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大学発教育支援コンソーシアム
【平成22年度活動報告(小中向け)】

第1回 理科支援員コース(講習) 実施の様子

平成22年12月2日(木)・9日(木)・16日(木)の日程で、第1回理科支援員コースの講習を行いました。定員を大幅に超える申込みがあり、抽選で選ばれた27名の受講者が、3日間(1日に90分間×3コマ)にわたり、理科支援員として必要なスキルを学びました。

研修科目は、「理科実験」と「学校リテラシー」です。

「理科実験」では、小学校理科の教科書に記載されている電気、水溶液、植物、天体等の単元について、効果的な支援方法などを踏まえ学習します。

「学校リテラシー」では、よりよい理科の授業実現に向けて、教員との効果的な連携方法やそれに必要なコミュニケーション方法などを学びます。

以下に、実施の様子をご紹介いたします。

 

■第1日目 -理科実験(エネルギー・粒子領域の内容等)-

1日目は、最初に理科の授業にかかわる安全管理について確認しました。そして、新しい学習指導要領で理科の内容の柱として設けられた「エネルギー」「粒子」の領域について、水溶液、振り子、てこ、電気などのテーマごとに、授業を進めました。もちろん、新しい学習指導要領で追加された内容も扱います。広い範囲に対応できる理科支援員として必要なスキルを身につけました。

 

~参加者の声~(アンケートより抜粋)

  • 学校で授業を行う時にどういう点に注意しなければならないかわかりました。(70代)
  • 実際に支援に入った時に迷う点(手順等)を確認することができ、児童への声掛けの仕方も大変参考になりました。(40代)
  • 支援としてのポイントや小学校の実験室での様子がイメージできました。(40代)
  • 自ら手を動かすことで、子どもがどのような行動を起こすかの予測もある程度できることが分かりました。(30代)

 

 

■第2日目 -理科実験(生命・地球領域の内容等)-

2日目は、新しい学習指導要領で理科の内容の柱として設けられた「生命」「地球」の領域について、植物、季節と生き物、からだのつくり、地球、天体など、広い範囲を学びました。大学キャンパス内で入手できる葉を脱色しヨウ素デンプン反応を見たり、水中の小さな生物を採取し顕微鏡を用いて観察したりしました。受講者自身も理科のおもしろさを再認識しつつ、理科支援員として必要なスキルを身につけました。

 

~参加者の声~(アンケートより抜粋)

  • 失敗しやすい例や成功例を教えていただいたり、またグループですすめることで上手なひとの結果を見たり、参考になりました。(30代)
  • 基本的なことをおろそかにしがちでしたが、このような講義を受けて、改めて基礎基本が大切であることに気付きました。(60代)
  • 野外で実際に採取したことと、その際のポイントも講義で教えていただけたことがよかったです。(30代)

 

 

■第3日目 -学校リテラシー-

最終日は、理科支援員制度、教員や児童とのコミュニケーション、理科室の整備や学習指導案の読み方など、小学校における理科教育支援にかかわる様々な内容を取り上げ、講義やディスカッション形式に加え実習も取り入れた授業を行いました。活発な意見交換も行われ、理科教育の現状と効果的な支援方法について、理解を深めました。

 

~参加者の声~(アンケートより抜粋)

  • 実際の理科支援員の仕事現場だけでは学べない、より深い内容を学べました。(30代)
  • 学校現場での自分のアクションの取り方についてよく理解できました。(50代)
  • 指導案や事前準備の具体例など、大変役に立つ内容でした。(40代)

 

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