高齢者のキッチン環境改善のためのジェンダード・イノベーション
2024年4月30日更新
研究概要 / 研究成果
研究概要
研究代表者(所属)
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斎藤 悦子 (ジェンダード・イノベーション研究所 ) |
研究分担者(所属) |
山本 咲子(ジェンダード・イノベーション研究所)
太田 裕治(ジェンダード・イノベーション研究所 )
大竹 美登利(東京学芸大学)
萬羽 郁子(東京学芸大学)
西田 佳史(東京工業大学)
大野 美喜子(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
田嶋 尚美(タジマ機工株式会社)
葦澤 ひろみ(株式会社Skyhook・ナーシングケアいおり)
佐藤 清香(ライフサイエンス専攻 博士後期課程)
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研究期間 |
2022年度 |
SDGs目標番号 |
3(保健:すべての人に健康と福祉を)
5(ジェンダー:ジェンダー平等を実現しよう)
12(生産・消費:つくる責任つかう責任) |
研究内容
日本人の平均寿命は毎年更新し伸び続けている。高齢者が健やかに主体的に自らの生活を営むこと、すなわち健康寿命の延伸は必須であり、政府はその実現に向けて、栄養サミット2020を契機とした食環境づくりに取り組んでいる。栄養バランスのとれた食環境づくりには、適正な食物摂取が欠かせないが、その前提として、食品の調達を含む食家事労働は重要であり、既存研究は、食家事を行うことが高齢者の生活満足感や自立度を高め、中でも調理行動は、高齢者の生活の質の向上に深く関連することを明らかにしている。
研究代表者らは2017年から科学研究費研究により高齢者の食家事動作研究に取り組んできた。動作を映像データとして集めた後、動作の行動分類を作成し、コードリストを完成させた。動作の検討過程で、食家事の舞台となるキッチン環境における問題点を発見した。従って、本研究ではキッチン環境として流し台、調理台、コンロを含むキッチン設備を取り上げ、食家事の多くを担う高齢女性にとって安全で利用しやすい製品開発のための予備的調査と設備機器模型を作ることを目的とする。
研究成果
研究成果の概要
本研究では食家事の多くを担う高齢女性にとって安全で利用しやすいキッチン環境の改善を考慮することを目的とし、キッチン設備に関するアンケート調査とインタビュー調査を実施した。また、流し台、調理台の快適な利用について簡易模型を使った実測調査を実施した。さらに、安価で柔軟性をもつキッチン設備の縮小模型を試作した。
研究成果
雑誌・論文
- Spending Longer Time in the Kitchen and Healthy Diet Intake among Community-dwelling Older Women with Frailty
Sayaka NAGAO-SATO, Rie AKAMATSU, Sakiko YAMAMOTO, Etsuko SAITO, American Journal of Preventive Medicine (Under Review).
学会発表
- Senior-Friendly Kitchen Innovation: With a Focus on the Height and Depth of a Kitchen
Sakiko YAMAMOTO, Etsuko SAITO, Naomi TAJIMA, and Hiromi ASHIZAWA, 21th ARAHE Biennial International Congress 2023 (ARAHE 2023), 2023年8月
- Benefits and barriers to spending longer time in the kitchen among older women with frailty
Sayaka Nagao-Sato, Rie Akamatsu, Sakiko Yamamoto, Etsuko Saito, The International Society of Behavioral Nutrition and Physical Activity 2023(ISBNPA 2023), 2023年6月
講演等
- 第2回女子中高生のためのイノベーションセミナー「生活者の視点からイノベーションを」
お茶の水女子大学、2023年2月21日