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2021年度「女性活躍促進連携講座」活動報告

2022年7月5日更新

産学連携に係る社会連携講座として2019年度に開講した「女性活躍促進連携講座」において、受講者(対象:本学大学院生)は、男女共同参画に関心のある参加企業とともに”女性が社会で働くためにはどのような問題点があるのか””それを解決していくためにはどのような方法があるの”について参加型授業を通じて学んできました。

3年目である2021年度も、12社の参加企業とともに、日本で女性の労働環境はどのような状況にあり、ライフワークバランスはどのように形成されているのかについて、またコロナ禍における企業の変化と女性活躍などもテーマに掲げ、議論や考察を重ねてきました。2021年度講座の主な取り組みを紹介します。


【プログラム内容】

第1回…企業ミーティング
第2回…野村浩子先生講演会 「なぜ女性リーダーが求められるのか? 第1回ミーティング
    ~企業の女性育成策の今、そしてこれから」
<講義とディスカッション>
第3回…課題の提示「女性活躍を学ぶということ」小林誠教授
第4回…「日本企業における女性活躍の現状と課題」永瀬伸子教授
第6回…「ジェンダードイノベーションの導入」森田育男理事
<前半ワークショップ 「女性の日本地図を描き出す」 > 
第5回…「ジェンダー統計を可視化する」宮澤仁教授
第7回…「ジョニー・シーガー著『女性の世界地図』を読み解く」
     吉田容子奈良女子大学教授
第8回…ワークショップ「女性の日本地図を描き出す」(1)
第9回…ワークショップ「女性の日本地図を描き出す」(2)
<後半ワークショップ 「ニューノーマルでの女性」>
第10回…「ニューノーマルでの女性」企業ヒアリング(1)
第11回…「ニューノーマルでの女性」企業ヒアリング(2)
第12回…「ニューノーマルでの女性」まとめ・グループディスカッション
第13回…「ニューノーマルでの女性」総括・全体ディスカッション

【実施報告】

*前半ワークショップの取り組みを、「お茶大版『女性の日本地図』」として発行
「女性の日本地図」表紙   「女性の日本地図」目次

*「科学新聞」に、本講座の実施を軸にした連載記事を掲載(全4回)
各社のダイバーシティの取り組みについて、講座の趣旨である「女性活躍促進」のコンテキストとも関連させて紹介。
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『社会と共に成長 お茶の水女子大学~「女性活躍促進連携講座」開講』
第1回(2021年11月26日発行) 佐々木泰子学長に聞く
第2回(2021年12月 3日発行) セブン&アイグループ
第3回(2021年12月10日発行) 大日本印刷
第4回(2021年12月17日発行) 三菱電機

*<講義とディスカッション> においてグラフィックレコーディングを導入
グラレコ1   グラレコ2

【講座修了後アンケート(企業)】

・学生さんの専門分野もバックグラウンドも多様、参加企業の方も業種等バラバラだったので、多様な視点でのディスカッションが出来たと感じた。特に学生の方の意見は時にハッとさせられ、時に現実とのギャップを感じ、非常に刺激を受けた。
・普段の企業活動の中では聞くことができない、お茶の水女子大学ならではのお話を聴くことができた。
・多様な学生様の考えや想いに触れる貴重な機会となった。例えばこれからの採用の考え方など、社内に持ち帰って検討すべき「生の声」を頂戴出来た。
・改めてデータとセットで現状や世界との比較を提示して頂いたことで、認識を新たにできた。
・ダイバーシティに関する他社の取組や企業文化や参加者個人の考えなどが聞けた。
・データを地図化することは初体験だったが、統計・数字を可視化することで見えてくるものがあることが新鮮だった。自身の業務でも使用してみたい。
・企業参加者の話を聞いていて、自分を含めて女性の家事・育児負担はまだまだ女性に偏っていることも実感できた。この現状を変えたいという意思が、ダイバーシティ推進担当に女性が多くなる傾向にある一因であるようにも感じられた。学生の方はこの現状にどう感じられたか、心配でもある。
・学生さんが柔軟な働き方に非常に興味を示していたのが印象的だった。
・女性活躍を推進するうえで「なぜ女性だけ?」と女性にフォーカスを当てることに違和感を感じる女性や男性がまだまだ多くいる現状がある。先生方の講義では、当事者にもそうでない方にも腹落ち感のあるご説明をいただけ、当社で推進する際のTIPSとなった。
・社内では中々得ることのできない情報を頂戴し、また多様な価値観に触れることで非常に学びの多い機会となった。特に、学生様の考えや想いを直接伺う機会はほとんど無いため、こういった講座を通じて直接意見交換できることは非常に貴重な機会だと考えている。
・学術的な見地からのD&Iに関する示唆はとても勉強になるため、こういった機会は大変参考になった。ディスカッションはどうしても企業担当者の発言が中心になりがちだが、学生さんの意見をもっと聞けると良いと感じた。


【講座の実施風景】

2021年度は、全回を通してオンライン授業となりました。
講座風景2   講座風景1


【2021年度 参加企業】(50音順)

アバナード
エスビー食品株式会社
株式会社サンシャインシティ
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
損害保険ジャパン株式会社
大日本印刷株式会社
中外製薬株式会社
日鉄ソリューションズ株式会社
株式会社パソナグループ
株式会社ブリヂストン
株式会社ポピンズホールディングス
三菱電機株式会社
 

【参考】

・2020年度の取り組み紹介(ロフトワークと連携)
https://loftwork.com/jp/project/ochanomizu-univ_diversity

【お問い合わせ先】

ご質問・お問い合わせ先: OWECoP@cc.ocha.ac.jp (「女性活躍促進連携講座」事務局)
担当:リエゾン・URAセンター 北岡、飛田

 

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