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2022年3月22日更新
新型コロナ感染症への対応として臨海施設に滞在する実習が困難な状態がつづいています。このため2021年度は利用校のほとんどが、相当する授業実習を自校で行うことになりました。そのような場合でも、できるだけ状態の良い生きた海の生き物を扱えるように、これまで海産バイオリソースの提供事業などで培ったノウハウをいかして以下のような形で実習をサポートしました。
これらはコロナ禍での対応でしたが、臨海施設に行かなくても生きた海の生物を扱うことができるので、海から離れた学校の通常の授業実習にも活用できます。
近隣の大学高校からは、大潮の干潮時に合わせて日帰りで付近の海岸に来て、海岸動物の観察採集を実施しました。
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多様な海産動物を生きた状態で学校に送付し、いろいろな動物門の体制の違いを観察しました。映像資料や固定標本ではわからない生の生き物の感触や動きがわかります。必要に応じて、臨海施設の教員がオンラインで送付した動物を解説したり、同定についての質問に答えりしました。
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実習の予定に合わせて各生物材料と実験器具、試薬を送付します。オンラインで臨海施設の教員が実験観察について指導します。学生は自分で成体のウニから卵や精子を採取し、受精やその後の発生の過程を観察しました。採取済みの未受精卵と精子を送付することもできるので、採卵がうまくできなくても必ず簡単に受精実験ができます。一緒に提供される、1か月前後飼育した幼生や変態後の稚ウニを使って、プランクトンの幼生を経る海産動物の生活史も観察しました。
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事前に、実験観察のための動物と、顕微鏡や実験器具、図鑑などの資料を受講学生の自宅に送付し、オンラインで実習を指導しました。自然史研究における博物館の役割、東京湾口から相模湾にかけての深海性動物についての講義などを受講し、ウニの受精発生と成体までの生活史、主な動物門の体制観察、頭索動物ナメクジウオの観察、海底の砂の中の動物のソーティング、固定プランクトンの観察、ヨコエビ類の付属肢のプレパラート作成と検索表による同定などをおこないました。
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・海岸での磯採集(岩礁、転石、砂浜、泥場)と採集動物の同定観察
・ボートによる沖合でのプランクトン採集とその観察
・ボートによる沖合での海底生物の採集(ドレッジ)とその観察
・夜間の灯火採集とウミホタル観察
・海藻の採集、切片による組織観察、標本作製
・里山の陸上植物の観察
・ウニ・ヒトデ、その他の海産動物の受精と幼生までの初期発生
・ウニ幼生の成体への変態
・ウニ・ヒトデの卵や胚を使った各種発生実験
・ウニや貝類を使った各種生理学的実験
(この他にもご希望があればご相談下さい)
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ウニの |
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2 |
磯採集 |
ボートでプランクトン |
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3 |
ウニの |
1 |
ウニの |
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2 |
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3 |
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ボートでプランクトン |
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4 |
ウニの |
1 |
海の |
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ボートでプランクトン |
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2 |
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3 |
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4 |
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軟体動物の解剖 | ||||
5 |
ボートで |
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