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2022年12月17日更新
12月17日(土曜日)に第2回学修プログラムが対面方式で行われました。今回は「再犯防止を考える」というテーマで生活科学部心理学科の高橋哲先生にご講演いただきました。
はじめに、高橋先生からイントロダクションとして45分間講義をしていただきました。
序盤で「何を逸脱、犯罪とみなすかは、時代や場所、文化によって異なるため、犯罪のない社会は厳密には実現しえない」という言葉があり、そこから「そもそも犯罪とは何か」や「犯罪でなかったことが犯罪となるケースはどんなものがあるか」といった問いを皆で考えました。その後、再犯率の高い犯罪、再犯者の割合等の統計や、再犯のリスクを測定するために使われている手法について紹介していただき、講義は終了となりました。
グループワークでは、再犯防止対策をテーマにハウスごとに活発な議論が行われました。グループごとの発表では、AIを使用した再犯の傾向の分析や、少年刑務所での更生プログラムを更に手厚くするといったものから、万引き常習犯を対象に、店側が事前に料金を取り、敢えて万引きをし放題にする万引きのサブスクリプションサービスの提供等、斬新なアイデアが多く出ました。講義の際、そもそも犯罪とは何かという前提が揺らぐような問いかけを受けたことで、後の再犯防止についての各グループの発表が、多様な視点が取り入れられたとても興味深いものとなっていました。
2年ぶりとなる対面開催で、コロナ前のSCC生活を知らない筆者としては、仲間と直接議論できることの素晴らしさを強く感じる機会となりました。今後もオンラインの良さと対面の良さを上手く使い分けながら、互いに学び合う機会を充実させていくことが目指されます。
(文責:SCC広報担当RA)