ページの本文です。
2022年9月27日更新
2022年度みがかずば研究員セミナー第1回
玉も鏡もみがいてこそ わかっているけどどうやって!?
「みがかずば研究員が語る博士号取得のためのTIPS」
2022年9月22日(木)13:30開始
みがかずば研究員※による初めての試みとして、博士号取得のためのセミナーを開催しました。博士論文の完成に向けて奮闘中の人、あるいはこれから書こうとしている人向けに、悩みや不安の解消に向けた具体的なアドバイスの数々を、4人のみがかずば研究員が自身の経験談をもとに語りました。セミナーは、対面とオンライン配信のハイブリッド型で実施され、人文社会系の大学院生を中心に、27人の参加がありました。
グローバルリーダーシップ研究所の小林誠研究所長による開催挨拶の後、スライドを用いてみがかずば研究員による各々の発表が行われました。発表では、実体験に基づき、博士課程入学から博士号取得までのタイムラインの提示をはじめとし、論文を執筆しつつ、同時並行でメンタルを維持しながら競争的資金の獲得、就職活動、さらには出産・育児といったライフイベントをどのように進めていたのかが披露されました。
「非常勤の授業があるので土日に集中してやると決めていた」、「研究費獲得準備/学会発表や投稿準備/論文執筆は同時並行でやる」、「毎日必ず最低でも500字は書く」、「自己肯定感を保持しようと常に心がける」等々、博士号取得を目指す人に今すぐ役立つであろう多くの助言が伝えられました。
4人の発表が終了した後、質疑応答の時間を取り、その後、グローバルリーダーシップ研究所の岡村利恵特任講師から講評として、博論執筆課程とは、マニュアルがなく自分と対峙することが求められるため戦略的にすすめていくことが必要であると、激励がありました。続いて対面会場では、登壇者を囲んで懇談の場が設けられました。終わるや否や登壇者のもとにまっすぐ走り寄っていく人をはじめ、自主的に小グループに分かれた対面参加者たちは、日頃抱えている悩みや不安の解決に向け、一つでも多くのアドバイスを引き出そうと熱心に質問する姿が印象的でした。
終了後のアンケートでは、このようなセミナーは今後も定期的に実施してほしいといった意見が多く見られ、以下のような感想が寄せられました。
わたしたち、みがかずば研究員は、研究者としてはまだまだ暗中模索状態で、若手研究者ならではの悩みも抱えています。それでもここまで辿り着けたのは、諸方面からの強いバックアップがあってこそのことです。これから博士号取得を目指す女子学生たちに向け、微力ながらも還元することができたのではないかと考えています。博士論文を完成させ、自分の夢を確かなものとする女性研究者が、一人でも多く誕生することを祈念しています。
文責:洲崎圭子(みがかずば研究員)
※みがかずば研究員とは?
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特別研究員の呼称。学術研究の将来を担う創造性に富んだ女性研究者の養成・確保のために設けられた制度で、博士号取得後に、途切れることなく研究活動を続けるための支援を行っています。