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2023年9月8日更新
国際的ヴァイオリニストであり、「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」の創設者である黒沼ユリ子氏は、戦後日本の音楽界における第一人者であることにとどまらず、国際交流活動やメキシコでの音楽教育を推進しているグローバル女性リーダーです。
セミナーはハイブリッド方式により、「ヴァイオリンの家・日本メキシコ友好の家」を対面会場としました。黒沼俊子氏にもご協力頂き、本セミナーに合わせて黒沼氏所蔵のヴァイオリンをテーマとした展示が特別公開されました。
講演では、黒沼氏の多岐に渡る活動を、女性のライフイベントにそってお話し頂きました。黒沼氏の眼差しは全ての世代に向けられ、あたたかな語り口で綴られるお話は、日常生活に潜む差別や偏見(microagression)が多文化共生社会を阻む下地となりうること、いのちは一人でつくることができないという自然の摂理が少子化で悩む日本で看過されている矛盾、グローヴな世界で共に生きるために人として考えることの大切さに及びました。そして、これらの課題に取組むために、外からの目をもつこと、異文化社会理解のために言葉を磨くこと、楽しいと感じることに全力で取組むことを提言されました。
申込者は100名超となり海外からの参加もありました。黒沼氏の自然体の言葉が参加者の共感を呼び起こし響き合うセミナーとなりました。
文責:倉脇雅子(グローバルリーダーシップ研究所 アカデミック・アシスタント)