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2026年6月17日更新
2026年6月15日(月)、共通講義棟2号館102室において、令和7年度に実施した研究助成の第2回成果報告会が開催されました。
【日時】6月15日(月)13:20~14:30
【会場】共通講義棟1号館102室(対面開催)
【報告タイトル、報告者】
第1報告:「緑藻マリモの保全研究とマリモ実習での附属小児童の探求意欲向上」
(嶌田智先生 ;理学部生物学科)
第2報告:「植物性たんぱく質の付加価値向上を目指した大豆たんぱく質の機能性に関する研究」
(清水誠先生 ;生活科学部食物栄養学科)
第3報告:「新規ビタミンD誘導体の殺鼠剤としての実用性の検証~陸上の生態系を守るために~」
(棚谷綾先生 ;理学部化学科)
荒木美奈子先生(SDGs推進研究所 副所長/研究部門長)の司会のもと、冒頭で斎藤悦子先生(SDGs推進研究所 所長)より、趣旨説明が行われました。
斎藤先生からは、生活者の視点に立った研究の推進をミッションとして2022年に本研究所が設立されたこと、ならびに2023年度より研究助成を実施しており、本学の多様な専門分野の知見を結集することで、生活者視点に基づく持続可能な社会の実現を目指していることに言及がありました。
第1報告では嶌田智先生(理学部)より、マリモの保全研究と附属学校園間の連携による科学教育の実践についてお話がありました。北海道の阿寒湖など限られた環境でのみ生育する大型球状マリモについて、形成過程や増殖メカニズムの解明に向けて実験をなさっていることが報告されました。また、附属学校園での科学教育においては、仮設立案と検証を取り入れた活動が児童の探求意欲の向上に寄与することが報告されました。当日は嶌田先生が大きな球状のマリモを持参してくださり、参加者も間近でマリモを見て、触る機会にも恵まれました。

嶌田智先生
第2報告では清水誠先生(生活科学部)より、大豆たんぱく質の機能性に関する検証についてお話がありました。栄養価が高く、環境負荷が小さい大豆は、今後訪れるであろう世界的な「たんぱく質危機」に対応する重要な資源とされています。清水先生は、大豆たんぱく質の一種であるβ-コングリシニンの機能性に着目され、研究を進めてこられました。老齢マウスを用いた実験により、アンチエイジング効果が示唆され、大豆成分の新たな付加価値の可能性が示されました。

清水誠先生
第3報告では棚谷綾先生(理学部)より、都市環境におけるネズミ問題への対策として、新規ビタミンD誘導体「Dcha-20(ディーチャニジュウ)」の殺鼠剤についてお話しいただきました。従来の薬剤に対して抵抗性の高い「スーパーラット」が出現していることや、ほかの野生動物への二次被害が課題となっている中で、Dcha-20の殺鼠剤は強い殺鼠活性を持ちながら、体内で速やかに分解され、環境への影響を低減できる可能性が示されました。生態系への負荷を抑えた新たな害獣対策として、今後さらなる検証が進められる予定です。
第2回目の成果報告会では、環境保全、食資源、都市課題という観点から、SDGsのゴール達成に資する研究成果が共有されました。各先生の発表後は活発な質疑応答が行われ、盛況のうちに閉会しました。ご報告いただいた先生方、ならびに出席者の皆様に深くお礼申し上げます。本研究所では、今後も本学における多様な知見を活かし、生活者視点に立った持続可能な社会の実現に向けた取組を進めてまいります。
第1回SDGs研究助成成果報告会(6月10日開催)の開催報告も併せてご覧ください(ページはこちら)。
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令和8年度 第2回 SDGs研究助成 成果報告会ポスター(PDF形式 937キロバイト)
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