日本のこどもたちの多くは、理科に関する興味・関心が低く、理科を勉強しても役に立たないと考えています。そのような、いわゆる「理科離れ」を改善するためには、子どもたちが日常生活の中で理科的な現象に触れる機会を増やすこと、また理科授業の質を向上させることが必要です。
平成19年度から放課後の小学校に「放課後子ども教室」が設けられています(文部科学省・放課後子どもプラン推進事業)。学習アドバイザーが、放課後の子どもたちに勉強や文化活動を指導しています。
同時期に「理科支援員制度」が設けられ、理科支援員が授業中に実験の手伝いをしたり、理科準備室の整備などを行っています。
学習アドバイザーには、楽しくて生活にも関連のある理科の実験を、理科支援員には小学校理科の教科書の実験を各々きちんと身につけてもらうことで、理科離れの改善を多方面から図ることができます。これら小学校の理科教育を支援する人材を養成するために、お茶の水女子大学では3つの理科教育支援者養成コースを開講してきました。
このたび、更に新しく社会人のニーズを広く調査したところ、科学塾の指導者養成コースが求められていることが判明し、すでに「社会人の学び直しニーズ対応プログラム(~H22.3)」で開発した『理科学習アドバイザー』コンテンツに追加し、H22年度より『科学実験塾指導者~基礎~コース』を併せてお茶の水女子大学「公開講座」として開講いたします。