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理数系教員養成拠点構築事業
(CST養成コース)
◆講座紹介レポート
<4.教員研修実践論>

 

講座紹介レポート


教員研修実践論 ~教員研修の実践~


学生記者 / 草間かおり

この講義では、理科の単元や自由研究の指導法を他の教員に、CST教員として研修指導する際の実施手順について勉強しました。

まず、CST教員の役目、期待されることについて学びました。CSTは各市区を拠点単位として、理科を教えることをあまり得意としない教師を養成するという役割を担っています。学内の教員研修だけではなく、同市区内の他の学校に出向いて研修を行うことも期待されています。そこで、現在行われている学内での一般的な教員研修とCSTにおける教員研修との違いについて考え、CSTの位置づけを確認し、CSTとして教員研修を行う際に必要な手続きを学びました。研修を行うには、単に研修テキストを作るだけではなく、現場の教師がどのような知識を習得したいのかを調べ、研修企画案を作成して各教育委員会に申請する等、様々な工程を踏む必要があります。現職のCST教員は今後4年間で150人育成されるそうです。各市区内に2〜3名のCST教員が配置されることになり、これらのCST教員が他の教員に対して、自由研究や理科実験などをどのように指導すればよいか研修を行います。そこで、CST教員に認定された後に自身が教員研修を行うことを想定し、模擬研修を行うことになりました。模擬研修も、実際に研修を行うのと同じように、『研修ニーズ調査』『研修企画案』『研修案内書』『研修テキスト』『研修結果のアンケート』『研修結果の報告』の全ての工程を行います。

学生やポスドクは研修の実感がわかず、『研修はどのようなものなのですか』という声が出る程度でしたが、教師の受講者からは、『研修を行う際、同じ市区内のCST教員と連携を図って研修を開講してもいいのですか。』『具体的にどのような状況で実施すればよいのか例はありませんか。』等、具体的な質問が相次ぎました。CSTそのものがこれから動き出す教員養成のプログラムであるため、まだ手探りのところもありますが、CSTによる研修で、一人でも多くの教員が理科の苦手を克服できる様、期待したいと思いました。

■筆者の感想

教育実習しか現場に足の運んだことのない筆者は、教職員が研修に当たってどのように立ちまわればよいのか具体的に質問している様子に圧倒されました。教職員には文系出身者が多く、理系教員の需要が高まっていることを改めて感じました。

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