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2022年度みがかずば研究員セミナー第2回開催報告

2023年3月24日更新

2022年度みがかずば研究員セミナー第2回
玉も鏡もみがいてこそ わかっているけどどうやって!?
「みがかずば研究員と考える博士後期課程の研究生活」
2023年2月24日(金)13:00-15:00
開催場所:お茶の水女子大学国際交流センター多目的ホール

みがかずば研究員による2回目の企画として、博士後期課程の研究生活に関するTipsを共有するセミナーを開催しました。論文執筆や投稿に奮闘中の人、博士後期課程の研究生活について悩みを持つ人向けに、5人のみがかずば研究員が自身の経験談をもとに、具体的なアドバイスの数々を紹介しました。セミナーは、対面とオンライン配信のハイブリッド型で実施され、学部生、博士前期課程、博士後期課程の学生を含む、26人の参加がありました。

まず、セミナー第2回の趣旨と流れの説明を行った後、グローバルリーダーシップ研究所の小林誠研究所長に開会の挨拶をいただき、各みがかずば研究員の発表を行いました。パワーポイント資料を用いた各々の発表では、自身の実体験に基づき、英語論文投稿の経験、他の研究者の方とのつながりの構築、博士後期課程入学から博士号取得までを振り返った自身のスケジュール、競争的資金の獲得、就職活動、モチベーションの維持、出産・育児といったライフイベントとの付き合い方を含む、博士後期課程の研究生活を支えるノウハウが披露されました。

具体的には、投稿に関する支援や校正サポートの活用、海外公文書館の使い方、コミュニケーションに基づく研究フィールドの拡げ方、学期間や休学期間における研究費獲得、博士後期課程時代と社会人時代の研究生活とそれぞれの長所短所、挑戦すべき申請(学振、科研費、学内研究助成)、研究生活とワークライフバランスなど、現在もしくは今後役立つであろう多くの体験談やアドバイスが伝えられました。

  • みがかずば研究員の発表を熱心に聞き入る参加者みがかずば研究員の発表を熱心に聞き入る参加者
  • 参加者からの質問に答えるみがかずば研究員参加者からの質問に答えるみがかずば研究員

5人の発表が終了した後、質疑応答の時間を取り、その後、グローバルリーダーシップ研究所の宝月理恵特任講師から講評をいただきました。ポスドク時代の業績の蓄積、研究中断の時期に行っていた活動、業績をうまく活用しながら研究生活やアカデミックポストに向けての活動を工夫するという体験談をもとに、博士号取得後の研究についてのアドバイスをいただきました。オンライン配信はここまでで終了し、続いてセミナー会場では、みがかずば研究員を囲んでの懇談の場が設けられました。みがかずば研究員との懇談では、進学や博士後期課程の生活についての悩みや不安を共有され、対面参加者それぞれの疑問に対する回答やアドバイスが飛び交う有意義な時間となりました。

  • みがかずば研究員と懇談する対面参加者たちみがかずば研究員と懇談する対面参加者たち

終了後のアンケートでは、継続して博士後期課程の学生を支援するセミナーを開催してほしいという声が多く聞かれました。加えて、以下のような感想も寄せられました。

  • 博士号取得後の就職活動については、周囲にあまり例がなく、またとても苦労するということを聞くので、登壇者の方のお話は貴重でした。ぜひ次年度も開催してほしいです。
  • このような貴重な機会、本当にありがたいです。M2やD1の時に聞きたかった話が満載です。
  • こんなに熱心に研究されているかたがいるということ自体に驚き、気が引き締まりました。今後も楽しく学びつつ、研究をしていきたいと思います。参加して良かったです。
  • 具体的な体験談をお話しいただき、人生の方向性を決める重要な指針になりました。
  • 研究員の先輩方や、宝月先生のお話をお聞きすることができ、博論執筆・博士課程修了までには様々な道のりがあり(研究中断・ライフイベントも含め)、博士号取得後のキャリアも様々であるということがわかり、大変勇気づけられました。
  • 本日は素晴らしいセミナーをありがとうございました。セミナー終了後も、登壇者の先生方がフランクに色々お話下さり、対面参加して良かったと思いました。
  • 研究成果を社会に還元されることに加え、貴重な研究生活のTipsを後進に還元いただける大変貴重な機会をご提供いただきありがとうございます。今後もぜひ継続頂けると幸いです。

わたしたち、みがかずば研究員は、研究者としてアーリーキャリアの段階にいます。研究者として、アカデミックポストへ向けて奮闘していますが、知らないことも多く日々模索し続けています。そのような中で、今年度、みがかずば研究員としての活動を通して、領域を超えて共通する悩みがあることや同志が居るということを認識することで気持ちが楽になり、研究活動のモチベーションが上がることを実感してきました。もちろん、さまざまな面で情報共有を行ったことも、大いに研究活動の推進に役立ちました。博士号取得に至るまでの道のりや、博士号取得後の“もがき”を共有することが、参加された皆さんのモチベーション向上や問題解決への道しるべになっていくことを祈っております。最後になりましたが、小林誠IGL研究所長、岡村利恵特任講師、宝月理恵特任講師、IGL研究所の皆様にはセミナー開催にあたり大変お世話になりました。誠にありがとうございました。


※みがかずば研究員とは?
お茶の水女子大学が、学術研究の将来を担う創造性に富んだ女性研究者の養成・確保のために設けた研究員制度です。博士号取得後に、途切れることなく研究活動を続けるための支援を行っています。

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