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イベントレポート「歌舞伎ワークショップ2022」

2022年8月31日更新

概要
日にち 2022年8月7日(日)
対象 小学生~大学生(お茶の水女子大学および附属校)
講師 中村梅乃(歌舞伎俳優)
中村梅寿(歌舞伎俳優)
山﨑徹(歌舞伎附け打ち)
近藤真理子(藤浪小道具)
上村旦光(藤浪小道具)
片倉唯(藤浪小道具)
武関真衣(武蔵野美術大学大学院)
主催 伝統芸能×未来プロジェクト
協力 株式会社藤浪小道具
お茶の水女子大学附属小学校
  • 001見得や立廻り、附け打ちに挑戦しました
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    小道具製作の様子

  • 006小学校低学年は折り紙で獅子頭の制作に挑戦しました 
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    小学校高学年以上は刀の鍔(ミニチュア)の箔貼りをおこないました

  • 008
  • 009舞台で使用している数々の小道具にも触れてみました
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 「伝統芸能×未来」プロジェクトでは、伝統芸能の世界でご活躍の方々を講師にお迎えし、大学生と大学院生を対象として様々なイベントを開催してきました。2021年度からはより幅広い世代が伝統芸能と出会う機会をつくるべくKIDSプログラムを開始し、2年目となる今年はその一環として小学生から大学生までを対象とした歌舞伎ワークショップ(WS)を開催しました。
 内容は演技体験と小道具製作です。演技体験では中村梅乃さん、中村梅寿さん、山﨑徹さんにご指導いただきながら見得や立廻りといった歌舞伎独特の身体動作と、それを際立たせる附打ちに挑戦しました。小道具製作は、小学校低学年は折り紙と竹ひごから「連獅子」の獅子頭と蝶々を作成し、小学校高学年以上は鍔の箔貼りをおこないました。
 演技体験では山﨑徹さんのリズミカルな附けに併せて、梅乃さんと梅寿さんが見得や立廻りのデモンストレーションをおこなうと、参加者からは次々と感嘆の声があがりました。それを真似して動くもののすり足一つとってもスムーズにゆかず、子ども達はもちろん大学生も悪戦苦闘します。小道具製作でも同様に、藤浪小道具の皆さんの手にかかれば簡単に見える製作も、実際やってみるととても難しく、その技術のすごさに驚きます。歌舞伎の華やかな舞台が、歌舞伎役者の日々の稽古に裏打ちされた技芸と、古くから受け継がれてきた様々な技術によって支えられてきたことを実感することができました。 

 終了後には、参加者より以下のような感想が寄せられました。

小学生(保護者)
  • 歌舞伎はもとより、日本の文化や芸術に興味を持つきっかけとなりました。
  • 「みえをきる」という言葉の意味を帰宅後調べました。黒幕や市松模様も歌舞伎由来の言葉と知り驚いていました。
  • 舞台で活躍中の役者さんや裏方さんに実際にお会いできることは、子どもにとって非常に記憶に残る経験だと思います。
  • 今回のWSを経験して、子どもが歌舞伎を観たいと言っているので、夏休みのイベントとして計画します。
  • 伝統文化を身近に感じながら実体験できたことは、子ども達だけでなく親としても大変勉強になり、人生を豊かにしてくれると感じました。折紙で獅子舞を作るなんて驚きました。 
大学生
  • 将来演劇に関わる仕事に就きたいと思っているので、大変勉強になりました。
  • 歌舞伎の表と裏の両方を体験することで伝統芸能が多くのプロフェッショナルに支えられ受け継がれてきたことを実感しました。
  • 何気ない動きの一つ一つや細かい道具の細部にまで積み重ねてきた技が詰まっていることがよくわかりました。これから歌舞伎を観る楽しみが増えました。 

夏のWSは今後も開催予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。

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