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第2回学修プログラムを行いました。

2020年12月19日更新

第2回学修プログラムを行いました。

12月19日(土曜日)に、zoomを使って第2回学修プログラムを行いました。今回は食物栄養学科の森光康次郎先生に「お米から食料問題を考えてみる―噛みしめながら―」というテーマで講演していただきました。テーマに「噛みしめながら」とあるように今回は何と、お米の実食付きでした。

学修プログラム当日の朝、学修プログラム委員が炊飯器を持ち寄って、先生がご用意してくださったお米をラウンジキッチンで炊き、各ハウスの参加人数分に取り分けてくれました。お米は3種類ありましたが、品種は開示されておらず、先生からそれぞれ食べ比べてどれが一番おいしいと思うか、一番価格が高いと思うのはどれか、国産のお米でないのはどれか、と問いかけられ、それぞれ朝ご飯も兼ねて(笑)よく味わいながら戴きました。気分はまるで某格付け番組の出演者で、各自自分の直感に頼って、真剣に格付けしていきました。3種類のお米のうちどれが外国産のお米かという問いは全員正解という結果になりました。

お米といえば文句なしに私たち日本人の主食だと思っていましたが、数十年前と比べて米消費量は格段に落ち込んでいるそうです。その原因はパン食の増加ではなくおかず類の割合が大きくなったためだと先生はおっしゃっていました。米消費量の減少に伴い、農家の数も大きく減少してしまいました。しかし、その一方でフードロスは増える一方で、これは大きな社会問題となっているということを、講義を通して学びました。

この米消費の問題とフードロスを解消するために私たちは何ができるかについて各ハウスグループワークで話し合いました。「SCCでフードロスを減らすためにできること」という問いに対しては、買ったけれど自分一人では消費しきれない食材をSCCのLINEやSlackを活用して消費協力を呼び掛ける、定期的な冷蔵庫内のチェックを行う、共用調味料を増やすといった意見が出ました。また、「どんなお米が欲しいか」という問いでは、冷めにくいお米、解凍しても固くならないお米、家庭菜園のノリで簡単にプランター栽培が出来るお米、一粒がとても大きいお米など、日常的な悩みを解決したいという現実的なお米から、夢のような面白いお米まで様々な意見が飛び出しました。グループワークでの討論や他のハウスの発表を聞いて、自分では思いつかなかった斬新なアイデアに沢山触れたことで、視野を大きく広げることができたように思います。
学プロ②学プロ②学プロ②

先生の講義はとても興味深く、実食もあったお陰で今までの学修プログラムとは一味違った有意義な回となりました。フードロスという身近なようで意外と見落としがちな社会問題を、親元を離れて寮で生活し、食材を自分たちで管理しなければならない私たちが見つめ直す大変良い機会になったと思います。

(文責:SCC広報)

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