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12/23国際シンポジウム開催のお知らせ

2022年11月22日更新

12/23国際シンポジウム

「ガラスの崖」をよじ登る:「ガラスの天井」の先にあるもうひとつの見えない障壁
Climbing up the Glass Cliff: Another Invisible Barrier Behind the Glass Ceiling?

20221223国際シンポジウム
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政府をはじめとする女性活躍推進の取組を背景に、日本の上位職に占める女性の割合は増加傾向にありますが、いまだ諸外国と比べると、その水準は極めて低いと言わざるをえません。一方で、コロナ禍のような危機的状況においても、女性も男性と同じように効果的に組織を率いることができるということを世界中の女性リーダーたちが証明する姿を目にしました。

今日、女性のリーダーシップへの関心の高まりとともに、女性の上位職への登用を阻む見えない障壁、いわゆる「ガラスの天井」についての認識も深まりつつあります。本シンポジウムでは、「ガラスの天井」の先にあるもうひとつの問題を取り上げます。2000年代初頭、ミッシェル・ライアン教授とアレックス・ハスラム教授は、組織が困難な状況にあるときほど、男性よりも女性がトップ・マネジメントに抜擢されやすい傾向があることを明らかにし、この現象を「ガラスの崖」と名付けました。言うまでもなく「ガラスの崖」が発生する状況というのは、女性リーダーを育成する上で好ましいとは言えません。

お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所は、ライアン教授を含むこの分野で著名な研究者をお迎えして「ガラスの崖」という問題に迫ります。この現象がなぜ起こるのか、そして、乗り越えるための戦略は何か。女性リーダー育成に関わる重要な議論へ是非ご参加下さい。

日時

2022年12月23日(金)16:40~19:00(JST)

開催方式

ハイブリッド開催:対面(お茶の水女子大学共通講義棟2号館201室)もしくはZoom Webinar

対象 本学学生・教職員・一般(要事前申込)
申込 対面での参加をご希望の方はこちらから
オンラインでの参加をご希望の方はこちらから
使用言語 日本語・英語(日英同時通訳あり)
共催 グローバルリーダーシップ研究所(IGL)、ジェンダー研究所(IGS)
問合わせ先 グローバルリーダーシップ研究所 info-leader@cc.ocha.ac.jp

プログラム

開会挨拶(16:40-16:45)

戸谷陽子[お茶の水女子大学 教授/ジェンダー研究所 所長]

登壇者紹介(16:45-16:50)
小林誠[お茶の水女子大学 教授/グローバルリーダーシップ研究所 研究所長]
発表(16:50-18:30)各30分(詳細はこちらをご覧ください。)
ミッシェル・ライアン[オーストラリア国立大学 教授] 「『ガラスの崖』とは?―高リスクにおける女性リーダーの役割」
小久保みどり[立命館大学 教授] ※オンラインでの登壇 「危機の時のリーダーの選択―『ガラスの崖』と作動性リーダー」
ヘレン・ピーターソン[エレブルー大学(スウェーデン) 教授] 「『ガラスの崖』は越えられる? スウェーデンの高等教育における女性リーダー」
コメント(18:30-18:40)
岡村利恵 [お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所 特任講師]
質疑応答(18:40-18 :55)
司会&参加者
閉会の挨拶(18 :55-19 :00)
石井クンツ昌子 [お茶の水女子大学 理事・副学長/グローバル女性リーダー育成研究機構長]

司会 大橋史恵 [お茶の水女子大学 ジェンダー研究所 准教授]

【登壇者紹介】

■ミッシェル・ライアン[オーストラリア国立大学 教授]
ミッシェル・ライアンは、オーストラリア国立大学社会・組織心理学教授、グローバル女性リーダーシップ研究所(Global Institute for Women's Leadership)初代所長を務める。近年、欧州研究会議(European Research Council)の独立移行助成金を受けて、女性のキャリア選択がどのような文脈によって制約を受けるのかを調査。ガラスの崖に関する研究は、ニューヨーク・タイムズ紙で「2008年のアイデアトップ100」に選ばれた。そして、2016年には「ガラスの崖」という用語が『オックスフォード英語辞典』の「ワード・オブ・ザ・イヤー」の最終候補に選ばれている。

■小久保みどり[立命館大学 教授]
立命館大学大学院経営学研究科 ・経営学部経営学科教授、経営学部長、経営学研究科長。これまで、不確実性の高い状況におけるリーダーシップ行動の効果、非正規従業員の就業意識、学生の職業選択におけるジェンダー差などについて研究してきた。近年は、危機におけるリーダーシップ行動について研究しており、それに関連してガラスの崖現象に関心を持ち、実験を行っている。 

■ヘレン・ピーターソン[エレブルー大学(スウェーデン) 教授]
ヘレン・ピーターソンは2005年にスウェーデンのウプサラ大学から社会学の博士号を取得した。現在、スウェーデンのエレブルー大学で社会学の教授を務めている。10年以上にわたり、スウェーデンの高等教育部門と欧州の科学技術部門について、ジェンダーの視点から研究している。アカデミアにおけるマネジメントやリーダーシップ、男性優位の分野における女性のキャリア、ジェンダー主流化、政策の実施に焦点をあてている。 

■岡村利恵[お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所 特任講師]
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特任講師。社会学博士(お茶の水女子大学)。専門社会調査士。科研費若手研究「女性管理職はいかにして育つのか:職場環境・家族関係・リーダーシップ教育からの検討」(2020-2023)研究代表。著書に『キャリア・デザインと子育て―首都圏女性の調査から』(共著)など。

関連ファイル / Related Files

» 20221223国際シンポジウムポスター(PDF形式 1,603キロバイト)

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