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学内研究者の一時支援 これまでの支援による効果

2024年4月16日更新

※個人が特定される情報は省いている。

支援による効果2022(令和4)年度被支援者によるコメント

 学会発表や論文などの締め切りが立て込む時期であったため、補助者の支援を受けられたことは、研究や業務において非常に心強いサポートとなった。特に、情報やデータの整理など、作業自体は単純でも今まで時間が費やされていた業務を補助者に行ってもらったことで時間の余裕が生まれ、本質的な部分に時間を掛けることができた。また今回、補助者が同じ分野の大学院生だったこともあり、ただ作業を依頼するだけではなく、一緒に学んだり、分析結果について話し合う機会を定期的に持てたこともよかった。一時支援は物理的なサポートだけではなく、メンタル的なサポートにもつながったと感じている。子どもに手がかかる時期には、すべてを自らで頑張ろうとせず、周りからサポートを受けてもよいのだという、意識の変化もあった。今回の一時支援を利用させていただいたこと、心より感謝申し上げる。
(後期支援、未就学児養育中、女性)

 今年度から対面授業等が増え、大学で終わらせなければならない仕事が大幅に増えたため、本支援を受けることによって、労働が成立してきた。特に、現在本支援によって補助者に引き受けていただいている仕事の負担が減ったため、研究時間や授業準備、学科運営などの「自分でしかできない仕事」に注力することができるようになった。
(前後期支援、未就学児養育中、男性)

2021(令和3)年度被支援者によるコメント

 着任1年目で、コースの先生にこのような制度があることを教えてもらい申請し、今回初めての支援を受けた。子どもの体調不良などもあって時間が限られる中、特に授業期間は研究以外の業務(授業準備や事務作業)を進めることで精一杯だったが、支援を受けたおかげで研究を無事進めることができた。具体的には、文献収集、学会発表資料の誤字脱字修正、そして調査のデータ整理をしてもらった。特にデータ整理には時間がかかるため、支援を受けなければ進めることができなかったであろうと感じている。また文献収集もつい後回しになってしまうため、支援のおかげでリズムを作ることができた。実際に学会発表と研究論文の執筆を進めることができ、とても感謝している。
(後期、未就学児養育中、女性)

 一時支援を受け、企画・運営を担当した連続セミナーの業務の一部を補助者にお願いすることができた結果、自身の負担が軽減しその分を育児や家族のサポートに回せた。特にアンケート作成やセミナー当日の進行補助、新たなツールの活用を通した広報等は有益で、そこから新たな視点を獲得することができた。補助者の活躍によってセミナー自体の質も向上したように思う。
(前期・後期支援、未就学児養育中、男性)

2020(令和2)年度被支援者によるコメント

 一時支援者に定期的に補助してもらうことにより、研究に向けた情報整理や事務処理に割かれる時間を短縮できたことが一番助かったと感じる。育児により、以前よりも大学での在室時間が限られる中、やはりサポートしてもらえる人がいるというのは心情的にも楽になることを実感できた。また、補助者へ作業指示する上でおのずと研究の進捗や思考のアウトプットの機会にもなるため、研究のペースを作りやすくなったというのが予想外の成果だった。
(後期支援、育休明けの支援、女性)

 本支援は、非常に素晴らしい取り組みであり、今後も是非実施してほしいと思う。本学では、若手教員も独立して研究・教育を行うことが推奨されており、はじめのうちは研究室の立ち上げや課外活動に大きく時間が取られることになる。大きな研究費もなく、外部資金で週10時間の雇用は非常に大きな負担となる。特に、実験系だと、うまく自分の研究室を立ち上げ、結果が出るまで3年以上要するため、その間の途切れることのない支援が欠かせないと思う。このような教育・研究活動と育児・家事を同時にこなしていくことはほぼ不可能であり、配偶者に大きな負担をかけることになる。一般的に、このような支援は女性教員や職員を中心におこなわれているが、本学が行っているように、私のような育児をしている男性教員や職員を支援することがひいては、女性の自立・独立の支援につながると思う。本学の取り組みの成功例を全国の大学や一般の企業にも広く宣伝し、男性が育児に参加しやすい体制を作ることが、真の男女共同参画につながると期待される。ぜひ今後とも継続して頂きたいと強く思う。
(前期・後期支援、未就学児養育中、男性)

2019(令和1)年度被支援者によるコメント

 2019(令和1)年度は、研究室に初めて卒研生が配属され、卒業研究が本格的に始動した。研究室が完全に立ち上がっていないため、当該学生の日常生活や基本的な研究室の生活などの指導・教育において本支援で依頼したサポートは非常に役に立った。特に2019(令和1)年度は、招待講演や共同研究の打ち合わせ、意見交換の機会で、国内出張・海外出張が多く、不在がちだったが、支援のおかげで心置きなく出張することができた。その結果、円滑な共同研究が進んだ。また、来年度からインターンシップや研究生を希望する海外の大学生が増え、ますます盛んな研究室となることが期待される。
 研究の面では、客員研究員を務めている研究所に外勤し、実験をする機会が多かったが、こちらも滞りなく行うことができ、2報の原著論文が出版された。また10月からは、2名の仮配属の学生が決まり、そのうち一名がその研究所でインターンシップを行っている。3名の学生は、それぞれ国際シンポジウムや国内学会において口頭発表やポスター発表を行うなど、積極的に研究活動に携わっており、今後の活躍が期待される。
 課外活動においては、非常勤講師や市民講座などを担当し、さらに学会誌や一般書籍や教科書の執筆依頼などの件数も増えている。研究の成果を広く、一般の方に説明することで本学の知名度を上昇することに貢献し、他大学より2名の大学院受験希望者があり、一名は今年度受験し合格した。
(前期・後期支援、配偶者の産休・育休明けの支援、男性)

 論文執筆や申請のための情報収集等の一部を補助者に依頼したことで複数の論文投稿および外部資金の申請等が可能になったと考える。また、このような補助を受けることで、講義の準備等研究以外の学内業務に充てる時間を確保することができ、概ね教育の質は保たれたと思う。生活面においては、一時支援を受けたことで、急な休み等で出校できない際にも補助者に業務を依頼できたことで不安軽減に繋がったと感じている。
(前期・後期支援、育休明けの支援、女性)

2018(平成30)年度被支援者によるコメント

この度は一時支援事業にご採択頂きありがとうございました。私は本学の男性教員ですが、妻が仕事で忙しいため、育児や家事の大部分を担っております。昨年、赴任したばかりで、新しく研究室を立ち上げ、慣れない授業準備などを学外の研究機関との共同研究の合間を縫って行わねばならず、育児と仕事の両立は、非常に難儀でありました。それに加えて、度重なる国内・海外出張や物品の購入などの事務手続きを一人で行うことはほぼ不可能に近いものでありありました。支援を受けて以来、出張や共同研究で不在の間、研究室で事務業務や研究補助業務を手伝ってもらえたことで、仕事がスムーズに進み、書類も締め切りを超過することなく滞りなく業務を進めることができました。本学では、女性の自立支援に非常に力を入れており大変素晴らしいと思います。育児支援というと何かと女性職員の支援になりがちですが。私のような育児をする男性職員の支援を積極的に行うことが、ひいては女性の自立支援に繋がります。このような取り組みが、本学でなく日本全体で行われるようになればこそ、真の男女平等社会になると思っております。ぜひ、今後ともこのような支援を続けて頂き、全国のモデルケースとなるよう、積極的に取り組んでアピールしていかれるよう期待しており、そのための協力は惜しみません。どうもありがとうございました。
(後期支援、配偶者の育休明けの支援、男性)

授業は、資料の用意に時間をかけることができたので、前年度から更に大幅に改善できたと思います。支援者の方が、自分の専門や求める内容と近い大学院博士後期課程に引き続き頼めたので、作業内容もとても素晴らしく、驚くことばかりでした。支援者の方には、授業準備をもっぱらにしていただきましたが、そのおかげで論文のアイディアも出て、その情報収集も依頼し、執筆することができました。残念ながら投稿先の学会では論文の採択はされませんでしたが、アイディアは評価されたので、修正してまたどこかに投稿できたらと思っています。この支援制度には、本当に助けられ、励みになっています。大変ありがとうございました。
(前期・後期支援、育休明けの支援、女性)

2017(平成29)年度前期の被支援者によるコメント

今回は2017(平成29)年3月に育児休業が明けたばかりで間もない頃だった為、一時支援制度を利用させていただけて大変助かりました。授業は、資料の用意に時間をかけることができたので、前年度から大幅に改善できたと思います。支援者の方が、自分の専門や求める内容と近い大学院博士後期課程の方だったので、作業内容もとても素晴らしく、驚くことばかりでした。
支援者の方には、授業準備をもっぱらにしていただきましたが、そのおかげで論文のアイディアも出て、その情報収集も依頼しました。まだ論文の執筆までには至っていませんが、アイディアが出ただけでも大きな収穫だと思っています。この支援制度には、本当に助けられ、励みになっています。大変ありがとうございました。
(育休明けの支援、女性)

2016(平成28)年度前期の被支援者によるコメント

業務が多忙で自分の研究に時間を割くことができませんでしたが、それでも、昨年度は電子ブックをやっと完成させることができましたし、国際学会での発表も行うことができました。また、分担執筆ではありますが、日本の教育者を取りまとめる事典(英語)の制作に携わることもできました。これは、デスクリサーチのみならず、定量調査のノウハウを持っている支援者に助けていただいたおかげで、様々な作業が非常に迅速に進んだことが大きく影響しています。本当に感謝をしております。
(産休明けの支援、女性)

2015(平成27)年度前期の被支援者によるコメント

本支援に採択して頂かなければ、研究(科研費による研究及び共同研究)と業務、家庭生活(家事・子育て)を並行して進めることはできなかったと思います。特に、今年度は本支援により得た成果をまとめた論文が掲載可となり、研究成果に関わる講演会やセミナー講師の依頼が増加し、研究活動の幅が広がりました。本支援が私のワーク・ライフ・バランスを実現してくださっています。心より感謝申し上げます。
(産休明けの支援、女性)

2014(平成26)年度前期の被支援者によるコメント

本支援によって、研究室の運営、学生の研究指導、研究等、滞りなく遂行することができました。また、個人的にも、安心して出産、子育てを行うことができました。
(育休明けの支援、女性)

一時支援を受け、研究図書の整理とリスト化の作業をお願いし、自身の研究がスムーズになっただけでなく、専門分野の図書の拡充ができたおかげで、学生指導においても有益だったと思います。また、投稿中であった論文が査読コメントを修正すれば掲載可となり、その手直しした部分のネイティブチェックをしていただきましたが、補助者の方は、専門用語の訳語など、丁寧に資料を探して候補を提示してくださいました。おかげで安心して最終稿を送付することができました。2015(平成27)年度中に発行の予定です。他に、編集中のテキストの校正という時間のかかる仕事もお願いし、丁寧に作業していただきました。このように、子育て中の限られた時間の中で、大きな成果をあげることができたことを感謝いたします。
(産休明けの支援、女性)

認知症の母親の介護のために、学内研究者に対する一時支援を受けることにより、日常の事務処理、研究上の基本的なデータ処理等が円滑に処理できるようになり、業務、研究・教育活動が効率的に行うことができるようになった。特に、物理的にも、心理的にも余裕ができたため、安心して有給休暇等を取り、母親の通院の付き添い、看護ができるようになりました。また時間を問わない母親から電話にも余裕を持って対応できるようになったことを、非常に感謝しております。
(看護中の支援、男性)

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