ページの本文です。
2023年6月23日更新
本セミナーはアジアとの交流を重視する本学が学部生を対象とした国際理解教育の一環として、交流を通じ、日韓の言語及び文化の理解を促進することを目的として行われています。
毎年8月から9月にかけての6週間実施され、最初の3週間は韓国語研修に参加、韓国語・韓国文化を学ぶとともに、決定した指導教員とのコンタクトを開始し、後半の日本語教育実習に備える。9月に入ると2週間にわたり、それぞれの指導教員のもと、日本語教育実習に参加、日本語と日本文化を教える教壇実習を実施する。期間中には6週間に及ぶセミナーの集大成として、「日韓学生フォーラム」を開催し、日韓の間に残るセンシティブな問題について、日韓の学生が対話する場を持ち、日韓が過去の対立を超え、共生へ向けて第一歩を踏み出す。
本プログラムは、「多文化交流実習」または「日本語教育法演習」として実施されている。4月に参加者を募集し、4月〜7月に事前学習を行った上で参加する。3か月間の事前学習では、本複言語・複文化プログラムの理念である「複言語・複文化主義(plurilngualism, pluriculturalism)」、「インターカルチュラル・シティズンシップ教育(intercultural citizenship education)」としての外国語教育を学び、その上で釜山外国語大学が採用している「ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)」や「CAN-DOステートメント」を紹介、それらに基づいた具体的な教案作成の方法などを学び、実際の教壇実習に臨むことになっている。コロナ禍の2020年は残念ながら中止、21、22年はオンラインでの開催となった。
残念ながら東アジアにはヨーロッパのようなともに生きるための地域連合体もなく、それをめざすための教育理念も教育政策もない。そのような中、釜山外国語大学の協力のもと、本学が歩み始めた本プログラムが、対立の多い日韓、そして東アジアに、和解と共生をもたらす第一歩となればと考えている。
なお、本プログラムは日本学生支援機構の短期派遣プログラム、およびお茶の水女子大学奨学金などの支援を受け、学生が派遣されている。
主催 | お茶の水女子大学国際教育センター・グローバル文化学環・日本語教育コース |
---|---|
協力 | 釜山外国語大学校 |
場所 | 釜山外国語大学校(大韓民国釜山広域市) |
日程 | 8月~9月(6週間) |
詳しくは以下の「日韓大学生国際交流セミナー報告書」をご覧ください。
https://www.li.ocha.ac.jp/ug/global/mrs/2.html
今回が第11回となる日韓大学生国際交流セミナーは、韓国の協定校である同徳女子大学校から20名の学生と1名の教員(金)の計21名を派遣、お茶の水女子大学からは、24名の学生(内1名は同徳女子大学からの交換留学生)、1名のTA(朴)、1名の教員(森山)が参加し、実施された。昨年、戦後70年、日韓国交回復50周年を迎え、第10回日韓大学生国際交流セミナーでは、過去を見つめ、これからの日韓関係の未来に向けて提言を行った。今回のセミナーでは、「共に生きる」という言葉をテーマに、日韓さらには東アジア共同体の形成に向けて、発表および討論を行った。昨年に続き、日本側は韓国語で韓国側は日本語で発表を行い、両国学生が言語・文化の壁を越えて、グローバルな視点に立ち、日韓の間に存在する問題を見つめ、未来に向け共生するための一歩となる熱い議論を交わした。
今回のセミナーでは、新たに学生代表を日韓双方で3名ずつ設け、学生主導のセミナーという色がさらに濃くなった。またTV会議システムとFacebook、LINEなどを導入し、5月から事前の遠隔交流が行われた。1週間という期間の中で日韓の絆を深め、第11回日韓大学生国際交流セミナーは、大成功のうちに幕を閉じた。
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | お茶の水女子大学、代々木オリンピックセンター、草津セミナーハウス(日本) |
日程: | 2016年8月2日~8月8日 |
参加者: | 日本側学生24名、韓国側学生20名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金榮敏(同徳女子大学校) TA:朴恵仁(お茶の水女子大学) |
今回が第10回となる日韓大学生国際交流セミナーは、韓国の協定校、同徳女子大学校に27名の学生と1名のTA(朴)、1名の教員(森山)の計29名を派遣、同徳からは24名の学生と教員1 名が参加して実施された。今年は戦後70年、日韓国交回復50周年を迎える重要な年、いまだ両国政府が対立の構図を示す中、両国学生は言語・文化の壁を乗り越え、ナショナリズムの厚い壁をも乗り越え、グローバルな視点に立って、両国間に横たわる未解決な問題について、忌憚ない討論を行った。今回は複言語主義の理念に立ち、日本の学生たちも韓国語を学習し、第一次発表は日本側は韓国語で、韓国側は日本語で発表を行った点でも一歩前進を見た。
セミナーはTV 会議システムとFacebook、Lineなどを導入、4 月から事前の遠隔交流が行われた。今年は直前までMARSが韓国で猛威をふるい、一時開催が危ぶまれたが、終わってみると無事、かつこれまで以上に大成功のうちに全日程を終えた。
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | 同徳女子大学校(韓国・ソウル特別市城北区) |
日程: | 2015年8月2日~8月10日 |
参加者: | 日本側学生27名、韓国側学生24名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金榮敏(同徳女子大学校) TA:朴恵仁(お茶の水女子大学) |
写真 日韓伝統衣装体験
今回が第9 回となる日韓大学生国際交流セミナーは、韓国の協定校、同徳女子大学校から24名の学生と1名の教員を迎え、本学から21 名の学生と教員1 名、TA の大学院生2名が参加し実施された。グローバルな視点に立ち、日韓両国の学生が言語・文化の壁を乗り越えつつ両国の間に横たわる未解決な問題について、挑戦的に討論を行うものである。 セミナーはTV 会議システムとFacebook、Lineなどを導入、4 月から事前の遠隔交流が行われた。グループ別のテーマ設定とグループ分け、実習本問地などのスケジュールの打ち合わせ、事前討論などがTV 会議システムを用いて行われた。
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | お茶の水女子大学、代々木オリンピック青少年センター、草津セミナーハウス(日本) |
日程: | 2013年7月25日~7月31日 |
参加者: | 日本側学生21名、韓国側学生24名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金 曘泳(同徳女子大学) TA:チョナレ(お茶の水女子大学)、松野 志歩(お茶の水女子大学) |
今回が第8回となる日韓大学生国際交流セミナーは本学の25名の学生と教員1名、TAの大学院生1名が参加し実施された。 グローバルな視点に立ち、日韓両国の学生が言語・文化の壁を乗り越えつつ両国の間に横たわる未解決な問題について、挑戦的に討論を行うものである。
今回はTV会議システムとFacebook、スカイプを導入、4月から事前の遠隔交流が行われた。 グループ別のテーマ設定とグループ分け、実習本問地などのスケジュールの打ち合わせ、事前討論などがTV会議システムを用いて行われた。
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | 韓国・同徳女子大学校(ソウル特別市城北区)、雪嶽山合宿所(江原道襄陽郡) |
日程: | 2012年7月24日~7月31日 |
参加者: | 日本側学生25名、韓国側学生24名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金榮敏(同徳女子大学) TA:金智英(お茶の水女子大学) |
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | 韓国・同徳女子大学校(ソウル特別市城北区)、雪嶽山合宿所(江原道襄陽郡) |
日程: | 2010年8月17日~8月24日 |
参加者: | 日本側学生24名、韓国側学生30名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金榮敏(同徳女子大学) TA:鄭在喜(お茶の水女子大学)、西岡麻衣子(同徳女子大学) |
8月17日(火)訪韓、歓迎式(仁寺洞)
10時に出国し、12時半に韓国・仁川国際空港に到着した。15時から仁寺洞チリ山新館にて歓迎会が行われ、17時にはそれぞれのホームステイ先へと向かった。
8月18日(水)開会式、文化体験教室
10時より、同徳女子大学校にて開会式が行われた。開会式に引き続き、同徳女子大学校・李徳奉先生による「ホスピタリティ・コミュニケーションを求めて」と題する講演および、お茶の水女子大学・森山新先生による「グローバル時代と日韓関係」と題する講演が記念講演として行われた。 講演後、同徳女子大学女性学センター博物館を見学し、午後は文化体験教室を行った(テコンドー、農楽、日韓伝統衣装体験)。終了後、翌日からのグループ別実習打ち合わせを開始した。
8月19日(木)グループ別野外実習(ソウル市内)
5つのグループがそれぞれのテーマに基づき、野外実習を行った。
8月20日(金)合宿1日目(洛山寺観光、発表準備)
8時に大学を出発、バスで雪嶽山合宿所へ。13時に到着し、15時半から洛山寺を観光した。19時からはそれぞれのグループに分かれ、討論を行った。
8月21日(土)合宿2日目(グループ別発表会、韓国料理体験)
9時半からグループ別発表の準備をはじめ、14時から発表会行った。夜は、チジミ、トッポッキ、韓国のりまき、チャプチェ、お好み焼きなどの韓国料理を体験した。
グループ別発表
グループ名 | 発表題目 |
---|---|
若者文化グループ | 若者文化 |
女性グループ | 女性の社会進出 |
都市・ITグループ | 日韓の家はこれからも輝くよ |
歴史・平和グループ | 「慰安婦」過去の傷を癒し平和なる未来へ |
教育グループ | 教育問題のこれから |
8月22日(日)合宿3日目(雪嶽山・統一展望台観光、送別会)
9時から雪嶽山、統一展望台、6.25戦争展示館などを見学した。夜は送別会が行われた。
8月23日(月)合宿所出発、ソウルへ
9時にソウルへ向けて合宿所を出発した。午後からは自由行動の時間とした。
8月24日(火)帰国の途へ
17時半に仁川国際空港を出発し、20時に成田国際空港にて解散した。
総評
今回は韓国側の参加者の半分が未だ日本語学習歴1年余りの2年生であったり、日本語が専攻でない学生が多数参加したりというハードルもあった。にも関わらず、学生たちは事前の遠隔交流で、セミナーで、見事にそれを乗り越えてくれた。
成功の第一の要因は、学生の主体的な参加であろう。遠隔での事前交流は、授業外に行われたこともあって、自分たちで考えてスケジュールを組み、進めていかなければならず、双方の学生の主体的な姿勢が求められた。セミナーの細かな企画も前回あたりから学生にゆだねられる部分が増えた。例えば今回は、歓迎会、文化体験教室、送別会、韓国料理体験、韓国史跡探訪のそれぞれを韓国側のグループが準備し、担当した。そこには教員が企画するのとはまた異なった、ユニークなアイデアに満ちており、自らセミナーを成功させようと言った高い動機づけも感じられ、それらは今回のセミナーが盛り上がった何よりもの要因であった。
第二に合宿を3泊4日に増やしたことで、その分討論やコミュニケーションが深まった。学生たちは言語と文化、受けてきた教育の壁などを乗り越えながら幾晩も話し合い、共通のゴールを模索した。合宿でグループ別の発表会が終わり、打ち上げを兼ねた送別会が行われた時にも、学生たちの目からは涙があふれていた。
韓国の学生たちが思いの限りを尽くして自らを迎えるその姿に、日本の学生たちは大きく感動し、自らも変わっていった。とかく距離を置いてしまう日本の学生だが、このセミナーではそんな姿は見られず、一日でも一時間でもいっしょにいたい、いっしょにいようとする日本の学生の姿があった。スキンシップに慣れていない日本の学生も後半には平気で韓国の学生と手をつなぎ、抱き合っていた。
このセミナーがめざすのは、グローバルな人材育成である。従軍慰安婦といった日韓の歴史的なタブーをあえて語ったり、女性の社会進出、教育、都市の問題といった日韓共通の課題を考えあったり、若者同士、お互いのよい点を学びあったりしながら、国境と歴史、言語と文化の壁を越えて行く。そこに求められるのは国という枠を越えたグローバルな心であり、様々な違いを克服しながら理解しあおうとする、言語的、文化的なスキルである。韓国の学生は日本語で討論し、発表するための苦労、日本の学生は韓国の文化を理解し学ぶ苦労を越えながら一致点をめざした。
また今回、38度線近くの統一展望台や朝鮮戦争展示館を訪れ、南北分断の現実を目の当たりにした。日韓の学生が一緒になっての訪問は、異なった視点から南北分断の悲劇を見つめさせることにもなった。何故韓国が分断の悲劇を被らなければならなかったかを考える時、ドイツ同様、日本が分断されてしかるべきところを、韓国が一時日本の植民地であったがために、またしても悲劇は日本でなく韓国に訪れたということを両国の学生は感じることとなった。日本の学生たちは南北分断に対する認識を新たにしていた。
日韓両国の間には未解決な問題が未だ多く残されている。こういった問題はお互いが自国優先の心を持っていくら話し合いを重ねても解決できるはずはない。今回、両国の学生たちが相手を理解しあおうというグローバルな心を持ちながら、真摯に話し合う姿勢を持ったことで、未解決の問題を解決するために何が必要なのかを感じさせてくれた。
セミナーは事前学習と4日間の合宿を加えたことで深まりを増したが、思いもかけなかったことに、今回は事後にも交流が続いている。授業を越え、セミナーを越えて交流する学生たちの姿にグローバル時代の明るい未来を託したい。
最後に、今回のセミナーを大成功に導いて下さった金榮敏先生をはじめとした同徳のスタッフの皆様、日本の学生を暖かく迎えて下さった学生のみなさん、ホームステイを受け入れて下さったご家族の皆様に心から感謝いたします。また安全面などでご協力いただいた本学国際本部、国際交流チーム、グローバル教育センター、グローバル文化学環の皆様にも心から感謝いたします(森山)。
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | お茶の水女子大学、草津セミナーハウス |
日程: | 2009年8月3日~8月8日 |
参加者: | 日本側学生20名、韓国側学生14名 指導教員:森山新(お茶の水女子大学)、金榮敏(同徳女子大学) TA:鄭在喜(お茶の水女子大学)、申恩浄、西岡麻衣子(同徳女子大学) |
8月3日(月)歓迎会
18時より大山寮多目的室で歓迎会が行われた。歓迎会担当は文化グループで、プログラム決定、買い出しなどの準備、司会などの運営を行った。成田矩子さんの司会で始まり、まずは日韓双方の学生がそれぞれ相手の言葉で自己紹介を行った。続いて韓国側は金榮敏先生、日本側は森山が歓迎のあいさつを行った。グループごとに着席し食事を囲みながら語らいのひと時を持った。
8月4日(火)開会式、講演会、日韓文化体験教室
10時半より文教第一会議室で開会式が行われた。司会はTAを務める本学大学院博士後期課程の鄭在喜さん。まず主催のグローバル文化学環を代表して三浦徹先生、同じく主催のグローバル教育センターを代表して森山新センター長から挨拶があった。記念撮影の後、講演会が行われた。韓国側の金榮敏先生は「韓日両国の民間交流の流れ」と題し両国の交流の現状とあるべき姿について話された。続いて日本側から森山が今回のテーマである「グローバル時代に世界のため、日韓が共同でできること」と題し、心のグローバル化が必要なことについて述べたあと、日韓の若者がグローバル化の先頭に立とうと訴えた。
午後は、環境グループの担当で日韓文化体験教室が行われた。司会は小島千尋さん。まずはそれぞれが持ち寄った浴衣と韓服を互いに着せ合った。浴衣は飯塚理恵さん、佐藤由奈さんが着付け指導した。続いて日本舞踊研究班、筝曲部の友情出演により、日本舞踊と筝曲という日本文化を体験した。さらに15時半からは、元タカラジェンヌ美夏小波さんをお招きし、宝塚の魅力について講演をしていただいたあと、ラインダンスを体験した。
終了後、翌日の合同実習の打ち合わせをした。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
8月5日(水)テーマ別日韓合同実習
今回は4つのグループが、①女性、②環境、③文化、④外国人児童というテーマについて日韓それぞれ事前研究を行いセミナーに臨んだが、この日はそれぞれのグループが日韓合同で実習を行った。女性グループは文京区役所、環境グループは東京リサイクルセンター、文化グループは新大久保の町と韓人会、児童グループは付属小学校帰国児童学級、東京韓国学校を訪れた。
![]() |
![]() |
8月6日(木)草津合宿1日目
10時に大学を出発、バスで草津セミナーハウスへ。16時に着いた一行は夕食後、それぞれの事前調査を紹介し、討論を行い、自分たちの主張や提言をまとめ、パワーポイントを作成し、翌日の発表会の準備を行った。
![]() |
![]() |
8月7日(金)草津合宿2日目(発表会、パーティー)
9時から研修室Bで発表会を行った。担当は女性グループで、林すず穂さん、飯塚理恵さんが司会を行った。それぞれのグループが日韓合同で、パワーポイントを用いて事前調査、合同実習の内容について紹介し、自分たちの主張や提案を発表した。
午後は湯畑、湯もみ体験、西の河原通り、西の河原公園、露天風呂など、草津の町と文化を体験した。
夜はセミナーをしめくくるパーティーが研修室Bで行われた。担当は児童グループで、司会は佐藤由奈さんと篠原明子さん。それぞれのグループが準備した出し物を披露し楽しんだ。最後に金先生が総評を述べた後、韓国の学生から日本の学生へプレゼントが授与された。続いて森山が総評を行い、日本側からは韓国のそれぞれのグループに思いをつづった色紙を授与し、受け取った韓国の学生は思わぬ贈り物に涙を流し、パーティーのムードは最高潮に達した。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
8月8日(土)草津観光3日目(白根山観光)
9時にチェックアウトを済ませ、バスで白根山へ。湯釜、弓池などを散策した。昼食を済ませ、13時半に白根山を発ち、18時池袋へ到着し解散、セミナーの全日程は終了した。
![]() |
![]() |
8月9日(日)同徳企画(鎌倉・横浜観光)
![]() |
![]() |
8月10日(月)同徳企画(自由時間)
8月11日(火)大山寮チェックアウト、帰国の途へ
![]() |
![]() |
主催: | お茶の水女子大学グローバル教育センター・グローバル文化学環 同徳女子大学校日本語科 |
---|---|
場所: | 同徳女子大学校(韓国・ソウル特別市城北区) |
日程: | 2008年8月5日(火)~12日(火) 7泊8日 |
![]() |
![]() |
第5回 日韓大学生国際交流セミナーは、8月5日から12日までの7泊8日、協定校の同徳女子大学校にて開催された。日本側からは多文化交流実習III、IVを受講する20名(文教育学部17名、理学部1名、留学生相談科学部2名)、韓国側からは35名(日本語科33名、メディアデザイン学科1名、英語科1名)が参加した。また日本側から指導教員として森山、TAとして金秀恵、石井佐智子の2名の大学院生が参加し、韓国側からは指導教員として金榮敏助教授が、TAとして申恩淨、西岡麻衣子の2名の大学院生が参加した。
8月5日(火)
12時30分に空港第2ターミナルに集合、スタッフを含め23名を乗せたJL953便は14時40分に成田を発ち、17時10分、仁川国際空港に到着した。空港リムジンで市内へ向かい、ホテルに荷物を置き、仁寺洞(インサドン)の韓国料理店で歓迎の夕食会が持たれた。韓国側からも多くの参加者がかけつけ、同じグループやホームステイの学生たちとの出会いと語らいの一時となった。
8月6日(水)
ホテルを出発、9時半から大学院210号室で開会式がおこなわれた。このセミナーを運営する同徳女子大学の金榮敏先生、そしてお茶の水女子大学の森山が挨拶をし、続いて同徳女子大学の李徳奉先生、石井奈保美先生が歓迎の挨拶を行った。
引き続きそれぞれが持参した日韓の民族衣装である韓服(ハンボク)と浴衣とを体験するプログラムが行われた。毎回もっとも盛り上がる企画の一つで、今回も着付けのしかたから教え合い、最後には試着した衣装で記念写真を撮影した。
11時からは場所を東仁館に変え、韓国の代表的な伝統文化の一つサムルノリ体験が行われた。まずはサムルノリのサークル「ソリサウィ」の友情出演のもと、まずは演奏を聞き、続いて4つの楽器の弾き方の手ほどきをうけた。最初は音の大きさにただ唖然とするばかりであった日本側の学生も、次第にそのリズムに聞き入り、さらに実際に自分で演奏することで、韓国の人々が何故にこの文化を愛し続け、守り続けてきたかについて理解を深める場となった。
昼食は学生食堂で歓迎会があり、その後日韓合同のグループ別に野外実習の旅に出発した。その夜より日本側学生は韓国学生家庭でのホームステイが始まった。
![]() |
![]() |
8月7日(木)
事前に立てられた計画に従い、一日、日韓合同のグループ別野外実習が行われた。
8月8日(金)
午前には引き続き野外実習を行ったのち、午後に同徳女子大学に集まり、野外実習報告会が行われた。活動報告に加え、日本側、韓国側のそれぞれが実習での感想を語り合った。報告会には三浦徹副学長も参加した。最後に参加した各教員が総評を語った。
![]() |
![]() |
8月9日(土)
2台のバスにて同徳女子大学の雪嶽山(ソラクサン)研修院へ向かった。渋滞が予想されたため8時に大学に集合、途中雪嶽山国立公園でバスを下車、ロープウエイに乗り、雪嶽山頂上へ。再びバスを走らせ、洛山(ナクサン)海水浴場に隣接した研修院に到着した。夕食まで海水浴場の砂浜で時間を過ごし、夜は洛山海水浴場の海辺でさしみ料理を堪能した。夜は全員が参加しフェアウェルパーティーが開かれ、グループ別に準備した出し物を披露した。日本側は日本の文化や流行、韓国の歌や踊りをおもしろくアレンジし披露した。最後に参加者全員が今回のセミナーの感想を語り合った。
![]() |
![]() |
8月10日(日)
再び洛山海水浴場で朝食を済ませ、その後バスで移動し、朝鮮時代の両班(ヤンバン)の家屋である江陵船橋荘(カンヌンソンギョジャン)、高麗時代に建てられた五台山月精寺(オデサンウォルチョンサ)を見学したのち、バスでソウルに戻った。
![]() |
![]() |
8月11日(月)
最終日は自由時間で、各自親しくなった韓国の学生やホームステイの家族と時間を過ごした。希望者は12時から韓国最大の日本語学院である時事日本語学院の鐘路キャンパスで日本語の授業を見学した。日本人ネイティブによる会話クラスに1名ずつ入り、海外で日本語を教えることがどのようなことか、垣間見る一時だった。
![]() |
![]() |
8月12日(火)
10時に鐘路3街(チョンノサムガ)駅に集合、地下鉄と空港高速鉄道を乗り継いで仁川国際空港へ向かい、13時45分のJL954便で韓国を後にし、帰国の途についた。猛暑の中で苦労も多かったが、今まで以上に得るものも多かったセミナーであった。
スタッフ
氏名 | 所属 | 役職 |
---|---|---|
金榮敏(Kim Yeong-Min) | 同徳女子大学校日本語科助教授 | 韓国側指導教員 |
森山新 | お茶の水女子大学大学院准教授 | 日本側指導教員 |
申恩淨(Sin Eun-Jeong) | 同徳女子大学大学院博士課程 | TA |
西岡麻衣子 | 同徳女子大学大学院修士課程 | TA |
金秀惠(Kim Su-Hye) | お茶の水女子大学大学院博士前期 | TA |
石井佐智子 | お茶の水女子大学大学院博士後期 | TA |
開会挨拶:グローバル時代の対話と交流のあり方を求めて
このように韓国を訪れ、皆様にお会いできたことをうれしく思います。皆様もご存じのように先月あたりから日韓両国は領土問題で関係に亀裂が生じています。そのためうちの学生の一部から、私たちの交流セミナーは無事開催できるのかといった心配があがりました。その時、私が学生たちに伝えたことは、私たちのこの交流関係はこのようなことでゆらぐことはない。むしろ国と国とがこのようにぎくしゃくした状態にあったとしても、韓国の学生たち、そしてホストファミリーの方々はきっと皆さんを暖かく迎え入れてくださるであろうということを言いました。これが国際関係とはある意味異なる、人と人との民際交流の意味であり、力です。私たちのセミナーも今回で5回を数え、国境を越え、大学間、そして学生間の関係はますます深まっています。今回の交流でもその関係がさらに深まり、私たちの手により、グローバル時代にふさわしい国と国、人と人との関係が築かれることを祈っています。
これまで日韓両国は世界の他の国々と比べて、比較的単一「的」な言語と文化、民族の環境下に置かれてきました。しかしながらグローバル時代を迎える中、国境を越え、「多言語」、「多文化」、「多民族」が日常的に接触しながら共生していく世界が築かれつつあります。日本や韓国もその例外ではありえません。そうなりますと、自分とは異なる言語、文化、民族に日常的に触れ、それを理解し、共生していく必要が出てきますが、日韓両国はそのことにあまり慣れていない、難しい言葉でいえば言語と文化の「リテラシー(読み解く能力)」が十分に養われてこなかったのではないかと思っています。また日本は昔から、語らずとも相手を理解するといった以心伝心、ハイコンテクストのコミュニケーション文化を有しており、そのために、自身の意見を率直に述べて議論したり、異なる意見に耳を傾け理解したり、多様性を認めたりするといったことが不得意であろうと思っています。この国際交流セミナーでは言語、文化、民族が異なる両国の学生がお互いの言語を学び、それを駆使して意思疎通を行い、互いの文化を理解し合いながら、グローバル時代の交流と共生の道を模索していくものであってほしいと心から願っています。参加者の皆さん、この8日間、多くのことを学び合っていただければ幸いです。
総評:日韓の真の対話と交流への重要な新たな一歩
今年2月に訪韓した際、同徳女子大学のセミナー担当、金榮敏(キムヨンミン)先生との間で、今回は研究発表型ではなく体験型のセミナーを行うことを決めた。それは両国の学生が直接会い、1週間以上の時をともに過ごす点を最大限生かすには、教室で両国の文化を知識として学ぶのではなく、体験に基づく共同研究(フィールドワーク)と共同留学生相談(ホームステイ、合宿)の中で、人間関係や、コミュニケーション、留学生相談習慣に関わる様々な文化の異同に気づき、それを対話の中でいかに理解していくかといった点を重視したためであり、そこで求められる能力(文化リテラシー)こそ、多文化が共生するグローバル時代にあって何よりも求められる重要な能力であると考えたからである。
そのため、今回、両国学生間の対話はセミナー前の準備の段階から始まった。テーマや野外実習内容の決定を日韓のグループ間でメールやインターネットの掲示板などを通じて行った。そこには国内のメールのやり取りではほとんど問題にならない言語の問題や文字化けの問題などが発生したが、それこそが国境を超えた対話の第一の障壁であることを実感できたと思うし、同時にそれを克服する中で、海外の学生との交流や情報の交換を日常的に行う道が開かれる。また今回のセミナー初日の出会いは今までのような出会いではなく、今までメールを通じてヴァーチャルに交わってきた相手に直に触れる瞬間でもあった。
野外実習についてもこのような事前の話し合いがあったために、テーマを考える上でどこを訪問するのがよいのか、どのような準備が必要か、などについて、より深く検討することができたため、より有意義な実習の時間となったのではないかと思う。
このような十分な事前準備があったこともあり、折からの猛暑の中にあってもそれに負けずに予定した日程を消化して行けたのではないかと思う。
また今回はホームステイに加え1泊2日の合宿も行い、全員が同じ部屋に泊まり、心行くまでディスカッションする時間も与えられた。後半に1泊2日の合宿を加えたために報告会を準備する時間が十分にとれず、実習で得た貴重な体験と学びを他のグループと交換し共有することは十分できなかったことは少し残念であったが、その代わりグループ内では今まで以上に深いところまでの学びに至り、相互理解できたのではないかということを発表の中で感じることができた。討論を深めるには、意見の対立や、答えにくいことにあえて答えていかなければならないつらさ、自身の気持ちや立場が十分に相手に分かってもらえないやるせなさ、外国でマイノリティの立場で討論を行う難しさなど、様々な困難を感じることもあったようである。しかし今回はそれを越えていく努力と勇気がうかがえたことは何よりもの喜びであった。合宿の夜のパーティーでの学生たちの姿には、何か今まで覆っていた心の壁が取り払われた解放感と達成感が感じられ、その表情はすがすがしいものがあった。
意見の異なる相手に対して自身の考えを述べ、議論を行っていくことが比較的少ない日本の学生たち、また人間関係に比較的距離を置く傾向のある日本の学生たちが、このように日々留学生相談をともにしながら、意見を述べ合っていく経験は、グローバル時代に生きる学生たちにとってとても貴重な経験であったかと思う。
合宿の中で何人かの韓国の学生に、日本の学生と接してどんなことを感じたかと非公式に尋ねたところ、自分は今まで授業を通じて、日本人はなかなか心を開かない、距離が縮まって親しくなれないと思っていたが、今回接した日本の学生たちはそうではなかったといったことを皆が共通に強調していた。ここには他文化を知識として学ぶことの限界と、人と人との出会いを通して学ぶことの大切さを物語っている。同時に今回、日本側の学生が自身の壁、文化の壁などを乗り越え、対話の努力を惜しまなかった証でもあると思う。訪韓前に、韓国では人と人との距離をこれまでの半分にしてほしい、遠慮という言葉をしばし忘れて積極的になってほしいといった指導を行っていたが、学生たちがそれを実行に移してくれたことは喜ばしいことであった。いや、もしかしたら、韓国の学生たちの親身な姿に感動し、そこからの学びの結果であったのかもしれない。そうであるとすれば、今回の体験型学習のもう一つのゴールである人間関係について学び合い、理解し合い、尊敬し合うといった点も達成できたのではないかと思う。
韓国側の学生も炎天下の中、日本の学生とほんとうに親身になって接してくれた。1年生もいる、日本語学科以外の学生もいる中、韓国の学生の日本語力は決して言いたいことを自由に言えるというものではない中で、それでも相手の気持ちを理解し、自身の気持ちを伝えようと苦労しながらコミュニケーションを行う姿は、ほんとうに感動せざるを得ない。今回の体験を通じて韓国の学生たちももっと日本語を学ぼうと思ったであろうし、日本の学生たちも韓国の学生がこうして日本語を駆使する姿に触れながら、自分も英語だけでなく隣国の言葉を学ばなくてはと思ったに違いない。
合宿の帰りソウルに向かうバスの中で、今回のセミナーの反省と、来年のセミナーのことを考えた。日韓の学生たちに安全を確保と最大限の充実感を与えるため、スタッフ一同万全の準備と体制で臨んだつもりであったが、終わってふり返ると改善点も残されている。それらを克服し、来年どのようにしたら今回の韓国側の歓迎に応えられるのか、どうしたら今回のセミナーの成功をさらに発展させることができるのか。
難しい問題である。1年間じっくりと考え、さらに内容の濃いセミナーにしていけたらいいと思う。
最後になったが、夏休みの最中、私たちお茶大の学生、教員を迎えてくださった、同徳女子大学の総長、金榮敏先生をはじめとした日本語科の先生や院生の方々、参加した学生の皆さん、ホームステイのご家族の皆さんに心から感謝の意を表したい。
主催: | お茶の水女子大学国際教育センター、グローバル文化学環 同徳女子大学校外国語学部日本語学科 |
---|---|
場所: | お茶の水女子大学(東京都文京区大塚2-1-1) |
日程: | 2007年8月2日(木)~10日(金) |
備考: | 報告書 |
セミナー概要
今回で第4回、日本での開催は2回目を数える。今までの経験を踏まえ、今回は研究発表に加え、お互いの民族衣装体験や、本学の日本文化系の部・サークルの出演など、より深く日本文化を理解するための工夫を凝らした。
また本年度からはグローバル文化学環の実習といった意味合いが加わり、本学側の主催も今までの国際教育センターに加え、グローバル文化学環も加わった。そのため単なる国際交流、異文化理解の場であるとともに、講演会を通じて、グローバル時代の日韓の重要性についても考える場が持たれた。
日本側の参加者は、「多文化交流実習3、4」「異文化交流演習1」の受講者で、日韓の交流を通じ、国際交流や異文化理解について学ぶ機会を得た。韓国側の参加者は多数の応募者の中から選ばれた学生たちで、第二外国語である日本語で研究成果を発表した。
<2日(木)>来日、歓迎会
13時55分羽田着日航機で韓国学生一行が到着した。バスで直接国際学生宿舎に向かう。4時到着し、入寮のオリエンテーションを行った。18時、浦野さんの司会で歓迎会が始まった。日韓の教員の挨拶、学生の自己紹介の後、それぞれのテーブルに分かれて親睦のひと時を持った。
<3日(金)>開講式、講演会、日韓文化体験、実習ミーティング
10時からセミナーが始まった。まず大学及びグローバル文化学環を代表し三浦副学長、国際教育センターを代表し佐々木センター長が挨拶を行い、そのあと記念品贈呈、記念撮影を行った。
10時20分から森さんを司会とし、「グローバル時代における日韓の重要性」と題し講演会を行った。最初に同徳女子大の金栄敏先生が、韓国における日本語教育と日流などについて講演を行い、それに続いて森山が、自身の韓国との出会いについて触れたあと、グローバル化はまず、自身の心の中から行うべきであることなどを話した。セミナーを開始するにあたり、動機づけを深める考察の場となった。
昼食をはさみ、午後は長澤さんを司会に日韓文化体験の時間を持った。まずは浴衣と韓服の交換試着。それぞれが持ち寄った浴衣と着物をお互いに着せあいながら、互いの文化を味わった。
続いて、いくつかの日本文化系サークルによる友情出演。今回から始めた企画で、裏千家茶道部、狂言研究会、筝曲部、日本舞踊研究班の4つの部、サークルが快く応じてくれた。また韓国文化としては、同徳卒業生で、現在本学で学ぶ李昭静さんが韓国歌曲を披露してくれた。
同じ大学生による企画であることがお互いの文化を身近に感じさせてくれた。出演してくださった学生たちも逆にこのような機会を与えて下さりありがとうございますと言ってくれて、一つの交流形態としてとてもよいと思った。裏千家では、実際にお茶を体験し、狂言では、初めて出会う狂言に笑い、筝曲ではなじみのある「涙そうそう」などの歌に耳を傾け、韓国歌曲では初めて耳にする韓国の音色に聞き入り、日本舞踊では2つの舞踊と振付の意味などの説明を受けた。わずか半日という限られた時間の中で、日韓の学生がお互いの文化について多くのことを学ぶことができて、有意義な時間であった。また李さんは来日した後輩を前に韓国の歌を披露してくれたが、感無量で思わず涙がでてしまったと言っていた。夕方グループごとに実習について打ち合わせをした。
<4日(土)、5日(日)>テーマ別野外実習
4日、5日は台風一過の暑い日で東京は35度にも達したが、学生たちはそれぞれのテーマに分かれて野外実習を行った。また夜は各地で花火大会があり、それを見学に行ったグループもあった。
<6日(月)>研究発表会
これまでの研究と2日間の野外実習を総合した研究発表会を開催した。司会は留学生の鄭さん。若者文化、結婚にあらわれたジェンダー、芸能・音楽、笑いのツボの4つのテーマに分かれて、韓日双方から発表があった。研究発表あり、体験演奏あり、VTRの上演ありと、多彩な内容で聞いていておもしろく、今までの発表会に比べてもおもしろかった。韓国の学生たちも、来日して日数がたっており、日本語の使用に慣れてきたようで、発表する日本語も聞きやすかった。日本側の学生たちは2ヶ月間の研究や練習の成果が披露されるとともに、実演やVTRなどによる体験コーナーも設けられ、工夫がこらされ、おもしろかった。
<7日(火)>文化探訪(箱根)、送別会
セミナー最終日、親睦をかねて、箱根へ日帰りバスツアー。9時に大学へ集合、箱根へ向かった。11時45分に箱根町に到着、解散となった。各自、関所跡、恩賜公園、美術館、芦ノ湖海賊船乗船、ロープウエイ、大涌谷観光などを楽しんだ。
3時40分に集合、19時15分に大学前のインド料理店に到着、送別会を行った。おしゃべりだけでなく、プレゼントの交換、記念写真撮影、住所交換などが自然発生的に行われた。各グループから日韓1名ずつ感想を話してもらったが、日本側からは、今すぐにでも韓国に行きたいとか、韓国語を習いたい、来年の実習では韓国に行きたいなどといった感想があった。みんな別れがたそうだったが、時間も遅くなっていたため、9時に解散となった。
韓国側一行は、8日(水)、9日(木)に鎌倉・東京観光を行い日本文化についてさらに触れ、10日(金)退寮し、帰国の途へついた。(文責:森山)
スケジュール | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7月27日 | 金 | 最終打ち合わせ | ||||||||||
8月2日 | 木 | <セミナー1日目>来日 13:55 羽田着バスで出迎え 16:00 入寮オリエンテーション(大山寮多目的室) 18:00 歓迎会(大山寮多目的室) |
||||||||||
8月3日 | 金 | <セミナー2日目>(文教1号館、第一会議室)
|
||||||||||
8月4日 | 土 | <セミナー3日目>実習 | ||||||||||
8月5日 | 日 | <セミナー4日目>実習と研究発表準備 | ||||||||||
8月6日 | 月 | <セミナー5日目>研究発表会(文教1号館、第一会議室) 10:00~11:20 <若者>グループ 11:30~12:50 <結婚>グループ 13:50~15:10 <舞踊・音楽>グループ 15:20~16:40 <笑い>グループ 16:40~17:00 総評 金栄敏・森山新 |
||||||||||
8月7日 | 火 | <セミナー6日目>箱根観光・送別会
|
||||||||||
8月8日 | 水 | <セミナー7日目>同徳企画(鎌倉観光) | ||||||||||
8月9日 | 木 | <セミナー8日目>同徳企画(東京観光) | ||||||||||
8月10日 | 金 | <セミナー9日目>退寮、帰国の途へ |
主催: | お茶の水女子大学国際教育センター・同徳女子大学校日本語学科・京王観光 |
---|---|
協力: | お茶の水女子大学グローバル文化学環 |
場所: | 韓国・同徳女子大学校(協定校)ソウル特別市城北区月谷洞23-1 |
月日: | 2006年8月22日(火)~28日(月) |
参加者: | 日本側:本学の学生で異文化交流実習IIの受講者(18名) 韓国側:同徳女子大学校の日本語・英語学科の学生(2~4年生31名) |
担当: | 日本側:森山新(教員)、石井佐知子(大学院生) 韓国側:李徳奉・金榮敏・尹福姫(教員)、水口里香・申恩浄ほか(大学院生) |
ホームステイ先: | 日本語学科・英語学科などの学生宅 |
使用言語: | 日本語 |
備考: | 報告書 |
<概要>
2006 年8月22日から28日まで、日韓の学生がお互いの文化を理解し親睦・交流を促進することを目的として、「第3回 日韓大学生国際交流セミナー」が開催されました。主催は本学国際教育センターと韓国の同徳女子大学外国語学部日本語専攻で、今回参加した本学の学生は、全学共通科目である「異文化交流実習2」を履修した学生で、文教育学部、留学生相談科学部から、1年生4名、2年生8名、3年生2名、4年生4名の計18名が参加しました。これに対し先方の同徳女子大学の学生は、外国語学部日本語専攻3年生を中心に31名が参加し、本学学生はこれら学生の家庭でセミナー期間中5泊のホームステイを経験しました。
セミナーの期間、本学からは森山が、同徳からは李徳奉先生、金栄敏先生、尹福姫先生が指導・教育を行いました。また本学からは石井佐智子さん、同徳からは、水口里香さん(本学卒業生)、申恩浄さん(本学交換留学予定)などの大学院生がセミナースタッフとして参加し、学部生をサポートしました。
ソウル・仁川国際空港に着くと、同徳のスクールバスが、さらに正門前にはお茶の水女子大学とのセミナー開催を歓迎する横断幕が私たちを出迎えてくれました。初日にはまず、韓国最大の日本語学院の時事日本語学院を訪れ、日本語会話の授業に加わり、日本語教育を体験しました。2日目は、子供、食、結婚、美意識、ミュージカル、歴史(江戸・朝鮮時代)の6つのテーマで、日韓双方の文化についての研究発表が行われました。3日目はテーマを同じくする日韓のグループが合同で野外実習を行い、それぞれのテーマに関する韓国の文化を体験し、4日目には再び大学に集まり、その報告会が持たれました。両国の学生が一気に親しくなるとともに、それぞれの研究を深化させたようすを窺うことができました。
5日目はスクールバスを借り切ってソウル近郊の観光地、民俗村を訪れ、夜はセミナーの成功を祝い、パーティーが行われました。6日目は、それぞれのホームステイの家族と過ごしたり、親しくなった友だちとソウル観光をしたりしてソウル最後の一日を楽しみました。
最終日、大学前での別れは見送る韓国側の学生と、帰国する日本側の学生がともに涙、涙、涙で、再会を誓い合っていました。セミナー後の感想文を見ても、韓国の文化について多くのことを学んだだけでなく、韓国の人たちの大歓迎に対する感謝や心の広さ、異文化体験の感動や驚きが語られました。
![]() 時事日本語学院訪問(22日) |
![]() 研究発表会(23日) |
![]() 野外実習(24日) |
![]() 報告会(25日) |
![]() 全体で記念撮影(25日) |
|
![]() 民俗村で金先生、森山先生(26日) |
![]() 民俗村観光(26日) |
![]() 送別会(26日) |
![]() 涙の別れ(28日) |
セミナー準備 | ||
---|---|---|
月日 | 曜 | 日程 |
4/22 | 金 | セミナー説明会 |
5/12 | 金 | 授業1 グループ編成 |
5/19 | 金 | 授業2 グループ別テーマ決定 |
5/26 | 金 | 授業3 セミナー手続きの説明、グループ別に準備を開始 |
6/2 | 金 | 韓国語講座開講(希望者のみ)(毎週、7月21日まで) |
6/26 | 月 | 保険申込締め切り |
6/30 | 金 | ミーティング1 各グループの進捗状況の発表 保険配布、パスポートのコピー提出 |
7/10 | 月 | 支払い締め切り |
7/21 | 金 | ミーティング2(誓約書提出) |
8/21 | 月 | ミーティング3 |
セミナー日程 | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月日 | 曜 | 日程 | 宿泊 | ||||||||||||||
8/22 | 火 |
|
仁寺洞クラウンホテル | ||||||||||||||
8/23 | 水 | <セミナー1日目>(同徳女子大学校・大学院棟310) 司会 水口里香(同徳女子大院生)
|
ホームステイ | ||||||||||||||
8/24 | 木 | <セミナー2日目> グループ別野外実習 |
ホームステイ | ||||||||||||||
8/25 | 金 | <セミナー3日目>(同徳女子大学校・大学院棟310)
|
ホームステイ | ||||||||||||||
8/26 | 土 | 10:00~11:30 大学集合、スクールバスで民俗村へ 11:30~16:30 民俗村観光 18:00~20:00 送別会(江南) |
ホームステイ | ||||||||||||||
8/27 | 日 | 自由時間 | ホームステイ | ||||||||||||||
8/28 | 月 | 10:30 大学集合、スクールバスで空港へ 13:45 韓国・仁川空港発→(JL952)→16:10成田着 |
主催: | 日本・本学国際教育センター、韓国・同徳女子大学校外国語学部日本語専攻 |
---|---|
場所: | 日本・お茶の水女子大学 |
月日: | 2005年6月27日~7月6日 |
参加者: | お茶の水女子大学学部生(日本人学生・留学生)、同徳女子大学学部生 |
担当: | 日本側 森山、佐々木、鈴木、水口 韓国側 ユン |
備考: | セミナーポスター 講演会ポスター |
<概要>
去る6月27日から7月6日まで、日本・韓国、そして本学に在籍する留学生らが集い、「第2回 日韓大学生国際交流セミナー」(主催:本学・国際教育センター、韓国・同徳女子大学外国語学部日本語専攻)が開催されました。このセミナーは、去年、韓国・ソウルで第1回が行われたことから、今回第2回目は本学での開催となりました。今回のテーマは「世界の目で見た日本文化」、参加した本学の学生は、「異文化交流実習」、「日本語教育演習」を受講する学部学生ら約40名で、韓国から来日した同徳女子大学の学生は応募者30名から選抜された12名の学生でした。韓国の学生はセミナー期間中、本学国際学生宿舎に滞在しました。
27日成田空港に韓国の学生団が到着、日本の学生代表らが空港で出迎えました。お台場を観光した後、夕方、本学大学食堂で歓迎会が行われました。歓迎会には第1回セミナー参加者も集い100名近くが集まりました。2日目は、「世界の目で見た日本文化」をテーマとしてシンポジウムが持たれ、本学大学院の卒業生でもある同徳の尹福姫先生が「韓国の学生が見た日本文化」、本学の菅聡子先生が「現代日本の<女の子>小説:<かわいい>ってどんなこと」をテーマにそれぞれ講演会が持たれ、100名もの学生が集いました。2日目午後及び3日目は日韓の各グループの研究発表で、「食」「大学留学生相談」「女性」の3つのテーマに分かれ、日本、韓国、そして世界の文化について質の高い発表がなされました。4日目、5日目は日本・韓国、そして本学の留学生が混成グループを作り、文化探訪の旅に出かけました。6日目にはグループ活動の成果についての報告会、最終日前夜に送別会が持たれ、どちらの学生たちも別れを惜しむ姿が見られました。セミナー後の感想文を見ても、韓国の学生との交流を通じ、自らの国である日本の文化や韓国の文化に対する見識が深まった、同年代の学生と知り合い、それぞれの文化を語り合うことは有意義であった、韓国の学生の明るさや積極性、日本語の上手さに感動したなどの声が多数寄せられました。また、今回はお茶大で学ぶ各国の留学生も加わったことから、単に日韓両国の交流の次元を越え、国際的な交流の場となり、それがそれぞれの学生たちにより多くの学びを与えたように思われました。
最後に本セミナーに積極的にご参加くださった学生の皆さん、陰でセミナーの成功のためにご尽力くださった教職員、スタッフのみなさんに心から感謝を申し上げます。
(詳しくは報告書をご覧ください。)
日程表 | ||
---|---|---|
月日 | 日程: | |
6月27日(月): | ![]() 日本側から学生5人、教員1名が代表として、成田まで出迎え。 お台場見学 若者の観光スポットお台場を散策。 歓迎会・第1期生同窓会 韓国の学生を日本の学生が歓迎。また第1回セミナーの同窓会も同時開催。100名近くが集まった。 |
|
28日(火): | ![]() 講演会:世界の目で見た日本文化 ユン先生講演会 「韓国の学生が見た日本文化」 菅先生講演会 「現代日本の<女の子>小説」 シンポジウム テーマ「食」 |
|
29日(水): | ![]() テーマ「大学留学生相談」 シンポジウム テーマ「女性」 グループ活動計画作成 |
|
30日(木): | ![]() グループに分かれて、テーマごとに日本文化体験のたびに出かけました。 |
|
7月1日(金): | グループ活動 グループに分かれて、テーマごとに日本文化体験のたびに出かけました。 |
|
2日(土): | グループ活動報告会 2日間のグループ活動報告を行いました。 |
|
3日(日): | 日韓大学生交流 セミナーも残すところあとわずか。親しくなった学生同士、交流の旅に出ました。 |
|
4日(月): | 自由時間(韓国側のみの企画) | |
5日(火): | 送別会 一週間留学生相談をともにした学生たちが別れを惜しみました。 |
|
6日(水): | 帰国 |
主催: | 本学留学生センター、韓国・同徳女子大学校外国語学部日本語専攻 |
---|---|
場所: | 韓国・同徳女子大学校 |
月日: | 2004年8月24日~29日 |
参加者: | 日本人学生(本学学部生)12名、韓国学部生(同徳女子大学学部生)16名 |
教育・指導: | 日本側 森山、加賀美、韓国側 李、ユン |
8:00 | 成田集合 |
10:00 | 成田発 |
12:30 | 韓国・仁川国際空港着 |
15:00 | 開講式・ホームステイ対面式 |
16:00 | それぞれ韓国学生とともにホームステイ宅へ |
![]() 日韓の学生たち |
![]() 講演(李徳奉先生) |
10:00 | 日本語・日本文化エクスチェンジプログラム(1) |
11:00 | 韓国語・韓国文化エクスチェンジプログラム(1) |
13:20 | 異文化理解ワークショップ(2) 挨拶 |
15:00 | 韓国文化理解のためのグループ活動(1) 活動計画を練る |
18:00 | 歓迎夕食会 近くの焼肉店で |
![]() 日本語・日本文化の授業 |
![]() 韓国語・韓国文化の授業 |
![]() ワークショップ |
![]() キャンパスでの日韓学生の語らい |
10:00 | 日本語・日本文化エクスチェンジプログラム(1) 浴衣を体験する |
11:00 | 韓国語・韓国文化エクスチェンジプログラム(2) ショッピングの日本語 |
12:00 | グループ活動(2) 韓国探訪へ |
![]() 浴衣体験 |
![]() 韓国の歌を学ぶ |
|
![]() 仁寺洞にて記念撮影 |
10:00 | 日本語・日本文化エクスチェンジプログラム(3) 祭り |
11:00 | 韓国語・韓国文化エクスチェンジプログラム(3) 韓国の民族衣装、韓服を体験する |
12:00 | グループ活動(3) 報告会 |
12:00 | 同徳学長を表敬訪問 |
![]() 祭りを紹介 |
![]() 韓国の伝統衣装を体験 |
|
![]() グループ活動報告会 |
![]() グループ活動報告会 |
10:00 | 民俗村へ |
17:00 | 大学路で散策 |
18:00 | 歓送会 |
![]() 民俗村観光 |
|
![]() 歓送会のパーティーで |
![]() ホテルロビーで日韓の学生が記念撮影 |
9:00 | 自由行動 |
18:20 | 仁川国際空港発 |
20:40 | 成田着 解散 |