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2024年7月16日更新
コロナウィルス感染症の世界的流行は、サイバー空間とフィジカル空間の融合を加速させました。今や、デジタルプラットフォームは、現実とは異なる仮想空間なのではなく、現実世界のコミュニケーションをより効果的に行うためのツールとして、老若男女を問わず誰でもが参加する場となっています。民主的で多様性があると期待されるデジタルプラットフォームは、現代のまちづくり、コミュニティづくりにおいてどのような働きをしているのでしょうか。
本セミナーでは、ノルウェー科学技術大学の有賀礼香氏から、ノルウェーの事例と日本の動向についてご報告いただき、ポスコロSIP(ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築)が目指す、Society5.0への移行によるウェルビーイングの実現について議論します。
セミナー詳細 |
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日時 |
2024年7月17日(水曜日) 9時30分~10時30分 |
開始方式 |
オンライン(Zoomミーティング) |
研究報告 |
有賀礼香(ノルウェー科学技術大学人文学部学際文化研究科博士課程院生) 「デジタルプラットフォームと交錯する都市づくりにおける民主参加と多様性」 |
対象 |
一般公開 (D&I、デジタル社会、ジェンダード・イノベーション、日本とノルウェーの国際比較に関心のある方) |
参加申込 |
事前申込制(締切:セミナー終了時) |
主催 |
ジェンダード・イノベーション研究所 SIPプロジェクト「D&I社会実現のための学び方・働き方に関する実証研究」 お茶大-NTNUプロジェクト |
問合先 |
お茶の水女子大学SIP事業事務局 ocha-sip3 (at) cc.ocha.ac.jp |
「デジタルプラットフォームと交錯する都市づくりにおける民主参加と多様性」
都市開発やまちづくりにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)はより多様で質の高い市民参画の実現に貢献することができるのでしょうか?スペインの市民社会運動を発端とするデシディムというデジタルプラットフォームは、まさに上記の問いかけに応えるべく、民主的な市民参画のために開発されました。ノルウェーのまちづくりにデシディムが導入された事例から、デジタル技術がどのように社会や文化と交錯し、多様な参画の実現に影響をもたらすかについて吟味します。デシディムの利用はヨーロッパに留まらず、日本でもまちづくりの中での利用が広まっています。日本におけるデシディムがもたらす市民参画への影響はどのような文化的・社会的要素と交錯しているのか、という点についても初期的な考察をお話しします。
有賀礼香(ノルウェー科学技術大学人文学部学際文化研究科博士課程院生)
2022年よりノルウェー科学技術大学(NTNU)の人文学部学際文化研究科で博士課程に在籍中。同研究科におけるジェンダー研究センター及び技術社会研究センターに所属。博士研究では、持続可能なデジタル変革プロジェクト(SustainDiT)のメンバーとして、都市開発やまちづくりにおけるデジタルプラットフォームの活用と多様性を探究中。お茶の水女子大学では、研究教育交流を目的としたノルウェー高等教育・技能局(HKdir)による助成金プロジェクト(UTFORSK)の一環で2024年6月から8月にかけて研究滞在中。» 20240717国際セミナーポスター(PDF形式 791キロバイト)
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