どもたち、大人たちについて、多くの写真とともにご紹介いただきました。

工藤氏はまず、大学在学中からフィールドワークを重ね、貧困のなかにあっても心豊かに生きている人々のことを伝えたいという思いからジャーナリストという職業選択に至った経緯を披露されました。続いて、路上生活を余儀なくされた「ストリートチルドレン」たちの権利が剥奪され、命が脅かされている状況を解説いただき、気候変動による農業危機や麻薬犯罪組織のグローバル化などで貧困層の子どもらが追い詰められ犯罪に走るか移民か、という二者択一しかなかったホンジュラスの若者がメキシコに移住した例が示されました。また、新自由主義的グローバル化と格差拡大がすすむなか、メキシコのサパティスタ民族解放軍の先住民共同体独自の連帯・自治組織の歩みの例を挙げられた他方で、スペインにおける民主主義の実践例として、市民運動「15M」に関する社会的連帯経済について詳説いただき、経済成長を目指しつつも誰もが安心して暮らせる社会に向けての好例を示していただきました。種々の具体例を紐解かれるなかで、お金ではなく人と人との「つながり」こそが人生を豊かにすると熱く語られ、一人ひとりが一歩を踏み出す大切さを説かれました。

  • 全体写真

質疑応答では、若者らについての詳細を問うもののほか、デモに行くなど自ら参加する体験を子ども時代から積み重ねているスペインの人々に言及され、皆が連帯することでこそ豊かな未来を築けるという希望に満ちたメッセージでご講演は締めくくられました。終了後のアンケートでは、「勇気をいただけた」「多くの学びを得た」「ぜひ続編をお伺いしたい」と感想が寄せられるなど、具体的事例と力強い言葉の数々に参加者全員が背中を押された、意義深いひとときを分かち合いました。

  • 工藤氏
  • 洲崎氏

文責:洲崎圭子(グローバルリーダーシップ研究所 研究協力員)

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