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理数系教員養成拠点構築事業
(CST養成コース)
◆講座紹介レポート
<4.教員研修実践論>

 

講座紹介レポート


教員研修実践論 ~教材の事例分析~


学生記者 / 森崎千珠

「地域教材・専門教材を作ろう」

 

本授業で、実際にCSTとなった教員が実際にCSTとして他の(特に理科の苦手な)教員に対して行う研究の手法について学びました。

まず「地域教材・専門教材」です。現在の教科書より児童・生徒にわかりやすい授業を考案する上で、地域の特色や教員の専門を利用することが効果的ですが、講義では地域の教育資源や特色、先端内容を含む内容・意義について扱いました。地域教材では、受講者の出身地とその地域で教材にできそうな題材がないかを考え、受講者がそれぞれ発表しました。地域教材は児童・生徒にとってなじみのあるものを使っての教材なので、親しみがもてる教材になり、また、すでに存在する資源を利用するため、少ない予算や準備で実現できることを教わりました。次に専門教材は、現代社会を支える科学技術について学べ、科学先端に親しみを持てる教材です。先端科学は日常的に用いられている機器や仕事に使われている例が多く、それらを学ぶことで仕事への興味をふくらませることができます。筆者は大学院で実験研究をしているので、今の研究テーマがどのように教材化できるかに想いを巡らせながら講義を聴きました。普段は考えもしなかったことなので、そういう視点で自分の研究テーマを考えるのは新鮮でした。 

次に学んだのは教材の事例研究です。地域教材と専門教材、どちらの教材も、すでに開発されている教材を事例調査することにより教材への理解が深まります。その際、調査のポイントは「どんな資源を使っているのか」「学習指導要領との対応はどうか」「専門性をどのようにわかりやすく授業計画にのせているか」などである、と学びました。その後、受講者同士でグループディスカッションをおこない、「目的の明確な授業か」といったことも重要である、などの意見が出されました。

さらに、調査した教材を題材とした教材分析セミナーのことを学びました。効果的なセミナーを実施するためには何が必要か。講義では、セミナーで用いるレジュメの作り方と、それを用いたセミナーの運営方法について学びました。サイズを制限すること(ダラダラした記載にしない)、初めて読む人にも理解できるようにすること、そのために教材の要旨、背景や内容、目的などを項目分けして書くこと、などです。また、セミナーを実施する際、発表者は「時間を決めておく」「黒板を用いるとわかりやすい」、聴講者は「質問をする」などを心がけます。そして指導者は、発表者に対し、説明が十分でないところは詳しい説明を求めたり、間違った説明であれば訂正を求めたりして、セミナーに参加する人全員にとって有意義なセミナーにすることが大事です。講義ではこのようなことを学び、よりより教材を作るために必要なことを学ぶことができました。

 

■筆者の感想

筆者はレジュメ作成が苦手です。でも、セミナーを行う上でレジュメはとても大事なので、今回の授業を通して、レジュメの作り方を改めてみることができました。これを参考にレジュメ作成をやってみたいと思います。

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