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平成22年度 東京都北区 理科実技悉皆教員研修
【今後に向けて】

今後に向けて(講師感想)

今年度はテーマが植物だったため、これまでの研修にはない苦労があった。植物は学校ごとに、季節ごとに生えている種類や状態が異なり、全く同じ内容を全ての学校で実施することが出来ないからだ。その学校の植物の状態を把握する為に、研修前に必ず学校の敷地内をくまなく歩き回り、その上で、校庭での植物探索のお題となる植物や、研修での時間配分(植物が豊富な学校は長めに校庭探察をした)を決定するようにした。そのような苦労があったが、よい面もあった。というのは学校ごとに植物の状態が異なるので、講師自身にも「この学校は、こんな植物が生えている!」という発見があり、毎回新鮮な気持ちで研修に望めた点である。

また、今回の研修では、校庭探察、植物当てゲーム、顕微鏡観察など教員が植物と主体的に向き合う時間をできるだけ多く取った結果、植物の楽しさを多くの教員に感じてもらえた点も良かった。教員自身が植物を好きになれば、その教員がおこなう授業はよいものになる。

来年度以降も、理科の楽しさと実践方法を伝え、北区そして日本の理科教育発展の為にがんばっていきたい。

お茶の水女子大学
サイエンス&エデュケーションセンター
講師  貞光 千春 、 森川 聡