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「BtoB水平リサイクルチャレンジ!! ―日常の、ちょっとした工夫で、CO₂を減らそう!―」開催報告 2025年度実施分

2026年4月1日更新

サントリーグループ・SDGs推進研究所合同企画
「BtoB水平リサイクルチャレンジ!!
ー日常の、ちょっとした工夫で、CO₂を減らそう!ー 」 
開催報告 2025年度実施分

SDGs推進研究所では、産学連携の一環として、サントリーグループとの合同企画「BtoB水平リサイクルチャレンジ!! ―日常の、ちょっとした工夫で、CO₂を減らそう!― 」 を実施しています。
本企画は、2025年7月に開催したサントリーグループ・SDGs推進研究所共同講座「企業から学ぶサステナビリティ」の好評を受け、より実践的な学びの場として企画されたものです。今回は、日常的に使用されているペットボトルのリサイクルを題材に「資源循環」の実現に向けて、学内でどのような行動変容や工夫が可能かを考え、実際に行動することを目的としています。

なお、本企画は、2025年12月17日にお茶の水女子大学とサントリーホールディングス株式会社との間で締結された「持続可能な社会の実現に向けた産学連携協定」を背景として位置づけられる取り組みの一つです。協定では、使用済みペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクル(以下、BtoB水平リサイクル)の推進とともに、サステナビリティ課題の解決に貢献できる人材の育成を両輪として進めていくことが掲げられており、本企画はその具体的な実践の場として展開されています。 

2025年7月の開催時から引き続き、ナビゲーターとしてサントリーホールディングス株式会社 サステナビリティ経営推進本部 シニアアドバイザー 北村 暢康 氏をお招きし、同社 同部 日下部 健 氏、株式会社ジャパンビバレッジエコロジーにご協力いただき、これまでに計3回のプログラムを開催しました。

開催概要

【日時】
・第1回 2025年10月29日(水)13:20~14:50
・第2回 2025年12月3日(水)13:20~14:50
・第3回 2026年2月9日(月)10:00~16:00
【対象】本学学生
【定員】20名(要事前申し込み/先着順)
【場所】第1回・第2回 本館113室、 第3回 学外フィールドワーク


第1回 10月29日(水) 
ペットボトルリサイクルの全体像を学び、今後の活動に向けた視座を共有

第1回は、ペットボトルリサイクルの全体像を学ぶとともに、「資源循環」とは何かを改めて捉え直し、今後のプロジェクト検討に向けて参加者の視座や視点をそろえる回となりました。

冒頭では北村氏より、「お茶の水女子大学生として、身の回りのシーンを丁寧に観察し、リサイクルの現状や課題を自ら見つけ出し、より良い資源循環の実現に向けて実際にアクションを起こし、成果を掴みにいく」という、本企画の基本姿勢が示されました。本企画が、受動的に学ぶ場ではなく、主体的に考え、行動する実践型の活動であることが強調されました。
続いて、ペットボトルリサイクルの基本的な流れや、使用済みペットボトルを再びペットボトルへと再生する「BtoB水平リサイクル」の意義についてレクチャーが行われました。
あわせて、オンラインにて株式会社ジャパンビバレッジエコロジー 代表取締役社長の加藤 豊孝 氏より、リサイクル・プラザJBの業務内容についてご説明いただき、回収されたペットボトルが、どのような工程を経て再生されていくのかを具体的に学びました。
さらに、サントリーホールディングス株式会社 サステナビリティ経営推進本部 地域共創グループの日下部 健 氏からは、ペットボトルリサイクルにおけるリサイクラーの役割について、「静脈ルート」と呼ばれる、消費者からは見えにくい資源循環の仕組みを中心にレクチャー がありました。ペットボトルは、一度きりのゴミではなく再生可能な資源であり、適切に回収・分別することの重要性が、実務の視点から示されました。

後半のグループワークでは、「なぜ資源循環が必要なのか」「そのために今回の取り組みで何をしていくべきか」をテーマに、グループにわかれ意見交換を行い、資源の有限性や環境負荷低減といった視点に加え、「ゴミ処理」ではなく「循環」として捉えることで、前向きに行動しやすくなるという気づきが共有されました。

  • 第1回の様子(第1回でのグループワークの様子)
第2回 12月3日(水) 
プロジェクトの設計と実行計画の具体化

第2回は、「PJ枠組み構築」をテーマに開催されました。本回の目的は、第1回で共有した資源循環の意義や課題認識を踏まえ、プロジェクトの狙い・目的・目指す姿を明確にするとともに、学内で短期的に実装可能な施策の方向性を整理することにありました。
冒頭では、第1回の成果や課題の振り返り、ならびにアンケートへのフィードバックが行われました。その後、まず、学内での観察や実感をもとに、現在見られる現象・問題点の再整理を行いました。その結果、ペットボトル以外のゴミの混入、キャップやラベルが付いたままの投入、分別ルールや表示の不統一、設備の老朽化や使いにくさ、分別に関する誤解や認知不足といった点が挙げられました。
これらの現象について、原因から真因を掘り下げた結果、「分別行動における認知・動機づけが不十分で、自分ごと化が進んでいないこと」「行動コスト(手間・迷い)が高く、分別のメリットが実感されにくいこと」が「真因」として整理されました。心理的要因と環境的要因の両面が相互に影響しており、どちらか一方だけではなく、両面からアプローチしていく必要があるのではないか、という考えが参加者の間で共有されました。

後半では、参加者全員でのディスカッションにより、プロジェクトの目的と目指したい姿の整理が行われました。
目指したい姿としては、「ペットボトル以外のゴミの混入をなくし、義務だから行う分別ではなく、納得感に基づき、自発的かつ継続的にリサイクルを行う学生が学内で増えている状態」とすることが共有されました。
具体的には、リサイクルに対する「面倒」「他人事」といったマイナスイメージを払拭すること、なぜリサイクルが必要なのか、なぜ分別が重要なのかを理解している学生が増えること、ペットボトルが「ゴミ」ではなく「資源」であること、水平リサイクルの意義が学内で可視化されていることなどといった点が、活動の方向性として整理されました。
これらを踏まえ、学内で実装可能な現実的な「方策」について意見が交わされ、主に、注意喚起・認知向上の強化、回収されたペットボトルの行き先の可視化、啓発動画の活用、行動コストの低減などが挙げられました。
また、話し合いを深めるなかで、「楽しさ」はあくまで継続のきっかけとしての位置づけであり目的化しないこと、その一方で理解と納得感(自分ごと化)と手間の低減を両立させることを重要だと感じる声が多く聞かれました。

また、本プロジェクトの名称を「リ茶イクル~私たちから始めるちょっとしたリサイクル~」とすることになりました。

  • 第2回の様子(第2回での様子)

第3回 2月9日(月)
現場体感と作戦会議

第3回は、埼玉県さいたま市にあるリサイクル・プラザJB(新しいウインドウが開きます)を訪問しました。リサイクルの現場を見学するとともに、今後の活動に向けた打ち合わせを行う学外フィールドワークとして実施されました。
同施設では、1日に約20トンものリサイクルボックスからの回収物が搬入、処理されており、それらが原料ストックヤードに置かれた後、袋の中身が取り出され、異物除去や缶・瓶・ペットボトルの選別が行われます。そして、ペットボトルについては専用ラインで目視によって異物がないか確認後、「ベール」と呼ばれる圧縮されたかたまりになっていく様子を実際に見学することができました。
なかでも、異物除去や最終的な選別が人の目と手によって行われていることは、多くの参加者にとって印象的であったようで、日常の分別行動が現場の負荷や効率に直結していることを実感する機会となりました。

見学後には質疑応答の時間も設けていただき、活発な質問や意見交換が行われました。
このような貴重な学びの場をご提供いただいたリサイクル・プラザJBの皆様に、心より感謝申し上げます。
その後、これまでの議論と現場での気づきを踏まえた「作戦会議」を実施し、学内での具体的な行動に向けた活動内容を固めました。

  • リサイクルプラザJB様ベール品の様子(リサイクル・プラザJB様敷地内にて)
  • 質疑応答の際の様子(質疑応答の様子)

本企画は、知識としてリサイクルを理解するにとどまらず、自らの行動が資源循環の一部を担っていることを実感しながら参加学生同士で意見を交わしながら「学ぶ」ことと「社会で活かす」ことを結びつける経験となっています。
本学とサントリーグループとの連携協定に基づき、今後は、キャンパスから排出されるペットボトルの循環や、サステナビリティ課題に主体的に取り組む人材の育成など、より長期的な視点での取り組みが期待されています。
今回の「リ茶イクル~私たちから始めるちょっとしたリサイクル~」は、その第一歩として位置づけられる活動です。今後も「リ茶イクル~私たちから始めるちょっとしたリサイクル~」の取り組みを通じて、学内から持続可能な社会の実現に向けた実践を広げていきます。
引き続き、本プロジェクトの展開にご期待ください。

  • 第3回の様子(リサイクル・プラザJB様)
  • ポスター(本企画のポスター)

関連ファイル / Related Files

» 【ポスター】BtoB水平リサイクルチャレンジ!!ポスター【PDF】(PDF形式 481キロバイト)

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関連リンク / Related Links

»お茶の水女子大学とサントリーが産学連携を通じた持続可能な社会に向けた連携協定を締結
»共同講座「企業から学ぶサステナビリティ -水とペットボトル・サントリーを事例として-」開催報告
»お茶の水女子大学と持続可能な社会に向けた産学連携協定を締結 ― ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルやサステナビリティ課題の解決に貢献する人材育成を実施 ― (新しいウインドウが開き、本サイトを離れます)

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