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2024年10月3日更新
ジェンダー平等やダイバーシティの課題として、法律や制度は整えられているのに、それが十分に実践されるに至っていないということがあります。日本における男性の育児休業取得率の伸び悩みはその一例でしょう。LGBTQについても、理解は広がり課題は明確にされてきていますが、社会的包摂のための制度の一般化や社会的受容の実践はまだまだこれからです。本セミナーでは、ノルウェーの職場におけるトランスジェンダー包摂における、制度と実践のギャップとグッドプラクティスについて議論します。日本の現状についての考察を深める機会になることを企図しています 。
セミナー詳細 |
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日時 |
2024年10月23日(水曜日) 9時30分~10時30分 |
開催方式 |
オンライン(Zoomミーティング) |
研究報告 |
イサク・ヤコブセン(ノルウェー科学技術大学博士後期課程院生) |
対象 |
一般公開 |
言語 | 英語・日本語(逐次通訳あり) |
参加申込 |
事前申込制(締切:セミナー終了時) |
主催 |
ジェンダード・イノベーション研究所 SIPプロジェクト「D&I社会実現のための学び方・働き方に関する実証研究」 お茶大-NTNUプロジェクト |
問合先 |
お茶の水女子大学SIP事業事務局 ocha-sip3 (at) cc.ocha.ac.jp |
「ノルウェーの職場におけるトランスジェンダー包摂の障壁と道のり」
(Barriers and Paths to Inclusion for Transgender People in the Workplaces in Norway)
この研究発表では、ノルウェーにおける職場でのトランスジェンダーの包摂の実践と障壁の両方を検証します。進歩的な法的枠組みと社会的受容の広がりにもかかわらず、トランスジェンダーの労働者は、職場で困難に直面することがよくあります。主な障壁は、認識不足、自己および他者理解を深める感受性訓練の欠如、支援体制の不備、根強い差別などです。研究発表内では、総合的な差別禁止施策の導入、ジェンダーニュートラルな設備の奨励、支援型リーダーシップの重要性などを含む、ベストプラクティスも紹介します。ノルウェーでの実践についての考察を日本の皆さんと議論する機会にしたいと考えています。
イサク・ヤコブセン(ノルウェー科学技術大学人文学部学際文化研究科博士課程院生)
ノルウェー科学技術大学博士後期課程院生。専門分野はジェンダー研究。主な研究テーマは、ノルウェーにおけるトランスジェンダーの人々の生殖医療へのアクセスの障壁、ノルウェーにおけるトランスジェンダーの課題、スティグマと機会。
» 20241023国際セミナーポスター(PDF形式 906キロバイト)
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