センター紹介 留学生教育 国際交流 留学生日本語学習支援・交流室 イベント

ページの本文です。

異文化理解講座

2018年4月10日更新

異文化理解講座

第4・5回

日時: 第4回 平成15年5月21日(水) 13:00~16:00
第5回 平成15年5月28日(水) 13:00~16:00
会場: お茶の水女子大学理学部3号館2階会議室
テーマ: 大学院で学ぶ留学生と日本人学生との対話
-コミュニケーション・ギャップから新たな関係づくりをめざして-

 平成15 年5月21日・28日の2回にわたり、お茶の水女子大学留学生センター主催による「留学生と日本人のための異文化理解講座」が開催された。今回は、本学大学院生であるキム・ヒョギョン(国際日本学D)さん、米倉立子さん(比較文化学D)、リチャ・オーリさん(国際日本学D)、船木聡美さん(発達臨床M)の 4名を話題提供者として迎え、大学院で学ぶ留学生と日本人学生とのコミュニケーション・ギャップをテーマに対話形式で行われた。

 第4回の講座では、留学生と日本人学生のコミュニケーションの現状について、どのような問題があるのかを明確にすることを目的とし、話題提供者から問題提起がなされた。まず、船木さんが、日本で留学生相談する留学生への調査から、日本人側には留学生と同じ学生だという意識が低いのではないかとの指摘があった。続いてキムさんが、日本人側はどんなことでも均等に仕事を分担しようとすること、また、授業中の議論の際には互いに率直に意見を交わすものの、授業後はそれ以上に関係性が深まらないこと、の2点に対する違和感について問題提起があった。このキムさんの問題に対し、どうしてこのようなギャップが生まれるのかについて考えてほしいという加賀美先生からのご提案で、参加した会場の留学生・日本人側双方から、「議論に対する共通認識が違うのではないか?」「相手との関係が壊れることが不安なのでは?」など、様々な意見が出された。また、リチャさんからは、常に「インド人の~さん」というようにインド人らしいアイデンティティーを日本人側から要求され、それ以外の自分のアイデンティティーにはなかなか目を向けてもらえないことが提起された。それに対し会場の日本人学生からは、どこまで個人的なことに踏み込んだらいいかわからないからという意見も出された。

 第5回の講座は、前回の内容で議論が十分に行われなかったことをいくつか取り上げ、再度意見交換する形で始まった。日本人学生と留学生の関係が深まらないことについては、会場の日本人学生から、「どのように付き合えばいいのかが分からない」という声が聞かれた。また、前回、問題提起されたキムさんからの「均等な分担」の問題に関しては、仕事を分け合うときの「平等」についての概念の違いや、分担することの利点などが話し合われた。このようなギャップをどう克服していけばよいかについて、2回にわたる留学生・日本人学生の話し合いから、米倉さんは言葉で伝えること、互いに理解しようと努力することが大切であると述べた。また、キムさんは自分の経験からぶつかることをおそれないことが重要だと指摘した。最後に、加賀美先生からは、こうしたギャップについて双方がともに些細なことでも率直に話し合うこと、答えのでないことでも時間を惜しまず話してみることの重要性が述べられた。村松先生、内藤先生のご挨拶で会が締めくくられた後も、茶話会場では参加者によるさまざまな意見の交換やおしゃべりが続き、参加者それぞれがお互いの思いに触れる、心に残る会となった。

レポーター:国際日本学D3 守谷 智美




△ このページのトップへ戻る △

第3回

日時: 2003年1月29日(水)                                          
テーマ: 私の国に来てください                        

  去る1月29日、第3回留学生と日本人のための異文化理解講座が行われました。
 今回は「私の国に来てください」をテーマに、中国、韓国、モンゴル、インドネシア、キルギス、ポーランド、スウェーデン、イギリスからの10人の留学生が自分の国を紹介しました。
 会場にはTEAのメンバーをはじめ、全校から50名ほどが集まりました。



△ このページのトップへ戻る △

第2回

日時: 2002年7月17日(水)13:30~
会場: 理学部三号館会議室
参加者: 約100名、発表スピーカー8名
テーマ: 短期留学生の見た日本

 7月17日、第2回を迎えた「留学生と日本人学生のための異文化理解講座」(主催・留学生センター)が学内外より多数の参加者を集めて賑やかに開催されました。今回実施されたのは、『短期留学生の見た日本』をテーマにした留学生によるスピーチ発表会でした。昨年9月に来日し、今年秋に帰国予定の短期滞在留学生8名が、思い思いのスピーチを披露しました。

 当日は、まず福田センター長による開会の挨拶に続き、森山新助教授の司会で、暖かな雰囲気の中、スピーチが始まりました。

 トップバッターは豪州出身のング・ケリーさん。留学によって得た仲間の大切さを訴えました。次に、台湾出身の王ジョミさんは厳しい日本の通勤ラッシュについて、ポーランド出身のアグニェシュカさんは日本の自転車事情について、それぞれの母国事情と比べながら興味深い話題を提供してくれました。イタリア出身のマリアさんは日本の伝統文化の素晴らしさを、エジプト出身のナハラさんは東京暮らしの便利さや楽しさを話してくれました。一方、日本人と会話するたびに「え?あなた外国人?」と言われる時の不愉快さを訴えてくれたのが韓国出身のイム・ジェウォンさん。あいにくとビデオによる出演でしたが、香港出身の蕾文さんからは、電車やバスでお年寄りや妊婦に席を譲らない日本人についてスピーチが発表されました。ラストは、韓国出身の全シネさん。留学経験の中で得た自分の成長について語ってくれました。

 観客席には、日本人学生はもちろん留学生も多数集まりました。熱心に耳を傾ける参加者からは楽しい質問が次々に飛び出し、スピーカー一人ひとりに宛てて書かれた感想コメントも多数寄せられました。そこには、共感したり、考えさせられたりした様子が鮮明に表れています。

 留学生と同じ立場で「同感!日本の通勤ラッシュは本当に異常!」という声、「確かに日本人の電車内でのマナーはよくないが、注意をして殺された人もいる」という留学生とは異なる視点からの声、「これからも頑張ってください」という激励の声など様々な感想があり、そこからは会場全体がひとつの文化交流の場となっていたことがよくわかります。

 全員のスピーチ終了後には村松賢一教授による大会の総括と閉会挨拶が行われ、引き続き茶話会場へと場所を移してスピーカーと参加者による賑やかなおしゃべりが続きました。

レポーター:お茶の水女子大学大学院国際日本学D1・鈴木伸子

△ このページのトップへ戻る △

第1回

日時: 2002年6月6日(木)15:00~
テーマ: アジア諸国の障害を持つリーダーたち(advocators)との対話
―交流を通して共に生きることの意味を考える―

 6月6日(木)、午後3時から、留学生センターが主宰する「第1回 留学生と日本人のための異文化理解講座」が行われた。今回の4人のシンポジストは、日本障害者リハビリテーション協会の課長補佐である奥平真砂子さんと、アジア太平洋障害者リーダー育成事業の研修生として昨年来日し、日本各地で10ヵ月の研修を受けているインドネシアのチュチュさん、パキスタンのシャフィクさん、フィリピンのメロディーさんである。開会に先立ち、留学生センターを代表して村松賢一教授が歓迎の辞を述べた後、加賀美常美代助教授の司会で講座はスタートした。

 はじめに発表した奥平さんは、まずご自身の障害(脳性まひ)に触れ、そして自分の人生の転機となった養護学校からの大学進学、アメリカでの研修などの出来事、また現在携わるアジア太平洋障害者リーダー育成事業について、パワーポイントも用いながら生き生きと語った。その中で「障害があろうがなかろうが、生きる権利と人生を楽しむ権利は同じである」と力強くコメントした。

 足に先天的な障害のあるチュチュさんは、インドネシアでは養護学校で子どもたちを教える先生である。日本で一番残念だったことは、自分のことは自分でできる大人なのに、子どものように扱われたことだというコメントは、その後の話し合いへの問題提起となった。また「インドネシアの実状は日本の20年前と同じ」と、今後の本国での福祉向上の必要性を語った。

 ポリオの障害を持つシャフィクさんとメロディさんは、自国に比べて日本の街中では、重度障害者を多く見かけることから、バリアフリーの大切さを指摘した。シャフィクさんの「人間であればみんな同じ」「アジアでは、障害者自身が変わることが社会を変えるのに必要」という言葉が印象的だった。

 引き続き活発な質疑応答が行われたが、終盤になって加賀美先生により3つのキーワード、――人間関係の偶然性と人間性を大切にする「勘」、障害者に対する「過保護」、そして周りとの対話における「自己主張」(Be assertive but not aggressive.)――にまとめられ、さらに議論が交わされた。その後、場所を会議室に移しての懇談会では、シンポジストと参加者が和やかに談笑し、最後は楽しい記念写真撮影で締めくくられた。

レポーター:M1 菅生早千江・岩田夏穂(お茶の水女子大学大学院日本語教育コース)



  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加