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2018年4月11日更新
後期最初の授業はApproach of the Feminine in European Culturesでした。教授は頻繁にルーマニア語を交えて話していたため初回と2回目の講義後は頭痛がしました。特に初日は中々寝付くことができず、夜中に自分の寝言で目を覚ましました。プレゼンテーションもあり、自分の最大苦手分野ジェンダーの視点から日本の言語、大学進学率、ファッショントレンドについて簡単に発表しました。発表はPPTではなくなにか手作りのものを交えて実体験を語るように、との指定がありました。約10人其々の「ジェンダー・マップ」の発表を見聞きして気づいたことは、ルーマニア人の世界地図に「日本」という島国が存在していない、ということです。もしかすると私の目に映らなかっただけかもしれませんが…。彼らの極東限界地域はインド、あるいは中国です。携帯でSAMSUNGを使っていて、自動車はSUZUKIの販売もあるのに、韓国と日本はあまり認知されていません。同時に彼らの目はアメリカ大陸にはあまり向いておらず、西ヨーロッパに向いています。Intercultural Communication M2の学生たちは論文執筆期間に本格突入し、彼らと一緒に受ける授業はこれが最後でした。小さなイベントで贈り物をくれたり、ルーマニア文化や価値観を教えてくれたり、誕生日を祝ってくれた友人たちでした。「あと6ヶ月でお別れは早いね。でもまた帰る前に会えるよ。」と言われて心が温かくなりました。日中はオフィスで働きながら夜は不定期に授業に出席する彼らの姿勢には感心させられます。
渡航から5ヶ月が経過して生活リズムが安定して来ました。日本にいた時と比較すると2時間ほど活動時間にズレがあり、私にとって起床・就寝スケジュールを1時間以上遅らせることはかなりの困難でした。スーパーで売られる野菜や果物に変化が見られ、春の訪れが感じられます。3月1日はルーマニアの春分の日mărțisorで紅白の糸がねじられた紐と一緒に小さなアクセサリーを贈り合います。時には置物だったり、一輪の花だったり、花束だったりします。北の地域では女性が男性へ、南の地域(ブカレストを含む)では男性が女性へ贈ります。8日は母の日だそうで、3月の1ヶ月間は紅白の糸を身につけて春の訪れを祝福するようです。インターンシップ先の花は白からピンクと赤に変わり、女性への贈り物のオーダーが入るようになりました。
近頃は気温の変化が一層激しく、-17度で雪がしんしんと降る日があったり、日中の最高気温が10度になる日があったりします。最近は特にその日の気温を確認して外出するように気をつけています。ハーブやスパイス、紅茶のお陰で健康に過ごしています。たまに喉の不調を感じることがあったり、旅先のベルリンで引いてパリで直したと思った喉風邪をブカレストで拗らせてしまいましたが、薬の力も借りて大事には至りませんでした。