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2025年4月10日更新
『交差性デザインカード』は、ジェンダード・イノベーションの提唱者であるロンダ・シービンガー教授たちのチームにより2021年に出版された『Intersectional Design Cards』の日本語訳です。
交差性要素の定義のカード12枚、デザイン検討のための問いのカード12枚、事例研究のカード16枚とカードの使い方が書かれたガイドブックがセットになっています。交差性に配慮した課題解決法の探索に役立つよう考案され、製品やサービスの包摂性を高めることに役立つほか、多様性や包摂性についての理解を深める教材にもなります。
カードを使ったディスカッション、ワークショップを是非体験してください。
(ワークショップについてのお問合せはocha-igi[at]cc.ocha.ac.jpへ)
(カードのご購入についてはお茶の水学術事業会HPをご覧ください)
このカードには、16の事例研究が示されています。各事例のより詳しい説明は、「ジェンダード・イノベーション:科学、保健と医療、工学、環境」のウェブサイトで読むことができます。
事例研究のカード(16枚)
事例研究を定義のカードと組み合わせて見てみます。
ここでのデザインの定義は、相互に関連する4つのデザインレベルに整理されます。4つのレベルは物理的なものから文化的な傾向へと拡大していきます。
デザインレベル01:形態と機能
デザインレベル02:体験とサービス
デザインレベル03:システムとインフラ
デザインレベル04:パラダイムと目的
このようにデザインの定義を広げることで、自分たちの製品がどこに影響を与えるかや、どのように製品の包摂性を高めることができるかを、デザイナーが考えるように促します。問いのカードはデザインレベルごとに3枚ずつあり、多様性や包摂性についての気付きを与える問いが示されています。
これまでにIGIおよび関連組織等で開催したワークショップは下の一覧のとおりです。